ハゲワシが人間を食べるのは本当か?そんな噂を調べたら衝撃の事実が
「○○が人間を食べる?」で4つほど記事を書いてきましたが、○○が人間を襲っている場合がありました。
まあ、野生動物で肉食であれば、人間を襲う場合があっても不思議ではないですね。
コモドドラゴンなんか怖いですよね。
それら、人間を襲った例はあったものの、人間を食べようとしていたのか、そうでないかは誰にもわからんですな。
今回は、そんな噂のあるハゲワシについて確認します。
ハゲワシが人間を食べた事実はあるのか、どの位の事故が起きているか、少し追いかけてみようと思います。
結果をシェアしますので、ゆっくりとご覧ください。
ハゲワシは人間を食べる?
ハゲワシは人間を食べるのでしょうか?
ハゲワシは人間を食べる?
なんと衝撃の事実が分かりました
ハゲワシは人間を食べています!
現在進行形なんですよ。ハゲワシは人間を食べています。ええええー!!
ちょっと驚きましたか?
実は、人間を食べているといっても、それは死体なんです。
チベットの鳥葬ですね。
鳥葬、「ちょうそう」と読みますが、死体の処理方法のひとつであり、肉食の鳥類に死体を処理させるものです。
チベットでは、人が死ぬと、その死体を郊外の荒地に設置された鳥葬台に運ぶんです。
この死体をハゲワシなどの鳥類に食べさせるのが鳥葬なんですね。ですから、ハゲワシは人間を食べるんですよ。
鳥葬の他にも、ハゲワシは人間を食べるのでしょうか?
ハゲワシと少女
1993年内戦が続くスーダンにおける「うずくまる少女を狙うハゲワシ」というニュースがありました。
いかにも、ハゲワシが弱った少女を狙っているという感じが出ていますよね!
この写真は、世界中にセンセーションを巻き起こしたんですって。
写真を撮ったカメラマンは、撮影後、ハゲワシを追い払ったそうです。
ハゲワシは、この近くにある食糧配給センターの汚物置き場に集まっており、とくに子供を狙っていたわけでなかったようです。
昔の神隠しの原因
ハゲワシに限らず、大型猛禽類は、動きのない動物、動きが著しく鈍い動物の様子をうかがい、自分の中でゴーサインが出たら襲い掛かるようです。
ですから、昔、大人が畑仕事をする際に赤ちゃんなどを少し離れたあぜなどに寝かせておいて神隠しにあった、天狗にさらわれた等の話は大型猛禽類が襲ったと考えられているんですって。
怖い!
ハゲワシの雑学
ここからは、ハゲワシの雑学を見ていきましょう。
ハゲワシとは
ハゲワシは、鳥の名称ではありません。
ハゲワシは、ユーラシア大陸及びアフリカ大陸のタカ目タカ科のうち、腐肉食の大型の鳥のグループ(6属15種)を指します。
ハゲワシの大きさですが、翼開張1.5~2.7m、体重は1.5~7kgもあって首が長いです。
多くの種で頭と首の羽毛がなく皮膚が裸出しています。
ここからハゲワシの名がつきました。
長時間、上昇気流を利用して翼をひろげたまま空を舞い、大型獣の死体を見つけると地上に降りて食べます。
大きな死肉には、ハゲワシが何種も集まり、強い種から順に獲物を食べるので、食べる部位が種によって異なっています。
腐った死体を食べても平気な理由
ハゲワシが腐った死体を食べても平気な理由を以下に示します。
顔についた有毒な菌のDNAは、腸に至るまでにの中でかなりの種類の数が消化分解されるから
これは、顔と腸で、どのような細菌が住んでいるのかを調べた結果わかった結果です。
分析は、メタゲノム解析によるものです。
メタゲノム解析
ある場所に存在するDNAを全て調べ、遺伝情報を解析することで、どのような生物(多くは微生物)が含まれているのかを調査する方法
この方法で調査した結果、顔には500以上の有毒細菌のDNAが存在していたのに対し、腸の中には70程度の菌のDNAしか残っていないことがわかったのです。
ハゲワシは、多くの動物が食中毒を起こす細菌を腸の中に持っており、これらの細菌が出す毒素に耐えうる能力を持ち、死体を分解するための手助けに利用しているそうです。
ハゲワシとハゲタカの違い
ハゲワシもハゲタカって、どちらもよく耳にする鳥の名前です。その違いをご存知ですか?
ワシとタカの違いって大きさなんですよ。そこから考えると、身体が大きいのがハゲワシで、小さいのがハゲタカと思うでしょう。でも、これ、「ブブーッ!(ブザーの音)」不正解です。
じゃ、正解は何よって思いますよね。
実は、ハゲワシという種類の猛禽類はいますが、ハゲタカに分類される種類は存在しないんです。
エエエエー!だって、ハゲタカってよく耳にしますよね!
実は、ハゲタカというのは「腐肉を漁る猛禽類を広く指す俗称」なんです!特定の鳥の種名ではなく、顔の部分に羽毛がないハゲワシやコンドル等の猛禽類のことを指します。
絶滅危機
ハゲワシが絶滅の危機を迎えているそうです。
その原因は人間です。
上述したように、ハゲワシは、自然界で動物の死骸等を片付け野生動物や家畜の病気蔓延を防ぐ役割を果たしていますが、下記のような多数の要因が挙がっています。
- 獣医薬のジクロフェナクや、家畜の捕食動物対策に用いる毒の二次中毒
- 呪術用のハゲワシの部位の需要増加
- ハゲワシが集まることで密猟が発覚するのを避けるための密猟者の毒使用
- 生息地の消失・劣化
- 食物の減少
- 個体群の分断
- 風力タービン・電線との衝突
この中で1~3は人間の自分勝手な行動によるものです。何とかできないモノでしょうか。
実際に、野生動物が人間を襲った事例は、コモドドラゴンとコヨーテで発生していました。
最後に
ハゲワシが人間を食べるという噂を聞いて、その真相を追いかけてみました。
なんと、ハゲワシは現在進行形で「人間を食べています」!!
実際には、人を襲って食べているわけではなく、死体を食べているんですね。チベット等の鳥葬です。
ほかに、ハゲワシが人間を食べたり、襲ったりするような事例を調べてみましたが、どうやら、そのような事例は幸いなことに起きていないようですね。
※気づけば「○○ 人間 食べる」の記事も増えてきました
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