競輪のグランドスラム達成者はいるの?将来の候補も合わせてご紹介
よく聞きますが、グランドスラムを知っていますか?
グランドスラムとは、プロスポーツなどにおける主要大会の優勝を独占すること又は大会名そのものを言うんですよ。
テニスのグランドスラムとは、国際テニス連盟が定めた四大大会(全豪、全仏、全英、全米)を指す総称、または、それら全てで優勝することは有名ですよね。
今回の記事では、日本の競輪のグランドスラムについて語ります。
競輪のグランドスラムの対象、達成者は何人いるのか、そして、それは誰か、将来の候補者などを明らかにしていきます。
是非、ご一緒にご覧になってください。
競輪のグランドスラム大会について
始めに、競輪のグランドスラムについて、その対象レースを確認しましょう。
競輪のグランドスラム
競輪の全てのレースは、「GP」「GI」「GII」「GIII」「FI」「FII」の6つのグレードに格付けされています。
そして、競輪のグランドスラムは、「4日制以上の全てのGIに優勝すること」と定義されているんです。
それが、次の6つのG1レースです(1994年以降、それ以前は、寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメントを除く5レース)。
読売新聞社杯 全日本選抜競輪(4日制)
日本選手権競輪(4日制)
高松宮記念杯競輪(6日制)
寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(4日制)
オールスター競輪(6日制)
朝日新聞社杯 競輪祭(6日制)
上記に挙げた全てのレースを制覇した選手がグランドスラム達成者です。
競輪のグランドスラム達成者はいるの?
それでは、この競輪のグランドスラム達成者はいるんでしょうか?
何と、2023年9月末時点で、競輪のグランドスラム達成者は4人いるんですよ。
選手名 | 府県 | 期 | 達成年月日 | デビューから | 達成したレース |
---|---|---|---|---|---|
井上茂徳 | 佐賀 | 41(引退) | 1988/06/07 | 10年2ヶ月7日 | 第39回高松宮記念杯競輪 |
滝澤正光 | 千葉 | 43(引退) | 1990/11/27 | 11年7ヶ月27日 | 第32回競輪祭(競輪王) |
神山雄一郎 | 栃木 | 61 | 1999/03/30 | 10年11ヶ月30日 | 第52回日本選手権競輪 |
新田祐大 | 福島 | 90 | 2022/10/23 | 17年5ヶ月23日 | 第31回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント |
※井上氏、滝澤氏は寛仁親王牌がG1格付けされる以前、5大会のG1制覇で達成。
一番新しい達成者は「新田祐大」選手(達成時36歳)です。
新田選手は、上記にあるように、前橋競輪場で行われた『第31回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)』最終日12レースで1着となりグランドスラムを達成しています。
この記録は、日本選手権競輪(1999年3月30日・静岡競輪場)でグランドスラムを達成した「神山雄一郎」(57歳・栃木=61期)に続く、4人目の記録です。
6つのGI制度(1994年10月以降)での達成は、神山雄一郎選手に続く2人目の大記録です。
新田選手のグランドスラム達成までの記録です。
優勝年 | 開催場 | グランドスラムレース |
---|---|---|
2015年 | 京王閣 | 日本選手権競輪 |
2016年 2017年 | 名古屋 岸和田 | 高松宮記念杯競輪 |
2015年 2019年 | 松戸 名古屋 | オールスター競輪 |
2017年 | 小倉 | 朝日新聞社杯競輪祭 |
2018年 | 四日市 | 読売新聞社杯全日本選抜競輪 |
2022年 | 前橋 | 寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント |
競輪グランドスラムに近い選手は?
2023年7月現在グランドスラムに近い選手を紹介します。
現在グランドスラムに近い選手は以下の4名です。次にグランドスラムを達成するのは誰になるでしょうか?
選手名 | 状況 |
---|---|
山崎芳仁 | 2006年~2015年の10年間でG1タイトルを9つ獲得し、残すは日本選手権競輪のみ。ただ、年齢的にタイトル獲得は厳しくなっています |
脇本雄太 | 2018年以降の4年間で7つのタイトルを獲得し、残すは読売新聞社杯全日本選抜競輪と朝日新聞社杯競輪祭の2つ |
武田豊樹 | 2009年~2015年にG1タイトルを7つ獲得し、残すは読売新聞社杯全日本選抜競輪と寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメントの2つ |
平原康多 | 2009年~2021年にG1タイトルを7つ獲得し、日本選手権とオールスターの2つ |
タイトルがあと一つという選手が1名。あと二つという選手が3名います。
この内のどなたが、「新田祐大」選手のあとを継いでグランドスラマーに慣れるのでしょうか?
惜しくも競輪グランドスラムを逃した選手は?
過去に、あと1歩でグランドスラマーに成れる方がいたんですが、惜しくも届かず引退されています。
その方たちを一覧で紹介します。
選 手 名 | 状況 |
---|---|
中野浩一 | 世界選手権10連覇、第1回KEIRINグランプリ制覇等、“世界のナカノ”と呼ばれ親しまれましたが、高松宮記念杯競輪のみ制覇できず、1992年に引退されました |
吉岡稔真 | こちらも、グランドスラムまで王手をかけましたが、オールスター競輪のみ制覇できず、2006年に引退となりました |
最後に
グランドスラムという言葉は聞いたことがあると思います。
テニスのグランドスラムが有名ですが、公営競技である競輪にもグランドスラムがあるとの情報を得て興味を持ち、その達成者がいるのか調べてみました。
おりしも、将棋界では、2023年10月初旬、藤井聡太竜王・名人が、まさに8冠全冠制覇(将棋界ではグランドスラムという言葉はあまり使いません)を成し遂げようとしている最中(さなか)です。
競輪のグランドスラムは6レースがあり、これらを制覇したグランドスラマーはたったの2名、6レース前の5レースの時代を含めてもたったの2名という狭き門でした。
さらに、この後に続く選手と、王手をかけながらも涙をのんだ選手についても情報を挙げてみました。
※雑談の部屋は物凄い大所帯です
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません