日に天と書く漢字「昊」を総特集【意味・読み方・書き順・名前など】
最近、名前に使える漢字を調べまくっておるんですが、簡単なんですが読めない漢字にぶち当たりました。
読めない漢字は結構あるんですが^^;
その漢字が、今回話題としようとしている、日に天と書く「昊」です。
この漢字、過去に見たことありません。
このところ、漢字の記事はご無沙汰していたんですが、この漢字を見つけたので、久しぶりに記事を書いてみます。
そういうわけで、この日に天の「昊」について、意味・読み方・書き順、そして、名前での使われ方まで総特集します。
どうか、最後までご一緒してください~。
日に天と書く「昊」!漢字の読み方や全体像をまずはチェック
最初に、昊の意味と読み方を明確にしましょう。
昊の読み方と意味
昊
画数:8画
音訓:コウ なつぞら あか・るい
意味
①{名詞}なつぞら。あかるく高い夏の空。転じて、大空。②{形容詞}あか・るい(あか・ルシ)。③姓の一つ。
日本語だけの意味・用法
(名付)ひろ ひろし
参考:上級漢和辞典 漢字源 学研
「昊」の音読みは「コウ」で、訓読みは「なつぞら」「あか・るい」です。
意味③に「姓の一つ」があるので、中国には「昊」さんがいます。
その他の意味は2つ。「なつぞら」と「あか・るい」ですね。
「なつぞら」には「蒼昊(ソウコウ):青空」という言葉があるんですが、国語辞典には載っていません。
「あか・るい」には、「昊昊(コウコウ):あかるく盛んなさま」がありますが、こちらも、国語辞典には載っておりません。
この漢字の書き順を見てみましょうか。
日を書いてから天を書きます!それぞれ簡単な書き順ですので、問題ないですよね。
もっと詳しく知ろう!昊の漢字としての由来や成り立ち
昊の解字を見ていきます。
昊には異体字(篆文の字体)があり次のような漢字です。
昦
篆文:
漢字やモンゴル文字、満洲文字の書体の一種で、篆書体(てんしょたい)、篆書(てんしょ)とも言います。
昊の解字は異体字を基に行います。
昦=「夰(大きく分かれる)」+「日(明るい太陽)」(形声)
引用 上級漢和辞典 漢字源 学研
形声※
漢字の六書(リクショ)の一つ。発音を表す文字と、意味を表す文字とを組み合わせて、新しい文字を作る方法。
「夰」は、「大(大きい)」+「八(左右に分かれる)」で、左右に大きく分かれるさまを示します。
「昊」は左右に大きく分かれて広々とした明るい大空を表します。皞(明るい)・皓(白い)と同源です。
次の章では、「昊」のつく言葉を探っていきます。
昊のつく言葉
この章では、昊のつく言葉をみていきたいと思います。
暉のつく言葉 | 読み | 意味 |
---|---|---|
昊天 | コウテン | 空。大空。 |
晴昊 | セイコウ | ⇒晴空(セイクウ)。よく晴れた空。 |
蒼昊 | ソウコウ | ⇒蒼天。あおぞら。 |
参考 上級漢和辞典 漢字源 学研
3つとも知りません。「昊」という漢字を見る機会って、ほとんどないですよね。
「昊天(こうてん)」は広辞苑に出ています。意味は、「①夏の空。②西方の空。③広い空。大空」です。また、「蒼昊(そうこう):あおぞら。天」も載っていました。
次の章では、「昊」の名前での使われ方を簡単に述べておきます。
名前での使われ方
日に天と書く漢字「昊」は人名漢字です。この漢字を使った名前を付けることが可能です。
この漢字は、音読みの「コウ」の他、「あか」や、名付けとして「ひろ」「ひろし」が使用できます。
ただ、昊は見かけない漢字なので読みにくさがあります。その分、すぐ覚えてもらえる利点はあります。
昊の持つ意味(おおぞら、明るい)から、次のような願いを込められるでしょう。
- 青く広がる大空のように、爽やかで周囲の人を笑顔にできる人になってほしい
- 大空にはばたける、のびのびと健やかな人になってほしい
- 大きく広い世界で活躍できる人になってほしい
昊のつく名前
男の子の名前60爺ベスト3
- 昊(ひろし)
- 昊斗(ひろと)
- 佳昊(よしひろ)
トップは一文字で「ひろし」の読み。2,3は、共に「ひろ」で、2は頭に、3は最後に昊を置きました。
女の子の名前60爺ベスト3
- 千昊(ちひろ)
- 昊海(ひろみ)
- 麻昊(まひろ)
読みは皆「ひろ」です。1,3は最後に、2は頭に昊を置きました。
名前の候補は男の子に比べ少なかったですね。
記事を終わる前に「日」のつく漢字を見ておきましょうか。
日のつく漢字
日のつく漢字を一覧にしました。ここに並べたのは、日へんではなく、日の上や下に他の漢字が入った漢字を選んだつもりです。
漢字 | 主な読み | 部首 | 主な意味 |
---|---|---|---|
旨 | シ・むね | 日 | うまい。おいしい。味がよい。 |
旬 | シュン | 日 | 十日。十日間。例:上旬下旬 |
旭 | キョク・あさひ | 日 | あさひ。朝のぼる太陽。 |
汨 | コツ・しず・む | さんずい | しずむ。没する。 |
昇 | ショウ・のぼる | 日 | のぼる。上にあがる。高い所にのぼる。 |
昆 | コン・あに | 日 | なかま。たぐい。群れ。群がる虫。 |
昂 | コウ・たかぶる | 日 | あがる。たかぶる。感情がたかぶる。 |
昏 | コン・くれ | 日 | くれ。日暮れ。 |
昌 | ショウ・さかん | 日 | さかん。栄える。勢いがある。 |
沓 | トウ・むさぼる | 日、水 | むさぼる。 |
昊 | コウ・そら | 日 | そら。広々としたそら。おおぞら。 |
杳 | ヨウ・くらい | 日・木 | くらい。日が沈んでくらい。 |
旻 | ビン・あきぞら | 日 | あきぞら。秋のそら。 |
参考:「日」を構成に含む漢字
どこかで見たような漢字を拾い集めました。
この中では、「沓」について記事を書いていますね。日本語の意味に、「くつ」があるんですよ。面白いですね。良ければ、詳細をご覧ください。
さて、その他に「日に〇」の漢字は3つ記事を書いています。漢字を見てみると全て「日へんに〇」でした。
始めは、日へんに軍の「暉」です。「かがやく」という意を持つ漢字です。
2番目の記事は、日へんに西の「晒」です。こちらは「ひにさらす」という意を持ってます。
最後の記事は、日へんに華の「曄」です。こちらの漢字は、上記「暉」とちょっと違った意味の「かがやく」という意を持っています。
最後に
日に天で昊の読み方と意味等について述べてきました。
この漢字も日常ではほとんど見ることのない漢字です。
ぱっと見、「あれれ」と思いました。
昊のつく言葉を3つ挙げましたが、初耳でしたよー。
それでも、昊は人名漢字で名付けに使える漢字となっています。ですから、この先、この漢字を持つ人を見かけるかもしれないですね。
まだまだ、色々な漢字があるので、面白い感じを見かけたら、また記事にしたいと思います。
※思えば、「日がつく漢字」も増えてきました。
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