さんずいにエに鳥で鴻を総特集【意味・読み方・成り立ち・名前など】

2023年10月1日

「鴻池」という名字を聞いたことがありますか。鴻池財閥(こうのいけざいばつ)という、江戸時代に成立した日本の財閥がありました。

この「鴻」という漢字に反応しました!

60爺

この漢字は、私が進めているシリーズのうち、「さんずいに○○」に含まれる文字ですね。

これは「さんずいに工に鳥」で「鴻」という漢字ですね。さんずいの漢字も久々な気がしますね。

それでは、さんずいに工に鳥の鴻について、読み方から意味・名前での使い方まで総特集したいと思います。調べていったら、さんずいの漢字じゃないことに気が付いたんですけどね。

それはさておき、どうか最後までお付き合いください。

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さんずいにエに鳥で鴻!漢字の読み方や全体像をまずはチェック

最初に、鴻の意味と読み方を明確にしましょう。

鴻の読み方と意味

この漢字、さんずいに工に鳥で紹介していますが、実は、部首は「鳥」なんです。間違えないようにしましょう!

画数 :17画
音訓:コウ おおとり ひしくい おお・きい
意味
①{名詞}おおとり(おほとり)。鳥の名。カモ科ハクチョウ属の水鳥。全身が白くて光沢があり、首が長い。羽が大きく高く飛ぶ。オオハクチョウ。くぐい。②{名詞}ひしくい(ひしくひ)。鳥の名。カモ科マガン属の水鳥。大形のがん。羽はほぼ茶褐色で、くちばしは黒い。サカツラガシ。③おお・きい(おほ・イナリ)。広い。さかん。④姓の一つ。
日本語だけの意味・用法
ひしくい(ひしくひ)。鳥の名。カモ科マガン属の水鳥。カモ科の中で最も大きい。頭から首にかけて、褐色で、羽は黒褐色。ひしの実や水草を食べる。ヒシクイ(菱食)。
(名付)とき ひろ ひろし

参考:上級漢和辞典 漢字源 学研

「鴻」の音読みは「コウ」、訓読みは「おおとり」「ひしくい」「おお・きい」の3つです。

意味は4つあります。うち、2つは、鳥の名、水鳥であるオオハクチョウとサカツラガシを指しています。

なぜ、全然違う水鳥を指すことになったんでしょうかね?

①では「おおとり」がオオハクチョウの意となっています。

②では「ひしくい」⇒「サカツラガン」を指しています。日本語だけの意味・用法では「ひしくい」⇒「ヒシクイ」と違う鳥を指しているんですね。

③の意は、形容詞で「おお・きい」です。類義語には「洪」があります。この意を持つ言葉には「鴻業(コウキ゛ョウ):{鴻緒(コウショ)}天下を治める帝王の大事業。」があります。

60爺

姓の一つの意があるので、鴻さんがいらっしゃるんですね。

さて、次は、鴻の書き順を見てみましょうか。

この漢字は、さんずい+工+鳥です。鳥は11画ありますが、書き順は大丈夫ですよね。


もっと詳しく知ろう!鴻の漢字としての由来や成り立ち

鴻の字源です。

「鴻=江(コウ 突き通す)+鳥(とり)」(形声)。大空を突き抜けて渡っていく大きな鳥を示しています!

形声※
漢字の六書(リクショ)の一つ。発音を表す文字と、意味を表す文字とを組み合わせて、新しい文字を作る方法。

大空を突き抜けて渡っていく大きな鳥から「ハクチョウ」や「サツラガン」や「ヒシクイ」になったんですね。

次の章では、鴻のつく言葉を挙げてみます。

鴻のつく言葉

鴻のつく言葉を並べてみました。

鴻のつく言葉読み意味
鴻恩コウオン{鴻沢(コウタク)・鴻恵(コウケイ)}大きなご恩。大きな恵み。《同義語》洪恩。
鴻鴈コウカ゛ンかり(秋に来る渡り鳥)のこと。▽「鴻」は、大きなかり。「鴈」は、普通のかり。《同義語》鴻雁。
鴻鵠コウコク鳥の名。くぐい。はくちょう。
鴻漸コウセ゛ン官位がしだいに昇進する。
鴻博コウハク学問・知識の広いこと。博学。《同義語》洪博。
鴻門之会コウモンノカイ鴻門(今の陝西(センセイ)省臨潼(リントウ)県の東)で、漢の劉邦(リュウホウ)(のちの高祖)が楚(ソ)の項羽(コウウ)と会見したこと。
鴻烈コウレツ大きなてがら。大功。《同義語》洪烈。
鴻臚コウロ官名。直轄地以外の諸侯や異民族のことをつかさどった。漢代には大鴻臚といわれ、九卿(キュウケイ)の一つ。

鴻のつく言葉は、たくさんの言葉がありましたので一部を抜粋しています。

鴻門之会は有名ですね。項羽と劉邦が会見した場として有名です。

60爺

時代小説が好きですので、このシーンも良く読みました。

次の章では、「鴻」を名前に使う場合のポイントを簡単に述べておきます。

名前に使われる際のポイントは

さんずいに工と鳥と書く「おおとり」は人名漢字です。赤ちゃんへ名付けることが可能です。

音読みの「コウ」の他、名付けで「とき」ひろ」「ひろしの読みがあります。

60爺

ただ、どちらかというと、男の子の名づけに合った漢字だと思います!

オオハクチョウの意があることから、大きくて立派な姿になることを願いとして込められそうですね。

また、字形は画数も多く、インパクトもありますので、個性的な名前を作ることができるかもしれませんね。

「鴻」を使った名前

男の子の名前60爺ベスト3

  1. 鴻太郎(こうたろう)
  2. 鴻(ひろし)
  3. 嘉鴻(よしとき)

1は「こう」、2は「ひろ」、3は「とき」と、それぞれ違う読みを持った名前を選びました。

また、3文字、1文字、2文字と長さも違う名前を選別しました。

女の子の名前60爺ベスト3

  1. 千鴻(ちひろ)
  2. 鴻那(ひろな)
  3. 実鴻(まひろ)

女の子は、読みを「ひろ」で統一しています。

最後に

さんずいに工と鳥で鴻について述べてきました。

さんずいの漢字で記事をまとめたのですが、実は、江に鳥で部首は「鳥」の漢字だったんですねえ。

この漢字を使用した言葉はたくさんありましたので、適当に抜粋しました。他にもたくさんの言葉があるので、辞書を見てみるのも良いかと考えますよ。

名付けとしても、意外と面白いかもしれませんよ~。

※気づけばさんずいの記事も増えてきました(さんずいの漢字じゃないんですけどね!)

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら