ウミガメは何類か?その分類の理由と仲間も含めて詳しくご紹介
今回は、シリーズものの「○○何類」で記事を書きたいと思います。
今回のテーマは、表題にもあるように「ウミガメ」です。
亀(カメ)は既に何類かわかっていますが、ウミガメって水中にいて肺呼吸ではない?だとしたら、何類?
そうなんです。ウミガメって、産卵の時以外は海で生活していますし、何か長時間水中にいられるし、肺呼吸じゃない?だとしたら、亀と違うという疑問が湧いちゃったんです!
ということで、ウミガメが何類なのかを追いかけてみます。合わせて、その理由とウミガメの仲間(種類)についてもご紹介できればと思います。
どうか、ご一緒に内容をご覧くださいますよう。
ウミガメは何類か?
ウミガメは何類なのかを述べてから話を進めましょう。
ウミガメは何類か?
ウミガメは爬虫類です。
ウミガメは、カメ目ウミガメ上科に分類される構成種の総称ですね。
ウミガメは亀(カメ)の仲間ですから、当然、亀(カメ)と同じ爬虫類に分類されます。
亀(カメ)は、グループとしては水・陸の両域で様々な種類がいますが、ウミガメの現生種はウミガメ科とオサガメ科の2科・6属・7種が知られています。
さて、上述したとおり、そして、「亀(カメ)は何類か?」の記事で書いたとおり、亀(カメ)は爬虫類ですので、そこに含まれるウミガメも爬虫類に属します。
動物は大きく「脊椎動物」と「無脊椎動物」に分けられるんですが、ウミガメは背骨がある「脊椎動物」に含まれています。
そして、「脊椎動物」は次の5つに分類されます。
- 哺乳類(ヒト、犬、猫等)
- 鳥類(スズメ、カラス、ペンギン等)
- 爬虫類(カメ、トカゲ、ワニ等)
- 両生類(カエル、イモリ、サンショウウオ等)
- 魚類(サバ、イワシ、メダカ等)
そして、ウミガメは、「脊椎動物」の中の爬虫類に相当するんです。
爬虫類から魚類まで、代表的な動物が出ています。この中で、次の動物について記事を書いていますね。
■鳥類
ペンギンは何類?その分類の理由と飛べない仲間について簡単にご紹介
■爬虫類
亀(カメ)は何類か?その分類の理由と仲間も含めて詳しくご紹介
ワニは何類か?その分類の理由と仲間も含めて詳しくご紹介
■両生類
サンショウウオは何類?その分類の理由と生態も含めて詳しくご紹介
かえるは何類?その分類の理由と何を食べるかも含めて詳しくご紹介
イモリについては、「イモリ 何類」では記事は書いてないんですが、次の記事の中で分類に触れています。
イモリとヤモリの違いを総特集!10の項目に分けて一覧表で簡単解説
爬虫類とは
「ウミガメが爬虫類」といいましたが、なぜなのか、その理由を見ていきましょう。
「亀(カメ)は何類」の記事でも書いていますが、爬虫類の解説です。
- 「脊椎動物」のうち角質の体鱗(たいりん)に覆われた変温動物
- 四肢脊椎動物で、4本の手足を持つか、ヘビのように4本の手足を持つ祖先の子孫
爬虫類の特徴です。
- 変温動物(周りの温度に自分の体温を合わせる)
- 体表は鱗でおおわれる
- 乾燥に強い卵を産む
- 肺呼吸する
2018年7月時点、爬虫類は10,793種(The Reptile Database)とのことです。
ウミガメも上記の特徴を有しています。
ウミガメは何呼吸なでしょうか?
一見、海で生息してるんで鰓(エラ)呼吸かなと思ったりしますが、ウミガメは肺呼吸なんですよ。
スッポンやヌマガメ類のような種類も、ウミガメ以外と同様に、水の中で生活をしています。
これらの種類の生物は、水中では皮膚呼吸で酸素を吸収しています。そして、水中で冬眠を行う際、全ての呼吸を皮膚呼吸で賄うことが出来るんです。
なぜなら、冬眠の間は代謝が著しく低下するので、皮膚呼吸で十分という訳です。
ウミガメの仲間たち
上述したように、世界には7種類のウミガメ(ウミガメ科6種とオサガメ科1種)がいます。
ウミガメは、海での生活の適応するよう、鰭状の四肢や、薄く滑らかな甲羅を持つなどの特徴があります。
近年、乱獲や生息域の環境の悪化などで個体数が減少しています。
なんと、7種のうち、ヒラタウミガメを除く6種が絶滅危惧種に指定されているんです!
名前 | 特長 | 絶滅レベル |
---|---|---|
アオウミガメ | その脂肪が青いことからアオウミガメと呼ばれています。小さな頭とつるっとした甲羅が特徴です。 | 「絶滅危機」あるいは「絶滅寸前」 |
アカウミガメ | 大きな頭が特徴で、赤っぽい見た目からアカウミガメと呼ばれています。 | 「危急」 |
タイマイ | 鷹のようなするどいくちばしを持ったウミガメです。するどいくちばしで、サンゴ礁で餌を探します。 | 「絶滅危機」あるいは「絶滅寸前」 |
オサガメ | 成長すると体長が2m近くになります。背中に7本のキールが入っており、固い甲羅ではなく皮膚でおおわれているのも特徴的。 | 「危急」 |
ヒメウミガメ | ウミガメの中で一番小さい。中南米で集団産卵をします。 | 「危急」 |
ケンプヒメウミガメ | メキシコ湾や北西太平洋で生活しています。こちらも集団産卵をします。 | 「絶滅危機」あるいは「絶滅寸前」 |
ヒラタウミガメ | オーストラリア北部の沿岸域で生活しています。甲羅が平べったいのが特徴です。 |
ウミガメのうち、日本の沿岸に生息しているのは次の5種です。
- 日本の沿岸で生息し、上陸して産卵するウミガメ(アオウミガメ、アカウミガメ、タイマイ)
- 日本の周辺を回遊しているウミガメ(オサガメ、ヒメウミガメ)
ウミガメは何を食べる?
ウミガメは何を食べているのでしょうか?
ウミガメは基本的に雑食性ですが、棲み分け、食い分けることでお互い共存しているそうです。
そんなウミガメのエサを見てみましょう。
ウミガメの種類 | エサ |
---|---|
アカウミガメ | 貝(軟体動物)やヤドカリ(節足動物)などの底生動物 |
アオウミガメ | 海草類や海藻類 |
タイマイ | サンゴ礁に生息するカイメン |
オサガメ | クラゲ類 |
ヒメウミガメ | 小さい底生動物 |
おお、見事に棲み分けておりますな。
以下は、ウミガメの食事シーンです。
最後に
以前、亀(カメ)が何類なのかを記事にしていますが、今回はウミガメが対象でした。
海での生活が中心だし、水中にずっといることもできるので肺呼吸ではないのではないかなって思って確認してみました。
亀(カメ)が何類かの記事でも言った通り、同じ亀の仲間ですから爬虫類に決まってますよね。
ウミガメは、世界に7種なのに、うち、6種が絶滅危惧種なんです!これ大変化ことですよね。いずれ、ウミガメが地球上から消えてしまうかもしれませんね。
■追記:何類をテーマに記事をいくつか書いています。
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