インドの漢字表記は何?昔は天竺だったが今は当て字で分かりやすい
このところ、国名の漢字シリーズにとり憑かれています。今回の対象国は、前回のドイツから、ずーーーと東に行ったアジアの大国です。
大昔はイギリスの植民地とされて搾取されましたが、現在はアジアの中でも一目置かれる国となっていますね。
インダス川があります。私は観光に行きたいとは思わない国ですな。
大ヒント!仏教発祥の地です。現在は、ヒンズー教の国になっているのかな?その国の名は「インド」です。
インドの漢字はどう書くのでしょうか?この漢字はご存知でしょうか?日本でも、昔は、天竺だとか身毒だと読んでいたようですが・・・・・・。
今回も、そのインドの漢字表記と、その由来、そして、漢字一文字はどうなるかを確認していきましょう。
最後までご覧になってくださいませ。
インドを漢字で書くと?
インドを漢字で書くとどうなるか見てみましょう。
インドを漢字で書くと?
印度
おお、漢字を素直に見ると「インド」と読めますなあ!
これは、とっても分かりやすいかも。
インドまたはインド共和国は、南アジアに位置し、インド亜大陸の大半を領してインド洋に面する連邦共和制国家です。首都はデリー(ニューデリー)、最大都市はムンバイとなっています。
国境を接する隣国は、西から時計回りにパキスタン、中華人民共和国、ネパール、ブータン、ミャンマー、バングラデシュと国境を接しています。中華人民共和国とは、時々、国境を巡って揉めてますな。
海を挟んでインド本土がスリランカやモルディブと、インド洋東部のアンダマン・ニコバル諸島がインドネシアやタイ南部、マレーシアに近接していますね。
漢字表記と読み方
それぞれの漢字を見ていきます。
独逸を構成する漢字
印 音)イン 訓)しるし
(日本語だけの意味・用法)「印度(インド)」の略。インドのこと。
度 音)ド 訓)ものさし めもり
長さを測る基準
この漢字の音読みを順につなげてみます!
「イン」+「ド」⇒「インド」
おお--!音読みをつなげると「インド」になりました!
しかも、印は、日本語だけの意味・用法ですが、『「印度(インド)」の略。インドのこと。』だといっています。単純です!
漢字の由来は?
上で見たように、この「印度」を並べて読んでみると、「インド」と読めるじゃないですか!
そうです。由来は独逸(ドイツ)と同様だったんですよ!
漢字の由来は?
印度は当て字なんです!
印(イン)度(ド)!つなげて読めば「インド」ですね。
日本では、古代から明治に至るまで、インドを「天竺」と呼んでいました。
この名称「天竺」は、サンスクリットのシンドゥ(Sindhu:川,インダス川の意)の音訛(おんか)と言われているそうです。
そして、明治期以後、日本では、印度または印度をカタカナ書きした「インド」が使われるようになったんです。
なお、初めて「印度」の字をあてたのは玄奘三蔵(西遊記で有名な三蔵法師です!)なんですよ。
玄奘は、この語をサンスクリット indu(月)に由来するとしています。
印度が当て字というのは、「当て字の辞典」「当て字・当て読み漢字表現辞典」にも載っているので間違いないと考えていいかと思います。
但し、上述したように、あの三蔵法師がサンスクリット語の月(indu)に由来しているとしているところから見ると、語源はそちらかもしれませんね。
インドが、インダス川に由来する Hinduka と呼ばれていた古代中国では、身毒(『史記』)または天竺(『後漢書』)のような漢字で音訳したと言われます。
漢字一文字で表わすと
さて、この章では、1文字の漢字で国の表記する文字を見ていきます。インドは当然、次の文字になります。
インドの漢字一文字は?
インドを漢字一文字で「印」となります。
いつものように、上述した「印度」の一文字目の漢字ですね。
次の章では、世界の国々ではドイツを何と呼んでいるのか見てみます。
世界での表記
インドを世界の国々ではどう表記して、どう発音するのか見てみましょう。
言語 | スペル | 発音 |
---|---|---|
英語 | India | インディア |
ドイツ語 | Indien | インディアン |
オランダ語 | Indië | インディア |
フランス語 | Inde | アンドゥ |
イタリア語 | India | インディア |
スペイン語 | India | インディア |
ポルトガル語 | Índia | インジャ |
スウェーデン語 | Indien | インディアン |
ノルウェー語 | India | インディア |
中国語(繁体) | 印度 | インド |
中国語(簡体) | 印度 | インド |
ロシア語 | Индия | インジア |
ヨーロッパ各国のスペルを見ると、英語を含めて皆、似たスペルですな!合わせて、発音も似ていました。フランス語だけは、始まりの語が「イ」でなく「ア」に聞こえました。
中国語は繁体、簡体で同じ漢字でした。発音も、「インド」と聞こえました。でも、この漢字表記、日本と同じなんですが、中国語を取り入れたんじゃないんですなあ。
ロシア語のスペルは、相変わらず突出して全然他言語と異なっています。でも発音は、やっぱりヨーロッパ各国に似ている音でしたね。
最後に
インドの漢字表記を確認してきました。
インドって言うとカレーを思い出します。また、人がうじゃうじゃいるイメージですね。
漢字表記は、音読みにすると「インド」になるのは誰にもわかると思います。で、その由来は当て字となると、まあ、納得ですね。
ただ、この印度って、西遊記に登場する三蔵法師が最初に言い始めたと聞くと、「ほんとに当て字ですか?」という疑問もわいてきますよね。
西遊記では天竺まで旅をするという前提でしたが、昔の日本も印度ではなく天竺と読んでいたのを聞くと、何故変えたんだろという想いも出て来ました。
※思えば、国名の漢字も増えてきましたよ
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