ワニは何類か?その分類の理由と仲間も含めて詳しくご紹介

テレビのドッキリ番組を見ていたら、釣りをやっている男性が突如川から現れたワニに襲われるシーンがありました。

60爺

外国っておっかねー!ワニにも注意して釣りをするんだ、と妙に感心してしまいました。

この生物、ハンドバックや財布の原料になっていますが、実際の野生動物としては、かなり強いんじゃないでしょうか。

そこで、60爺のシリーズである「○○何類」のテーマとして「ワニ」に登場してもらいましょう。

ワニって余りよく知らないんですよね!

ということで、ワニが何類なのかを追いかけてみましょう。いつもやっているように、その理由とワニの仲間についても紹介したいと思います。

どうか、ご一緒に内容ご覧下さいませ。

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ワニは何類か?

ワニは何類なのかを述べてから話を進めましょう。

ワニは何類か?

ワニは爬虫類です。

ワニは、爬虫綱ワニ目に属する、肉食性で水中生活に適応した爬虫類の総称です。

ワニ目が出現したのは中生代後期白亜紀です。

正鰐類の1グループなんですが、基盤的新鰐類や基盤的正鰐類という祖先より、さらに、半水棲の生活に適応しています。

ワニ目は、淡水域の生態系の生態ピラミッドでは、全ての時代で最高次消費者の位置にいますが、それも、この形態によるものです。

そして、ワニ目は、3つの科、即ち、アリゲーター科、クロコダイル科及びガビアル科に分類されます。

全ての動物は、大きく「脊椎動物」と「無脊椎動物」に分けられます。そして、ワニは背骨がある「脊椎動物」に含まれ、さらに、上述した爬虫類に含まれるわけです。

ここで、全動物の分類図を見てください。

この図は、中学の理科で習う内容です。ワニが属している「脊椎動物」は、次の5つに分類できます。

  • 哺乳類(ヒト、犬、猫等)
  • 鳥類(スズメ、カラス、ペンギン等)
  • 爬虫類(カメ、トカゲ、ワニ等)
  • 両生類(カエル、イモリ、サンショウウオ等)
  • 魚類(サバ、イワシ、メダカ等)

ここで繰返します。ワニは、この「脊椎動物」の中の爬虫類に該当します。


爬虫類とは

以下の文面は、「亀(カメ)何類」でも記載した内容ですが、現在、「爬虫類」とは「脊椎動物」のうち角質の体鱗(たいりん)に覆われた変温動物をいいます。

そして、爬虫類は四肢脊椎動物で、4本の手足を持つか、ヘビのように4本の手足を持つ祖先の子孫である生物を指します。

特徴を示します。

  • 周りの温度に自分の体温を合わせる。(変温動物)
  • 体表は表皮の変形した鱗でおおわれる
  • 乾燥に強い卵を産む
  • 肺呼吸

爬虫類は、The Reptile Database によると、2018年7月の時点で10,793種だそうです。

次に、特徴に合わせて、ワニを見ていきます。

  • 変温動物です。
  • 体表はウロコで覆われています。
  • 卵には、鳥類と同じく殻があり、乾燥に強くなっています。
  • ワニは肺呼吸します。
60爺

これを見てわかるように、亀(カメ)は立派な爬虫類なんですよ。

ワニって、孵化する温度により性別が決まるそうです。そのため、地球温暖化の影響で性別のバランスが崩れることが懸念されております。

ワニが水中に潜んで獲物を待つ時は、水面下に身体のほとんどを沈めますが、鼻先だけ出し鼻呼吸をします。

獲物を待ち構えるナイルワニの動画です。

為になる解説がたくさんあります。

ワニの種類

ワニの現生種は熱帯から亜熱帯にかけて23種が分布しています。生息域は、淡水域(河川・湖沼)および一部の海域(海岸を主とする海)です。

それらのワニ全てについて簡単に解説しましょう。

ワニ目は全て正鰐亜目に属し、アリゲーター科、クロコダイル科、ガビアル科の3科に分けられることが多いです。

ガビアル科は、他の2科と比べて非常に特異な分類群(古い形質を残している、逆に特殊化が進んでいる)とされてきました。

しかし、最近ではガビアルはクロコダイル科に含まれるとする説も出てきています。

アリゲーター科のワニ一覧

アリゲーター科のワニは、鼻面が、やや丸みを帯びています。

口を閉じたときにクロコダイル科に比べると見える歯が少ないのが、判別の目安となります。

次の8種がいます。

ワニの名前概要
アリゲーター属アメリカアリゲーター分布はアメリカ合衆国の東南部の沼地などで、最大5.8mの個体が発見されている大型種です。魚類が餌の中心ですが、哺乳類を捕らえたり、家畜や人への被害も出ています
アリゲーター属ヨウスコウアリゲーター中国の固有種で、中国東部、長江の揚子江と呼ばれる下流域に分布しており、体長は2m以下と小さく、主な食べ物は貝類で、人間には無害です。乱獲や水質汚染により絶滅危惧種に指定されています
カイマン属クチビロカイマン南米に分布する全長2.5mほどの小型のワニです。
カイマン属パラグアイカイマンこちらも、南米に分布する全長2mほどの小型種です。かつて、絶滅の危機に瀕しましたが、ブラジル政府の保護活動で回復途中です。
カイマン属メガネカイマン南米メキシコからエクアドルなどに分布する全長2.5mほどの比較的小型のワニです。気性は荒いですが、小型のせいか、人を襲った記録はありません
クロカイマン属クロカイマン南米(エクアドル、ペルー、ブラジル、コロンビアなど)に分布する全長4mほど(最大6m)の大型種です
コビトカイマン属コビトカイマン南米に分布する最大1.7mほどの小型なワニで、人に危害を加えることはありません
コビトカイマン属ブラジルカイマン分布は南米アマゾン川、オリノコ川流域で、全長1.7mほどの小型種です

8種類のワニがいるんですね。ワニの見かけって違いがよくわかりませんが、写真をよく見ると大きな違いがあったりします。

日常の世界ではお目にかかることがめったにない動物なので、なかなか実感がわきません!

クロコダイル科のワニ一覧

アリゲーター科と違い、口先はV字型に細くなり、口を閉じたときに多くの歯が外からも見えます。

大型種が多く、気性が荒いのが特徴で、イリエワニやナイルワニなどは人間を襲うこともあるんですよ。

次の14種類が存在します。

ワニの名前概要
クロコダイル属アメリカワニフロリダ州、キューバ、メキシコ北部などのアメリカ大陸に分布している、最大6.5mにもなる種です
クロコダイル属アフリカクチナガワニアフリカ中部、西部、東部に分布し、最大4mにもなります。名前の通り長い口吻(口)は、泳ぐときの抵抗が少なく、魚を捕まえるのに適しているんです
クロコダイル属イリエワニ最大8.5mの個体も発見されています。オーストラリア北部、パプアニューギニア、インドネシア、インドなどに分布しています
クロコダイル属オーストラリアワニオーストラリア北部の淡水に分布する全長3mほどのワニですが、危険を察知して走る速度はなんと時速60㎞になります!
クロコダイル属オリノコワニ南米のオリノコ川にのみ分布する全長5mほどにもなる大型のワニですが、ワニ革目的で乱獲され、絶滅の危機に瀕しています
クロコダイル属キューバワニキューバ島やフベントゥド島にのみ分布します。全長3.5mほどの固有種です。絶滅の危険性があります。
クロコダイル属シャムワニ分布はタイやインドネシアで最大4mほど、非常におとなしいワニです。この種も、開発や革目的の乱獲、等で絶滅の危機に瀕しています
クロコダイル属ナイルワニアフリカ大陸の砂漠地帯以外の川や沼に分布する、最大6mにもなる大型のワニです
クロコダイル属ニューギニアワニパプアニューギニアに分布する全長3mほどのワニです
クロコダイル属ヌマワニインドを中心に分布しており、最大5mほどにもなる大型種ですが、こちらも乱獲され、絶滅が心配されています
クロコダイル属フィリピンワニ(ミンドロワニ)フィリピンに分布するワニで最大3mにもなります
クロコダイル属モレレットワニ(メキシコワニ)中央アメリカ東海岸の淡水域に分布する全長3mほどのワニです
コビトワニ属ニシアフリカコビトワニアフリカの西部の熱帯雨林に分布する全長2mほどの小型種です
マレーガビアル属マレーガビアル(ガビアルモドキ)分布はインドネシア、マレーシアで、全長3~5mほどになる大型種です。口が非常に細長いのが特徴です

上述したように大型のワニが多いですね。人間を襲っちゃうワニもいますが、テリトリに踏み込めば、人間もか弱い動物の一種ですから、ワニからすれば獲物ですからね。

それでも、14種類のうち4種類が絶滅の危機を迎えておるんですな。人間は、どんどん、他の動物のテリトリに進出していくので少し考えた方がいいのかもしれません。

ガビアル科のワニ一覧

インドガビアル

このガビアル科なんですが、一科一属一種というとても珍しい動物なんです。上述したように、クロコダイル科に含める説もあります。

鼻面・口吻は、写真を見てもわかるように非常に細長いですね。

ワニの名前概要
ガビアル属インドガビアルインド大陸北部に分布する、全長4~6mほどにもなる大型種です。口吻が非常に細く、長い特徴を持つワニです。残念なことに、現在はほとんどの地で絶滅してしまっったようです
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最後に

ワニが何類なのか気になって記事を書きました。

冒頭でも言ったんですが、ワニってビックリ動画のネタで度々登場しますね!川沿いで何かやってると、ワニが襲ってくる怖い映像が時々出て来ます。

そのワニは爬虫類だったんですよ!

ワニって、上述した肉食動物で他の動物を襲うイメージが強かったんですが、それって一部の大型種だったんですね。そして、絶滅危惧種が多いこともわかりました。

■追記:何類をテーマに記事をいくつか書いています。

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら