金へんに居で鋸!読み方から意味・名前での使われ方まで総特集

今回は、またまた金へんの漢字が登場です。今回の金へんで5つ目になりますので、新たにカテゴリを設けたいと思います。

60爺

今回の金へんの漢字は何でしょうか。

つくりに「居」(居住の頭の文字)を持つ「鋸」です。たまたま、家で、いらない材木が出たので、それを切断するのに使用した道具の名前でした。

それでは、金へんに居と書いた「鋸」について、読み方から意味・書き順、そして、名前での使い方まで総特集していきます。

どうか最後までご一緒下さるよう、お願いします。

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金へんに居で鋸!漢字の読み方や全体像をまずはチェック

最初に、鋸の意味と読み方や全体像をチェックしましょう。

鋸の読み方と意味

画数 :16画
音訓:キョ のこぎり ひ・く(日本語だけ)のこ のほぎり
意味
①{名詞}のこぎり。材木などをひき切る道具。②{名詞}昔の刑具の名。足をひき切るときに用いたのこぎり。また、足をひき切る刑。③{名詞}金属の台。かなとこ。④{動詞}ひ・く。のこぎりでひき切る。
日本語だけの味・用法
(訓読み)のこ のほぎり

参考:上級漢和辞典 漢字源 学研

「鋸」の音読みは「キョ」で、訓読みは「のこぎり」「ひ・く」の2つですね。日本語だけの訓読みに、「のこ」「のほぎり」があります。

意味は4つです。



①「のこぎり」と木材を切っている写真を載せました。

②ですが、残酷な刑罰もあったものです。切られる方はたまったもんじゃありませんな。昔の中国の刑罰は、ひどいのがたくさんあったようです。

③の「かなとこ」。こんな道具です。

④唯一の動詞で、のこぎりで「ひ・く」です。日本では、手前に引いて切るんですが、西洋では、向こう側に押して挽くんですよ。ご存知でしたか。

この漢字の書き順を見てみましょうか。

この漢字の画数は16画もあります。書き順は金へんを書いてから居を書けばいいんです!居は、尸と古ですから、画数は多いものの、書き順は簡単ですね。


もっと詳しく知ろう!鋸の漢字としての由来や成り立ち

鋸の字源です。

鋸=「居(キョ L・∠の形)」+「金(金属)」(形声)。居は腰を下ろす(すわる)ことで、「Lの形や∠の形をなす」というイメージがある。これは「∧の形」のイメージにも転化。これが連鎖すると∧∧∧∧(ぎざぎざ)の形になる。鋸は刃が∧∧∧∧の形をした金属製の道具を示す。

引用 上級漢和辞典 漢字源 学研

形声とは、漢字の六書(リクショ)の一つ。発音を表す文字と、意味を表す文字とを組み合わせて、新しい文字を作る方法。

ヘヘエ、これは面白いですな。

「居」=腰を下ろす ⇒ 「L」「∠」の形 ⇒ 「∧の形」 ⇒ 連鎖 ⇒ 「∧∧∧∧(ぎざぎざ)」 ⇒ 「鋸」

連想ゲームみたいに進行して、最後は「鋸」になるそうです。

鋸のつく言葉

この章では、鋸のつく言葉をみていきます。

鋸のつく言葉読み意味
鋸牙キョガ{鋸歯(キョシ)}①のこぎりの歯。②のこぎりの歯のようにするどいきば。
鋸匠キョショウのこぎりで材木を切る職人。こびき。
鋸屑キョセツ・ノコクズおがくず。▽どんどんこぼれ出ることから、ことばや文章がよどみなく出ることにたとえることもある。

参考:上級漢和辞典 漢字源 学研

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鋸のつく言葉は3つでした。

漢和辞典に載っている言葉は、やはり難しいですな。

知らない言葉ばかりですな。2番目は「キョショウ」と言われると「巨匠」になって、鋸は出て来ません。

鋸の歯が「鋸牙」、これは日本語にはないですが、おがくず=「鋸屑」はれっきとした日本語でした。驚き!

次の章では、「鋸」を使った苗字での使われ方をみておきます。

苗字での使われ方は

この「鋸」ですが、人名漢字です。ですから、名付けには使用できます。

しかし、ネットで探しても、この漢字を使った名付けが、ほとんどありません。男の子で「鋸雄(のぶお)」が唯一見つけられた名前です。

そこで「鋸」で名字を探してみました。「鋸」一文字の苗字を探したんですが存在しませんでした。そこで、「鋸」の入った苗字を探したら、次の苗字を発見しました!

【名字】大鋸村
【読み】おがむら
【全国順位】 95,401位
【全国人数】 およそ10人

参考資料 名字由来net

「大鋸村」、「おおのこぎりむら」と書いて「おがむら」と読むんですな。全国で人数が、たったの、およそ10人、順位なんて約95000以下です。

「大鋸村」の「鋸」は「が」なんですね。

愛媛県新居浜市に、およそ10人程が存在していらっしゃるようです。

鋸に他の漢字をつけた苗字は、次の8つでした。

大鋸(おおが、おおのこ、おが)、鋸谷(おがや)、鋸田(のこた)、鋸屋 (おがや)、大鋸本(おがもと)、鋸崎(のこざき)、鋸本(おがもと)、大鋸谷(おがや)

読みは、「が」「のこ」「おが」でしたね!

最後に

「金へん」に居の「鋸」をみてきました。

この漢字の意味は、木材を切る「鋸」でした。金へんの漢字は、鋤、鍬などもあり道具の名前になっているモノが多いようです。

他の意味に、足を切っちゃう刑がありました。おっかねエ~。昔に生まれていなくて、つくづくよかったと思いますよ。

この漢字の画数(16)は多いように見えますが、金へんだけで8画ですから大したことはないですね。

※気づけば木へんの記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら