柊は名前に良くない?11の悪い噂を取り出し私の見解と合わせて総特集
名前に使用する漢字は多々ありますが、それぞれの漢字に対して悪い噂は山ほど出て来ます。
今まで、複数の漢字を見てきましたが、悪い噂のほとんどは、本人の好みや勝手な言いがかりが多いんですね。
中には無知丸出しの暴論もちらほら見えます。
今回の題材は、この季節にちなんだ「柊」という漢字です。
この漢字についても多数の悪い噂が目白押しで何と11もありました。
そこで、柊は名前に良くないという11の噂を、そこら中から全部取り出して、それに対して60爺の見解を述べてみました。
どうぞ、最後までご覧になってください。
柊は名前に良くない?
いつものように、柊は名前に良くないのでしょうか?そこから見ていきます。
柊は名前に使っても何ら問題のある漢字ではありません。
「柊」の良い所を並べてみました。
- 「柊」は古くから厄除けの木として使われており、「悪いものから守られている」という意味がある
- 赤ちゃん名前ランキングでも「柊(シュウ)」がランキングしている
- 花言葉も「保護・あなたを守る」「先見の明」「歓迎」など素晴らしいモノばかり
どうか、自信をもって名付けに使用しましょう。
さて、まず、結論として「柊」の素晴らしい所を述べました。ただ、世の中には色々な人がおるので、否定的意見も当然存在します。
今回、悪い噂を集めていったら、なんと11という大量な数に上りました。ただし、その内容は過去の漢字でも出てきた他愛のないモノとあまり変わりません!
どの漢字でもそうなんですが、自分の好みを一般論のように述べている噂が多いので要注意です。
№ | 悪い噂 | 60爺の見解 |
---|---|---|
1 | キラキラネームになるから | 漢字の使い方を間違えるからです。読みを逸脱することがなければ無用な心配です。 |
2 | キリストの受難を連想するから | 西洋のヒイラギと日本のヒイラギは全くの別物です |
3 | つくりの冬のイメージ(寒い・冷たい)が悪いから | 個人の勝手な思い込みです。柊は冬に花を付ける素晴らしい象徴ですね |
4 | 季節感が出てしまうから | 季節が気になる方は使わなければいいだけです。ただ、柊は生命の力強さと再生の象徴ですよ |
5 | 古風な名前になるから | 古風な名前には気品あるおしとやかな雰囲気が出せます |
6 | 植物の名前は良くないから | これも根拠のない個人の勝手な思い込み・好みですネ |
7 | 組み合わせがよくない漢字があるから | 柊に限らず、どの漢字にも言えるますので、気になさる必要はないでしょう |
8 | 柊の語源が「疼(ひりひり痛む)木」だから | この語源は事実ですが、柊は年数が経つと丸みを帯びた葉になります。このことから、「先見の明」(先のことを見通せる)の意をもちます |
9 | 柊鰯のイメージが強すぎる | 上記の「良いところ」で言いましたが、柊は強力な魔除けの力を持っています |
10 | 別名(鬼の目突き・鬼脅し)が物騒だから | これらの名称は魔除けの名前です。柊は強力な魔除けの力を持っているんです |
11 | 魔除けの意味があるから | 魔除けには悪いものから守られているという意があります |
これらの悪い噂と60爺の見解について、もう少し詳しく見ておきましょう。
キラキラネームになるから
現代では、どの漢字でもキラキラネームになる可能性はあり、柊に限ったことではありません。
漢字の読みを逸脱して自分流の読み方を作る方が増えているからですね。
国も、キラキラネーム対策に乗り出していますが、漢字の読みに則った名付けをすれば、おのずと奇抜なキラキラネームにはなりえませんよ。⇒「キラキラネーム」来年から規制? 改正戸籍法で新たに「基準」
具体的に「柊」について言うと、次の名前はキラキラネームです。
- 男の子で、「柊真(とうま)」「柊弥(とうや)」
- 女の子で、「柊愛(とあ)」「柊華(とうか)」
つくりに冬が入っているので、「とう」、柊愛にいたっては、「う」までカットして「と」と読ませますが、いずれも「柊」にはない読みですので…。
こういうことをすると、「無理矢理、トウと読ませようとしている」「名付けの際、親が漢和辞典を調べなかった」なんて思われてしまうので要注意!
まあ、かっこいい読み方なんですけどね、残念ながら、辞書にはないんですよ。残念!
キリストの受難を連想するから
これ、最初、何を言われているかわかりませんでした。
イエスはキリスト教だし、たとえ、キリスト教でも、柊=ヒイラギにはなんの関係もないですから。
これ、クリスマスの装飾に使うホリー(holly)に柊が使われてると勘違いしてるんです。クリスマスで使われるのはセイヨウヒイラギで日本のヒイラギは全く別物なんですよ。
ですから、根拠は全くないので無視してオーケーです。
それに、キリスト教でない方には全く意味のない意見だと思います。
つくりの冬のイメージ(寒い・冷たい)が悪いから
うーむ、漢字の「つくり」にある冬をターゲットにしてきましたか。そして、冬のイメージが悪いと言っていますね。
これって、はっきりいって、個人の勝手な思い込みです。
冬のイメージが悪いというのは、そう言っている方が、そう思っているだけなんですよ。
たとえば、「冷たい」は「クールでカッコイイ」とも言えますよね。
ある一面から見た自分の価値観の押し付けなので、自分の意見はどうなのかを見ていくようにしましょう。
季節感が出てしまうから
柊は冬の植物だから、または、冬が入っているから冬生まれの子供にしか付けられないでしょという指摘です。
まあ、そう思う方は柊を使用しなければいいんです。
この噂も、そう言う方の個人の好みの押し付けに他なりません。
こちらも、一つ前の噂と同じで、自分がどう考えるかが大切ですネ。
柊は生命の力強さと再生の象徴であることを述べておきます。
古風な名前になるから
古風な名前になるのが何故いけないのか、「柊」を使うと古風な名前になるの?という疑問が同時に浮かびました。
これも、上記の噂と同じ個人の考え方の押し付けですね。
古風な名前には、気品のあるおしとやかな雰囲気もありますし、美しい和風の名前にしたい方にはピッタリの漢字ではないでしょうか?
自分が古風な名前が嫌なら避ければいいのです。
植物の名前は良くないから
植物は「枯れる」「散る」ことから名前には不適切だという噂ですね。
これ、全く根拠のない噂です。植物の名を持った人が、どの程度、悪い人生を送ったかなんて統計の取りようがありませんから。
植物には、新緑の芽生えや開花、種をつけるというようなポジティブな面もあるんですが、そういう面には目を向けず、悪いことばかりを強調する意見です。
このように、物事には両面があることを意識して眺めていかないと大局を誤ってしまうので注意しましょう。
この意見を持ち出す方って、こういう意見が一般的だみたいな言い方してくるんで注意しましょう。
組み合わせがよくない漢字があるから
これって、どんな漢字にも言えることで、そのような漢字とは一線を引けばいいだけですよね。
柊を嫌う理由にはなりませんね!
折角ですから、合わせると良くない名前の例を挙げておきます。
- 柊七(しゅうな)
- 柊皇(しゅうおう)
- 柊貴(しゅうき)
- 柊王(しゅうおう)
- 柊姫(しゅうき)
- 柊妃(しゅうき)
- 柊刀(しゅうとう)
- 柊闘(しゅうとう)
最初の「七」は「切る」というコアイメージがあり、名前には良くないようです。
2~6までに使われる「皇」「貴」「王」「姫」「妃」は身分の高いことを表し、自己主張が強くわがままな人に育ちやすいと言われるようです。これも、個人の好みなんですけどね。
最後の2つ、「刀」・「闘」も逃走に使われる漢字なので、避けた方がいいかなと思います。
ここで書いた内容も、個人の感覚が強いので、参考程度にご確認くださいませ。
柊の語源が「疼(ひりひり痛む)木」だから
語源が「疼(ひひら)き・疼(ひいら)ぎ」をもって名詞としたことによるのは事実とされています。また、疼木(とうぼく)とも書き、棘状の葉に触れると痛いからといわれています。
だから、なぜ、柊を名前に使うと良くないんでしょうか?
まあ、一歩譲って「柊(ひいらぎ)」が気になるなら、「しゅう」と読ませれば済む問題ですね。
ちなみに、この「柊(しゅう)」は、たまひよランキング(男の子)で、2020年95位、2022年68位、2023年58位にランキングされてます。
柊鰯のイメージが強すぎる
柊鰯(ひいらぎいわし)は、節分の魔除けです。
柊の小枝と焼いた鰯の頭をつなげて門口に挿して使います。西日本では、やいかがし(焼嗅)、やっかがし、やいくさし、やきさし、ともいいます。
まあ、見た目のインパクトは、そこそこありますよね。ただ、そこから名前に良くないというのは、やはり、この意見を言う方の「個人的な言い分」です。
別名(鬼の眼突き・鬼脅し)が物騒だから
柊(ひいらぎ)の別名は、鬼の目突き(オニノメツキ)・鬼脅し(オニオドシ)です。この名前が物騒だから、名前に良くないと言っていますが、これも、「あなたの個人的な好み」の部類です。
そもそも、ヒイラギ(柊)を玄関脇や鬼門に植えたり、節分にヒイラギの枝葉を玄関に挿したりするのは、葉のトゲが邪鬼を払い、厄難を追い出すと考えられてきたからです。
これらは魔除けの名前ですから柊も強力な魔除けの力を持っているんですよ。
単純に、名前が怖いからヤダではなく、なぜ、そんな名前がついたのかを知れば、その意味(悪いモノから守られる)も分かると思います。
強い魔除けを遠ざけたら逆にまずいですよね。
魔除けの意味があるから
魔除けと言うと毛嫌いする人がいます。
上述したように、柊は魔除けに使われる植物です。
先程も言ったように、柊には魔除けには悪いものから守られているという意があります。毛嫌いせず、そこから考えを改めてみてはどうでしょうか。
柊を名前に使う時のポイント
記事を終わる前に、柊を名前に使う時のポイントを述べておきましょう。
合わせて、漢字「柊」の基本情報を見てください。
画数 | 9画 |
音読み | シュウ |
訓読み | (日本語だけ)ひいらぎ |
日本語だけの意味・用法 | ヒイラギ科ヒイラギ属の常緑高木。葉は堅く、つやがあり、ふちは切れこみがあって、とげのようになっている。ヒイラギ。 |
この「柊」は、疼(ひびらく)の冬に木へんをつけた国字の読みなんですね(国訓※)!
それでは、柊を名前に使う場合のポイントを述べます。
先程述べましたが、「柊(しゅう)」は、ランキングしている名前です。
「柊」を使う名前は、次のような思いを込めることができます。
・先を見据えた賢さを願う:柊の花言葉にある「用心深さ」「先見の明」から、物事を慎重に進める賢さを願う
引用 木へんに冬と書いて柊!…
・大切な人を守る強さを願う:古来より魔除けの木として人々を守ってきた柊なので、降りかかる危険や不運から身を守ることができるようにという願いが込められる。また、家族や友人など大切な人を守れる強さを願う。
・健康な将来を願う:柊は比較的寿命が長く、幹は強くしなやかな木材として重宝されていることから、子どもの健康な将来を願う。
上述した内容ことから、名前の例をいくつか示しておきます。
- 男の子:柊(しゅう)、柊矢(しゅうや)、柊一(しゅういち)
- 女の子:柊奈(しゅうな)、柊樺(しゅうか)
キラキラネームとならないよう、読みは「しゅう」一択となっています。
この読みだと、女の子の名前はいささか難しかったですね。
上述したように、辞書にない読みをすると、役所で受理されない事態も考えられるので、これから、お父さん、お母さんになる方は要注意です。
なお、「柊」については、「木へんに冬」で既に記事をアップしています。前述した読み方から、詳細な意味、どんな植物か等も解説していますので、ご覧になってください。
最後に
今回は、「柊」が名前に良くないと聞いて、たくさんある噂をひとつずつ確認しました。
悪い噂が11も出て来たゾ!
たくさんある悪い噂を見ていきましたが、今までと同様に、自分の気に入らない相手を叩くやり方が多かったですね!
冷静に眺めていくと、その手の意見は簡単にわかるので、悪い噂の勢いに負けないようにしましょう。
この「柊」を「しゅう」と読ませる男の子の名前が、上位ではないですがランキングしていました。良い感じだと思いますよ。
この先も、まだまだ続けていけますね。
※気づけば「〇名前良くない」の記事も増えてきました
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