さんずいに登るで澄!読み方から意味・名前での使われ方まで総特集
水が凄くキレなことや、空が透き通って見える場合に、「澄んでいる」という表現を使います。
キレイな水や空は気持ちがいいですね。
さて、今さらながら、その「澄んでいる」にある「澄」が今回の話題です。
さんずいに登ると書く漢字ですね。
「さんずいの漢字」シリーズでは、かなりの漢字を対象にしましたが、これは未収録の文字です。
そうであれば、このさんずいに登るで澄について、読み方から意味・名前での使い方まで総特集したいと思います。
どうか、ご一緒に最後まで記事をご覧ください。
さんずいに登るで澄!漢字の読み方や全体像をまずはチェック
いつもやっているように、澄の意味と読み方を明確にしましょう。
澄の読み方と意味
澄
画数 :15画
音訓:a.チョウ b.トウ す・む す・ます(日本語のみ)す・(ま)し す・み
意味
a.①{動詞}す・む。水のよごれが下に沈み、清らかな部分が静かに上にたまる。②{動詞・形容詞}す・む。すみ切って清らかである。よごれが取れてすみ渡るさま。③{動詞}す・ます。清らかにする。④{名詞}酒つぼの中で上にたまったすんだ酒。⑤姓の一つ。
b.{動詞}水を静かにしてうわずみを浮かせる。
日本語だけの意味・用法
す・ます。気どってまじめそうにする。「澄ました顔」
(訓読み)す・(ま)し す・み
(名付)きよ きよし きよみ きよむ すみ すむ すめる とおる
参考:上級漢和辞典 漢字源 学研
「澄」の音読みですが、珍しく「チョウ」「トウ」の二つがあります。訓読みは「す・む」「す・ます」と音読みと同じく二つです。
日本語だけの訓読みに「す・(ま)し」「す・み」があります。
訓読みは「す」で同じですが意味が違うんですね。
その意味なんですが、「チョウ」で5つ、「トウ」で1つあります。
「チョウ」では、動詞「す・む」、動詞・形容詞「す・む」、動詞「す・ます」、名詞で「酒つぼの中で上にたまったすんだ酒」と言ってるから、日本酒で言えば清酒に当たるんですかね。
最後の意味は、「姓の一つ」ですから、澄さんがいるんですね。
②の意味で「清澄:一点のくもりや、けがれもなくすみきっていること」という言葉があります。
「トウ」では、「上澄みを浮かせる」意があります。
日本語だけの意味は「気どってまじめそうにする」意があります。「澄ました顔」というような使い方をします。
さて、次は、沙の書き順を見てみましょうか。
この漢字は、さんずい+登です。15画ありますが書き順は大丈夫ですね。
もっと詳しく知ろう!澄の漢字としての由来や成り立ち
澄の字源です。
「澄=登(トウ 上に上がる)+水(みず)」(形声)。
形声とは、漢字の六書(リクショ)の一つ。発音を表す文字と、意味を表す文字とを組み合わせて、新しい文字を作る方法。
登は「両足+豆(たかつき)+両手」の会意文字で、たかつきを手で高くあげたり、足で上にあがったりすることを示します。
ここから、澄は、濁りや汚れなどの要素を下に残して、澄んだ部分である上澄みが上に上がる情景を示しています。
以上により、上記の「澄」の意味で示した内容につながるんですね。
次の章では、澄のつく言葉を挙げてみます。
澄のつく言葉
澄のつく言葉を一覧にしました。
澄のつく言葉 | 読み | 意味 |
---|---|---|
澄瑩 | チョウエイ | すきとおっていて明るいこと。 |
澄高 | チョウコウ | ①月が高く、すんでかがやく。②気品が清く、けだかい。 |
澄心 | チョウシン | ①(ココロヲスマス)心をすます。心を落ち着かせて静かにする。 ②静かに澄んだ心。 |
澄清 | チョウセイ | ①すんで清らかなこと。 ②乱世をおさめて平和にすること。 ③病人を安静にさせる。 |
澄霽 | チョウセイ | {澄晴(チョウセイ)}空がすんで晴れわたっていること。 |
澄爽 | チョウソウ | 風や空がすみきってさわやかなこと。 |
澄汰 | チョウタ | 上ずみをとって、下の汚れを流し去る。悪いものをよりわけて除く。 |
澄潭 | チョウタン | 清くすんだふち。 |
澄澈 | チョウテツ | すんですきとおる。 |
澄碧 | チョウヘキ | すんで、ふかみどり色をしている水。 |
澄朗 | チョウロウ | {澄明(チョウメイ)}日月・星や空などがすみわたって明るいこと。 |
うーん、いつものように、澄のつく言葉で知っているモノはありませんね~(嘆息^^;)。
水が澄んでいるとかで使う場合はあるものの、澄のつく言葉は浮かんできません。
国語辞典を引いたところ、「澄清」「澄澈」「澄明(澄朗の意の中にある別表現)」の3つが載っているだけでした。
次の章では、「澄」を名前に使う場合のポイントを簡単に述べておきます。
名前に使われる際のポイントは
さんずいに登ると書く「澄」は常用漢字ですので、赤ちゃんへ名付けることが可能です。
音訓読みの「チョウ」「トウ」「す」の他、名付けで「きよ」「きよし」「きよみ」「きよむ」「すみ」「すむ」「すめる」「とおる」とたくさんの読みがあります。
私的には、女の子の名づけに合った漢字ではないかと思います。
最近書いた「澪」も女の子にあった漢字でしたね。
澄は、純粋で清らか、透明感のあるイメージを持ち、名付けに適した漢字です。
この澄を名前に持つ子は、純粋な心で自分の信じた道をまっすぐ進む、爽やかな笑顔が似合う子になってくれそうですね。
そんなところから、次の願いを込められそうです。
- 濁りのない純真な心を持った人になってほしい
- 透明感のある爽やかな人になってほしい
- さわやかで清潔感があり、誰からも好かれる人になってほしい
男の子の名前60爺ベスト3
- 澄(きよし)
- 澄斗(すみと)
- 正澄(まさずみ)
読みは、1が「きよし」、2,3は「すみ」にしました。
一文字の「澄」を「きよし」でトップに、「すみ」は2文字の漢字と始めと終わりに持ってきました。なお、3は「ずみ」と濁って読ませます。
女の子の名前60爺ベスト3
- 香澄(かすみ)
- 澄菜(すみな)
- 亜澄(あすみ)
読みは、全て「すみ」にしました。
1,2は2文字の名前の前の後に、2は名前の前に「澄」を持ってきました。
最後に
さんずいに登るで澄について述べてきました。
この漢字「澄」の意味は「透き通る」イメージがあります。澄んだ水、澄んだ空などと表現される際に使われます。
この漢字は、今いった表現以外にはあまり見かけない漢字だと思います。従って、澄を使用した言葉ってよく知らないんですよ。
名付けは、男女ともに使えますが、60爺的には女の子向けかなあなんて気がします。
※気づけばさんずいの記事も増えてきました
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