シーツの昔の言い方を大特集!すごく懐かしいけど今では死語かも…

2023年12月1日

さてさて、季節も足を早めて冬に向かっていますね。あれほど暑かったのがウソのようです。

こうなってくると、暖かい布団にくるまれてぐっすり眠るのが楽しみですね。

皆さん、恐らく、布団にはシーツを掛けていますよね。

この敷布団(しきぶとん)が汚れないようにするために上に被せる布である『シーツ』なんですが、昔は別の言い方をしていたですよ。

60爺

子供の頃はシーツなんてしゃれた呼び方ではありませんでしたよ。

この記事では、シーツの昔の言い方をご披露いたします。合わせて、歴史や他の情報についても可能な限り追いかけてみたいと考えています。

それでは、その内容をご一緒にみていきましょう。

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シーツの昔の言い方

シーツの昔の言い方です。

シーツの昔の言い方は?

敷布(しきふ)

冒頭で述べたように、60爺が子供の頃は、ここで書いた「敷布」という名称でした。

広辞苑で「敷布」を引いてみます。

しき‐ふ【敷布】
敷きぶとんの上に敷く布。シーツ。

引用 広辞苑

他の辞書の内容も合わせて確認してみましょう。

  • 大辞林:敷きぶとんの上にしく布。シーツ。
  • 大辞泉:敷き布団の上に敷く布。シーツ。
  • 日本国語大辞典:敷ぶとんの上に敷く布。シーツ。
  • 明鏡国語辞典:敷き布団の上に敷く布。シーツ。

おおお、談合をしていたかのように、どの辞書もほぼ同じ文言ですね~!

違いは、「敷きぶとん」「敷きぶとん」「敷ぶとん」と「敷く」「しく」の部分だけです。


「昔の言い方」で記事をアップしたのは、キッチン、コート、スプーン、スーツの4つです。それぞれの言葉が、昔の言い方で何と言うか気になる方は、是非、内容をご覧ください。

トップはトイレです。言い方で何が思い浮かびますか?

2番目はトイレです。言い方がたくさんありますよ。

次はキッチンです。こちらは、今も使われているでしょう。

まずは、「コートの昔の言い方」ですが、「が」で始まる4文字ですよ!

「スプーンの昔の言い方」は、「さ」で始まる、たった2文字の言葉です。

「スーツの昔の言い方」は、こちらも死語となってしまった感のある「せ」で始まる3文字の言葉ですね。「せ○○」は男性専用でしたが、スーツは男女兼用の言葉なんですよ!

上記の「昔の言い方」の記事の他に、一覧にしてたくさん集めた記事もあります。

敷布の歴史

次に、敷布の歴史を見ていきましょう。

敷布の歴史

日本では、江戸時代の末頃までは、寝具に敷布を用いる習慣はなかったようです。

明治から、一般庶民にも布団が広がり始めたんですが、この頃から、衛生上と寝具の保護の理由で欧米の習慣を取入れたものと推察されます。

昔の日本、戦国時代までは貴族も畳に寝ていたそうです。

戦国時代になると綿の布団のようなものが登場しますが、当然、高価であり、江戸時代までは、綿の入った布団で眠れるのは、ごく限られた人々のみだったんですね。

現在のように、敷き布団、掛け布団で眠るようになってからの歴史は浅いんですね。

江戸時代などは、綿の入った布団は超高級品だったようです。布団が泥棒に狙われたなんてキロも残っているんですから。

そして、布団が普及してからは、万年床にしておくとカビの大発生という問題も出て来ました。

そこで、朝起きたら、布団を押し入れにしまい、寝る時に布団を押し入れから出すという習慣もできたんですよ。

60爺

今は、ベッドで寝起きしている方たちは、こんな習慣をご存知ないですよね。

敷布は死語か?

敷布って言葉は、もう死語になってしまったんですかね?

こちら、20年ほど前のモノですが、『「シーツ」を「しきふ(敷布)」って言う人いますか?』なんて聞いている奥様がいらっしゃいます。

このトピ主様、40年生きてきてと言ってらっしゃいますが、「敷布」とは触れ合ったことがないんですね!60爺とは10歳位が違うんですが、ウムム、その頃には「敷布」はなくなったのか?

こちらの記事では、死語だと断定されてます!次の例が載ってました。

  • お風呂でシャンプーとコンディショーナーをしてから、新しい下着パジャマに着替えてからパリっと糊がきいたシーツの布団で寝る。
  • お風呂でシャンプーとリンスをしてから、新しい肌着寝巻きに着替えてからパリっと糊がきいた敷布の布団で寝る。
引用 死語を今の言い方に変えたり…

上の文が最近の言葉で、下の文が死語を使った言葉だそうです。「敷布」だけでなく、「リンス」「肌着」「寝巻き」まで死語になっちゃってます。…愕然!「リンス」「寝巻き」もダメなんですか?

こちらのお方も嘆いていらっしゃいます。

「ねえちょっとー!すっごい!驚いたんだけど!」。
今日年配のお客様が『敷布はどこ?』ってある年若い店員に聞いたんだそうだ。そしたらその30代の同僚店員、「◯◯さんシキフってなんですか?」って聞きに来たんだって。「えーー!?敷布知らないの??」ってわけ。

引用 敷布

やっぱり、「敷布」は通じないんですか?まあ、我が家でもシーツって言うようになっちゃいましたからね。

こちらも、死語と言ってらっしゃいます。

シーツの事は「敷布」・・・
今の時代は 完全に死語になっているような言葉ですが 何気ない時に ふとその言葉を使ってしまい 「何それ?」と聞かれることがあります。

引用 忘れ去られたものたち

表題が「忘れ去られたものたち」ですよ。「敷布」も、そこに含まれちゃってるんですなあ!

ウーム、昭和は遠くなりにけりだ。

記事を終わる前に、敷布を世界では何と言うか見ておきます。

世界での表記

敷布を世界の国々ではどう表記して、どう発音するのかみてみましょう。

言語スペル発音
英語sheetシーツ
ドイツ語Blätterブラタ
オランダ語vellenベーレ
フランス語feuilleフェーユ
イタリア語fogliフォーギリ
スペイン語hojasホージャス
ポルトガル語folhasフォーヤ
スウェーデン語lakanラーカン
ノルウェー語arkアルク
中国語(繁体)床單チュアンダン
中国語(簡体)床单チュアンダン
ロシア語листыリスティ

ヨーロッパ各国のスペルが、ほとんど違いますね。一語目が、a,b,f,h,l,v と別々なんですよね。fで始まるのが、フランス、イタリア、ポルトガル語の3か国語でした。

発音も、各国とも違いました!

中国語は繁体、簡体とも1文字目は同じ漢字で「床」ですが、2文字目は同じ意味なんでしょうが、「單」と「单」でちょっと違います。

ただ、発音は両者とも同じ「チュアンダン」と聞こえました。

ロシア語は、いつもと同様に、スペル、発音ともは我が道を行ってましたね~。

最後に

敷布という言葉を使わなくなったのは、いつ頃でしょうかね。

60爺

私が子供の頃は間違いなく「敷布」と言ってました。50年前だとして1970年代かと思います。

今回は、シーツの昔の言い方ということで、「敷布」という懐かしい名前を思い出しながら記事を書きました。

歴史をみると、「敷布」って余り古いモノではなく、明治時代位から使われ、昭和の前半に使われなくなってしまった寿命の短い言葉だったんですね。

これも死語かと思うと、ホント、昭和は遠くなっちゃたんだなーと思いますよ!

※気づけば言い方・呼び方の漢字の記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら