しめすへんに右で祐!読み方から意味・名前での使われ方まで総特集
東急東横線で渋谷の次の駅である「祐天寺」をご存知ですか?随分、おしゃれな街に変貌したようです。
私は、現役時代を通じて、この駅で下車したことはありません。
今回、「祐天寺」の何に注目したいのかと言えば、最初の漢字である「祐」なんですよ。しめすへんに右と書く漢字ですネ。
今回の記事では、しめすへんの漢字として初めて登場した、しめすへんに右と書いた「祐」について、読み方から意味・書き順、そして、名前での使い方まで総特集していきます。
それでは、ご一緒に内容を見にいきましょう。
しめすへんに右で祐!漢字の読み方や全体像をまずはチェック
最初に、祐の意味と読み方や全体像をチェックしましょう。
祐の読み方と意味
祐
画数 :9画
音訓:ユウ たす・ける たす・け(日本語だけ)じょう
意味
たすける(たすく)。たすけ。外からかばってたすける。また、そのこと。
日本語だけの意味・用法
じょう。四等官で、神祇官(シ゛ンキ゛カン)の第三位。
(名付)さち、すけ、たすく、ち、ひろ、まさ、ます、むら、よし
参考:上級漢和辞典 漢字源 学研
「祐」の音読みは「ユウ」で、訓読みは「たす・ける」「たす・け」の2つですね。日本語だけの訓読みに「じょう」があります。
意味は上述の通りです。同義語に「佑」、類義語に「保」があります。
この意を持つ言葉に次の三つの言葉があります。
- 保祐(ホユウ):=保佑、保右。保護して助ける。▽「佑」は、かばう。
- 神祐(シンユウ):神の保護
- 天祐(テンユウ):=天佑。天の助け。神助。
この漢字の書き順を見てみましょうか。
しめすへん(ネ)を書いてから右を書きます。
右は「ノ」が最初ですよ。そこだけ注意しましょう。
もっと詳しく知ろう!祐の漢字としての由来や成り立ち
祐の字源です。
「祐」=「右(ユウ かばって助ける)」+「示(神)」(形声)で構成されます。
ここから、神が福を下して、かばい助けることを示しているんですね。
これ、にんべんに右の「佑」と全く同じです。
参考 上級漢和辞典 漢字源 学研
形声とは、漢字の六書(リクショ)の一つ。発音を表す文字と、意味を表す文字とを組み合わせて、新しい文字を作る方法。
祐のつく言葉
この章では、祐のつく言葉をみていきたいと思います。
祐のつく言葉 | 読み | 意味 |
---|---|---|
嘉祐 | カユウ | けっこうなたすけ。幸福。 |
神祐 | シンユウ | 神の保護 |
天祐 | テンユウ | ⇒天佑。天の助け。神助。 |
福祐 | フクユウ | 神のたすけと恵み。 |
保祐 | ホユウ | ⇒保佑、保右。保護して助ける。▽「佑」は、かばう。 |
冥祐 | メイユウ | ⇒冥佑。神仏のたすけ。 |
祐助 | ユウシ゛ョ | 天や神仏がたすけること。また、そのたすけ。 |
祐筆 | ユウヒツ | 《日本語での特別な意味》=右筆。①昔、身分の高い人のそばに仕え、書類を書くことをつかさどった人。②武家の職名。文書・記録のことをつかさどった。③文章のじょうずな人。 |
参考:学研漢和大字典
今回の言葉も、そこそこ出て来ました。
漢和辞典に載っている言葉は、やはり難しいですな。
天祐、祐筆はわかりまっせ。前者は天の助け、後者は時代小説なんかにも出て来ますよね。
次の章では、「祐」を使った名前での使われ方をみておきます。
名前での使われ方は
この「祐」ですが、上述したとおり、意味に「神の助け」、「助ける」を持つ漢字です。
良い意味を持っているうえに、読みが豊富であることから、名前に人気の漢字なんですよ。
今述べた漢字の意味から、まずは、幸運や強運というイメージが浮かびます。また、優しい雰囲気や頼り甲斐のあるイメージも浮かびますね。
それでは、こんなイメージを持つ「祐」にはどんな思いをを込められるでしょうか。
- 幸運に恵まれた健やかな人になってほしい
- 神のご加護で周囲を明るくできる人になってほしい
- 人を助けられるような優しい心を持った人になってほしい
- 他人に手を差し伸べることのできる器の大きい人になってほしい
「祐」を使った名前
男の子の名前60爺ベスト3
- 涼祐(りょうすけ)
- 祐真(ゆうま)
- 祐哉(まさや)
読みは全部変えてみました。1が「すけ」で、2が「ゆう」、3が「まさ」です。
女の子の名前60爺ベスト3
- 祐(さち)
- 千祐(ちひろ)
- 祐花(ちか)
女の子も、音の子と同様、読みを全部変えてみました。1が「さち」で、2が「ひろ」、3が「ち」です。
読み方がたくさんあるので、いろいろな名前を付けられると思います。
最後に
しめすへんに右の「祐」をみてきました。
この漢字の意味は、「たすける(たすく)。たすけ。外からかばってたすける。また、そのこと。」とあり、神さまが助けてくれるんですよ!
この意味に関する言葉がほとんどでしたね。「天祐」なんていう言葉は聞いたことがあるかと思います。
この漢字、名付けとしての読みが多数あるので、色々な名前を考えられると思いますよ。
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