日に天と書く漢字「昊」を総特集【意味・読み方・書き順・名前など】

2023年12月30日

最近、名前に使える漢字を調べまくっておるんですが、簡単なんですが読めない漢字にぶち当たりました。

60爺

読めない漢字は結構あるんですが^^;

その漢字が、今回話題としようとしている、日に天と書く「昊」です。

この漢字、過去に見たことありません。

このところ、漢字の記事はご無沙汰していたんですが、この漢字を見つけたので、久しぶりに記事を書いてみます。

そういうわけで、この日に天の「昊」について、意味・読み方書き順、そして、名前での使われ方まで総特集します。

どうか、最後までご一緒してください~。

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日に天と書く「昊」!漢字の読み方や全体像をまずはチェック

最初に、昊の意味と読み方を明確にしましょう。

昊の読み方と意味

画数:8画
音訓:コウ なつぞら あか・るい
意味
①{名詞}なつぞら。あかるく高い夏の空。転じて、大空。②{形容詞}あか・るい(あか・ルシ)。③姓の一つ。
日本語だけの意味・用法
(名付)ひろ ひろし

参考:上級漢和辞典 漢字源 学研

「昊」の音読みは「コウ」で、訓読みは「なつぞら」「あか・るい」です。

60爺

意味③に「姓の一つ」があるので、中国には「昊」さんがいます。

その他の意味は2つ。「なつぞら」と「あか・るい」ですね。

「なつぞら」には「蒼昊(ソウコウ):青空」という言葉があるんですが、国語辞典には載っていません。

「あか・るい」には、「昊昊(コウコウ):あかるく盛んなさま」がありますが、こちらも、国語辞典には載っておりません。

この漢字の書き順を見てみましょうか。

日を書いてから天を書きます!それぞれ簡単な書き順ですので、問題ないですよね。


もっと詳しく知ろう!昊の漢字としての由来や成り立ち

昊の解字を見ていきます。

昊には異体字(篆文の字体)があり次のような漢字です。

篆文:
漢字やモンゴル文字、満洲文字の書体の一種で、篆書体(てんしょたい)、篆書(てんしょ)とも言います。

昊の解字は異体字を基に行います。

昦=「夰(大きく分かれる)」+「日(明るい太陽)」(形声)

引用 上級漢和辞典 漢字源 学研

形声※
漢字の六書(リクショ)の一つ。発音を表す文字と、意味を表す文字とを組み合わせて、新しい文字を作る方法。

「夰」は、「大(大きい)」+「八(左右に分かれる)」で、左右に大きく分かれるさまを示します。

「昊」は左右に大きく分かれて広々とした明るい大空を表します。皞(明るい)・皓(白い)と同源です。

次の章では、「昊」のつく言葉を探っていきます。

昊のつく言葉

この章では、昊のつく言葉をみていきたいと思います。

暉のつく言葉読み意味
昊天コウテン空。大空。
晴昊セイコウ⇒晴空(セイクウ)。よく晴れた空。
蒼昊ソウコウ⇒蒼天。あおぞら。

参考 上級漢和辞典 漢字源 学研

60爺

3つとも知りません。「昊」という漢字を見る機会って、ほとんどないですよね。

「昊天(こうてん)」は広辞苑に出ています。意味は、「①夏の空。②西方の空。③広い空。大空」です。また、「蒼昊(そうこう):あおぞら。天」も載っていました。

次の章では、「昊」の名前での使われ方を簡単に述べておきます。

名前での使われ方

日に天と書く漢字「昊」は人名漢字です。この漢字を使った名前を付けることが可能です。

この漢字は、音読みの「コウ」の他、「あか」や、名付けとして「ひろ」「ひろし」が使用できます

ただ、昊は見かけない漢字なので読みにくさがあります。その分、すぐ覚えてもらえる利点はあります。

昊の持つ意味(おおぞら、明るい)から、次のような願いを込められるでしょう。

  • 青く広がる大空のように、爽やかで周囲の人を笑顔にできる人になってほしい
  • 大空にはばたける、のびのびと健やかな人になってほしい
  • 大きく広い世界で活躍できる人になってほしい

昊のつく名前

男の子の名前60爺ベスト3

  1. 昊(ひろし)
  2. 昊斗(ひろと)
  3. 佳昊(よしひろ)

トップは一文字で「ひろし」の読み。2,3は、共に「ひろ」で、2は頭に、3は最後に昊を置きました。

女の子の名前60爺ベスト3

  1. 千昊(ちひろ)
  2. 昊海(ひろみ)
  3. 麻昊(まひろ)

読みは皆「ひろ」です。1,3は最後に、2は頭に昊を置きました。

名前の候補は男の子に比べ少なかったですね。

記事を終わる前に「日」のつく漢字を見ておきましょうか。

日のつく漢字

日のつく漢字を一覧にしました。ここに並べたのは、日へんではなく、日の上や下に他の漢字が入った漢字を選んだつもりです。

漢字主な読み部首主な意味
シ・むねうまい。おいしい。味がよい。
シュン十日。十日間。例:上旬下旬
キョク・あさひあさひ。朝のぼる太陽。
コツ・しず・むさんずいしずむ。没する。
ショウ・のぼるのぼる。上にあがる。高い所にのぼる。
コン・あになかま。たぐい。群れ。群がる虫。
コウ・たかぶるあがる。たかぶる。感情がたかぶる。
コン・くれくれ。日暮れ。
ショウ・さかんさかん。栄える。勢いがある。
トウ・むさぼる日、水むさぼる。
コウ・そらそら。広々としたそら。おおぞら。
ヨウ・くらい日・木くらい。日が沈んでくらい。
ビン・あきぞらあきぞら。秋のそら。

参考:「日」を構成に含む漢字

どこかで見たような漢字を拾い集めました。

この中では、「沓」について記事を書いていますね。日本語の意味に、「くつ」があるんですよ。面白いですね。良ければ、詳細をご覧ください。

さて、その他に「日に〇」の漢字は3つ記事を書いています。漢字を見てみると全て「日へんに〇」でした。

始めは、日へんに軍の「暉」です。「かがやく」という意を持つ漢字です。

2番目の記事は、日へんに西の「晒」です。こちらは「ひにさらす」という意を持ってます。

最後の記事は、日へんに華の「曄」です。こちらの漢字は、上記「暉」とちょっと違った意味の「かがやく」という意を持っています。

最後に

日に天で昊の読み方と意味等について述べてきました。

この漢字も日常ではほとんど見ることのない漢字です。

60爺

ぱっと見、「あれれ」と思いました。

昊のつく言葉を3つ挙げましたが、初耳でしたよー。

それでも、昊は人名漢字で名付けに使える漢字となっています。ですから、この先、この漢字を持つ人を見かけるかもしれないですね。

まだまだ、色々な漢字があるので、面白い感じを見かけたら、また記事にしたいと思います。

※思えば、「日がつく漢字」も増えてきました。

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

日がつく漢字

Posted by 60爺