イタリアの漢字は?似たような表記が3種類で大変読みやすい
今回の国名の漢字シリーズですが、オーストリアに続いてヨーロッパにある国の漢字表記を見ていただきます。
地中海にはみ出した長靴の形をした国で、観光地が山ほど存在していますね。
ピサの斜塔、コロッセオ、ベネチア、ミラノ、ローマと目白押しです。
もうおわかりですね。その国の名は「イタリア」です。
イタリアの漢字はどう書くのかご存知ですか?恐らく、皆さん、見たことはあると思います。
それでは、イタリアの漢字表記と、その由来、そして、漢字一文字はどうなるかを見にいきましょう。
ご一緒にゴ―!。
イタリアを漢字で書くと?
イタリアを漢字で書くとどうなるか見てみましょう。
イタリアを漢字で書くと?
伊太利、伊太利亜、以太利
パッと三つ出しました!
これは、とっても分かりやすいかも。
イタリア共和国、通称イタリアは、南ヨーロッパに位置する共和制国家で、首都はローマですね。
国土を接しているのは、東はスロベニア、西はフランス、北はスイスとオーストリアです。
南は地中海ですが、多くの国(アルバニア、アルジェリア、クロアチア、ギリシャ、リビア、マルタ、モンテネグロ、スペイン、チュニジア)と海上境界線を共有しています。
また、国土には独立国であるバチカンとサンマリノが存在しています。
漢字表記と読み方
それぞれの漢字(伊太利、伊太利亜、以太利)を見ると、最初の2つの表記は3文字が一緒で、2つ目の表記に「亜」、3つ目の表記も2,3文字目は前の二つと同じで、異なる漢字は「以」だけです。
ですから、伊太利を構成している漢字は、「伊」「太」「利」「亜」「以」の5つですね。
イタリアの表記を構成する漢字
伊 音)イ 訓)かれ
(日本語だけの意味)「伊太利(イタリア)」の略。イタリアのこと。「伊和辞典」
太 音)タ タイ 訓)ふと・い
たっぷりとふくれているさま。ゆたかであるさま。
利 音)リ 訓)とし
すらりと刃が通って、鋭いさま。「利比亜(リビア)」
亜 音)ア 訓)つ・ぐ
(日本語だけの意味)外国語の「あ」の音に当てた字。
以 音)ド 訓)ものさし めもり
長さを測る基準
漢字表記3つ「伊太利」「伊太利亜」「以太利」を音読みで読んでみましょう。
伊太利:「イ」+「タ」+「リ」
伊太利亜:「イ」+「タ」+「リ」+「ア」
以太利:「イ」+「タ」+「リ」
おお--!上から順に、音読みをつなげると「イタリ」「イタリア」「イタリ」になりました!2番目はそのものズバリの「イタリア」、1,3も「イタリ」になりました。
ちなみに、「伊」以外の漢字も、皆、外国の地名、国名に使われているようです。
- 太:「太馬士革(ダマスカス)」
- 利:「利比亜(リビア)」
- 亜:「亜剌比亜(アラビア)」「亜爾然丁(アルゼンチン)」
- 以:「以色列(イスラエル)」
漢字の由来は?
この3つの表記「伊太利」「伊太利亜」「以太利」を並べて音読みで読んでみると、「イタリ」「イタリア」と読めます!
今まで見てきたうちの、由来は印度(インド)、独逸(ドイツ)と同様なんです。
漢字の由来は?
伊太利・伊太利亜・以太利は当て字なんです!
昔、むかし、外国の国名などは発音に近い漢字を当てはめて書いていたんです。
このイタリアの漢字表記は、かなり分かりやすい部類ですよね。
幕末から明治にかけては、人によっていろんな当て字を出して人々は迷ったようです。そんな当て字を羅列します。
以大利、意達里、伊達利、宜大里牙
人間、考えるものですな!
さて、上記にある「伊太利」は、淡谷のり子の「伊太利の庭」という曲や、井上ひさし「私家版文法」にでてきます。
「伊太利亜」の方は、YMO(イエローマジックオーケストラ)の「君に、胸キュン-浮気なヴァカンス-」の歌詞に出て来ます。
漢字一文字で表わすと
さて、では、イタリアを一文字で表わすと何になるんでしょうか。
イタリアの漢字一文字は?
イタリアを漢字一文字で「伊」となります。
「伊太利」「伊太利亜」の頭の一文字である「伊」でイタリアを表します。
「以太利」の「以」ではありません!
次の章では、世界の国々ではイタリアを何と呼んでいるのか見てみます。
世界での表記
イタリアを世界の国々ではどう表記して、どう発音するのか見てみましょう。
言語 | スペル | 発音 |
---|---|---|
英語 | Italy | イタリィ |
ドイツ語 | Italien | イタリアン |
オランダ語 | Italië | イタリエ |
フランス語 | Italie | イタリィ |
イタリア語 | Italia | イタリア |
スペイン語 | Italia | イタリア |
ポルトガル語 | Itália | イタリア |
スウェーデン語 | Italien | イタリアン |
ノルウェー語 | Italia | イタリア |
中国語(繁体) | 義大利 | イタリ |
中国語(簡体) | 意大利 | イタリ |
ロシア語 | Италия | イタリア |
ヨーロッパ各国のスペルを見ると、英語を含めて皆、似たスペルですな!合わせて、発音も似ていました。この傾向、インドと似ています。
また、最後の一文字が、上の一覧にあるように、ちょっとずつ違いましたね。
ドイツ語、スウェーデン語は、日本での「イタリアンレストラン」で使う「イタリアン」でした。
中国語は繁体、簡体で頭の一文字が違う漢字表記でした。発音は、どちらも「イタリ」と聞こえました。この、漢字表記、日本での当て字見たいですな。でも、「義」は使わないかな。
ロシア語のスペルは、頭はインドと同じスペルです。他のヨーロッパ言語とは全然違います。でも発音は、やっぱりヨーロッパ各国に似ている音でしたね。
最後に
イタリアの漢字表記を確認してきました。
イタリアは観光地をいくつか出すことが出来ました。
漢字表記は、音読みにすると「イタリ」「イタリア」になりました。この国名も、音を漢字に当てた字だったんです。
幕末から明治に出てきた当て字をいくつか出しましたが、上述したように、人間は、よく考えますなあ。
世界でも、ヨーロッパ諸国は、皆、似た表記と発音でしたね。中国語、ロシア語も発音は似通ってました。
※思えば、国名の漢字も増えてきましたよ
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