てへんに足で捉!読み方から意味・名前での使われ方まで総特集
現代はレーダーが発達していて、飛行機や艦船などの動きは、いちいち捕捉されています。
ですから、大規模な軍隊の動きなど、すぐ察知できるんですね。
話がそれそうです。見ていただきたいのは、最初の行の最後の言葉「捕捉」の2番目の漢字です。この「捉」ですが、てへんと足で構成される漢字であります。
てへんの漢字はご無沙汰しているので、久しぶりに記事を書きたいですね。
ということで、てへんに足で「捉」について、読み方から意味・書き順、そして、可能かわかりませんが名前及び苗字での使われ方まで総特集していきます。
どうか、ご一緒に内容をご覧ください。
てへんに足で捉!漢字の読み方や全体像をまずはチェック
最初に、捉の意味と読み方や全体像をチェックしましょう。
捉の読み方と意味
捉
画数:10画
音訓:ソク(日本語だけ)つか・まえる つら・まえる
意味
①{動詞}とらえる(とらふ)。人をぎゅっとつかまえる。ぐっとつかむ。②姓の一つ。
日本語だけの意味・用法
(訓読み)つか・まえる つら・まえる
参考:上級漢和辞典 漢字源 学研
意味は、動詞の「とらえる」です。類義語に「捕」「抓(ソウ)」があります。また、この意を持つ言葉に「捕捉(ホソク):つかまえる」があります。
「捕」は「捉」と同じ「とらえる」という意味を持っていますが、「抓(ソウ)」は指先で「つま・む」「つか・む」、爪先で「か・く」という意味があり、ちょっとニュアンスが違う感じ。
同じ「捕」「捉」の違いを見ておきます。
- 捕:手を相手にぴたりと当てて、つかまえる
- 捉:手でぐっとつかんでとらえる
冒頭でも出て来ましたが、「捕捉(ホソク):つかまえる」という言葉があります。
また、「姓の一つ」という意味があるので、「捉」さんがいるんですね。
では、この漢字の書き順を見てみましょうか。標準字体の書き順です。
てへんと足を順に書きます。
もっと詳しく知ろう!捉の漢字としての由来や成り立ち
捉の字源です。
捉=「足(ソク 縮める)」+「手(て)」(形声)。
引用 上級漢和辞典 漢字源 学研
形声とは、漢字の六書(リクショ)の一つ。発音を表す文字と、意味を表す文字とを組み合わせて、新しい文字を作る方法。
足(ソク)は、伸縮するあし(足)のことを示します。この足は実体ではなく、機能に重点があるんです。足の機能は、左右の足を引き付ける動作を連続させて進むことです。
ここから次のイメージが生まれます。
- 空間を短縮させる(縮める)
- 間をせばめる
これにより、「捉」は指を内側に折り曲げて、物との間隔をせばめていってつかむ状況を表します。
次の項では、標準字体の「捉」のつく言葉をみていきます。
捉のつく言葉
それでは、捉のつく言葉を一覧にします。
捉のつく言葉 | 読み | 意味 |
---|---|---|
捉生 | ソクセイ・セイヲトラウ | 敵をつかまえて捕虜にする。▽「生」は、生き身の捕虜。 |
捉髪 | ソクハツ | 吐哺握髪(トホアクハツ):賢人を迎えるのに熱心なことのたとえ。 |
捉鼻 | ソクビ | 鼻をつまむ。自分の考えとしては、よいと認めることができないときの動作。 |
参考:明鏡国語辞典
3つ出ましたが知らない言葉ばかりですね。
中国古典からの抽出なのか、国語辞典にも載っていない言葉です。
次の章では、「捉」を使った名前及び苗字での使われ方をみておきます。
名前及び苗字での使われ方は
この「捉」ですが、常用漢字ですので、名前に使うことは可能です。
読みが「ソク」と「とら・える」では、名付けには難しいと感じます。
この漢字ですが、前回の「捗」と同じで名前には不向きだと思います。そのため、今回の名付けは諦めます。
そこで、名字を探します。一文字の「捉」さんはいるでしょうか。残念、いないですな。そして、「捉」に別の漢字を付けた名字も存在しません。
「捗」と同様に「捉」でも、名前及び名字を見つけることはかないませんでした!
このまま章を終わるのもなんですから、捉と同じように、つくりに足のある漢字を探してみます。
つくりに「足」の入る漢字
「捉」の他に、つくりに「足」の入る漢字を探してみます。
漢字と主な読み | 部首 | 主な意味 |
---|---|---|
促(ソク うながす) | 人(にんべん) | うながす。急がせる。急き立てる。 |
蕗(ロ ふき) | 艸(くさかんむり) | かんぞう。マメ科の多年草。 |
露(ロ つゆ) | 雨(あめかんむり) | つゆ。しずく。水滴。 |
鷺(ロ さぎ) | 鳥(とり) | さぎ。サギ科の水鳥。鶴(つる)に似ている。 |
参考:「足」を構成に含む漢字
「くちへん」「おんなへん」「さんずい」「くさかんむり」「けものへん」に「足」の漢字がありましたが、これらは、環境依存文字でしたので一覧から外しています。
表の2番目からは、「足」ではなく「路」が付いた漢字ですが、他に、「つくり」に足の入ったモノがなかったので載せました。ご容赦を。
この中では、「蕗」と「鷺」の記事をアップしています。
「蕗」は、中国では「カンゾウ」を指すんですよ。ご存知でしたか?日本では、ちょっとほろ苦い食用の「フキ」を指してるんですね。
「鷺」は、全身が白く、頭のうしろに長い羽毛が数本出ていて、くちばしは長くとがった鳥ですね。サギ科コサギ属の総称を表す漢字です。
なお、鷺は縁起のいい鳥で、アオサギとシロサギの記事をアップしていますね。合わせて、「カササギ」でも「縁起」の記事を書いてます。
- 青鷺(アオサギ)は縁起が良い?海外では神扱いだが日本では…
- 白鷺の縁起は良い!神社の使わしめでたくさん祀られているよ!
- カササギは縁起が良い?一部の国では好評価なんだけど…
- 青鷺(アオサギ)の鳴き声を収集!動画と文字情報のふたつで確認しよう
最後に
てへんに足の「捉」をみてきました。今回の記事は、「捕捉」という言葉を見つけたことから始まりました。
この「捉」という漢字は、日常では見かけないですね。
この「捉」は「とらえる」という意味があります。先ほどの捕捉にあった「捕」は類語であり、その違いについても述べています。
「捉」のつく言葉は中国の古典に出てきたと思われるモノばかりで、国語辞典には載っていなかったですね。また、「捗」と同じで向いていないこともあるんですが、名前も苗字も紹介できませんでした。
※気づけばてへんの記事も増えてきました
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