梓は名前に良くない?そんな複数の理由に対し60爺の見解を総特集
木へんに辛と書く「梓」をご存知ですか?
「あずさ」と読みますが、「梓」が人名漢字となる前から、ひらがなの名前で存在しています。
私としては悪くない名前だと思います。
ただ、やはりと言うか「梓」についても、名前に良くないという意見があるようです。
まあ、どんな名前でも、世の中の全員がOKを出すモノは世の中にないのでしょうけれども…。
色々な漢字が名前として良くない意見を見てきていますが、この「梓」に対する否定的な意見がどんなものか見ていきましょうか。
そういうことで、「梓」に対する「名前に良くない」意見が複数あるようですが、それぞれの内容を見て、60爺の見解を総特集していきます。
どうか、ご一緒に内容をご覧になってください。
梓は名前に良くない?
梓ですが名前に良くないのでしょうか。最初に結論から申し上げましょう。
「梓」を名前に使用しても問題ありません!
梓は、古代に「梓弓」の材料ともなっており、強さ、しなやかさ等のイメージを持てる漢字です。
「あずさ」は芳香のがある樹木であり魔除けの意味もあります。
これらの意味を見る限り、何ら悪い所はない漢字ですね。漢字を構成している「木」「辛」にも悪い意味はないんですよ。
「梓」は、上述したように何ら問題は無いと思えるのですが、やはり、否定的な意見も存在します。
では、「梓」に対して、どんな意見があるのかみて参ります。合わせて、60爺の見解を述べましょう。
梓が名前に良くない理由 | 60爺の見解 |
---|---|
最後の音が「さ」だから敬称を付けた時発音しにくい | 敬称をつけた「あずささん」が発音しにくいですか?個人の思い込みだと思います |
植物の名前は良くない | 植物は「散る」「枯れる」につながるということですが、これは、根拠のない「いいがかり」です |
辛の字が入っている | つくりに「辛」が入っているからといいますが、個人の自分勝手な思い込み・好みですね |
名前に濁点が入るのは良くない | これも根拠のない「いいがかり」に過ぎません。「楓」でも同じ意見がありました |
他にも、「アニメや漫画のキャラみたい」だとか「発音しづらい」だとか、思いっきり、自分の嗜好をぶつけてきている理由もありましたが割愛してます。
次に、個々のネガティブな意見に対して詳しく眺めてみます。
最後の音が「さ」だから敬称を付けた時発音しにくい
ちょっと長たらしい理由です。
「梓」→「あずさ」で、最後の音である「さ」をいってますので、敬称「さん」を付けると「あずささん」となり発音しにくいから、「梓」は止めようという理由です。
「あずささん」って発音しにくいですか?私は平気だけど…。
ウーム、これって、自分がそう思ったからという理由なんですよ。個人の思い込みですね。
こういう理由を言う方って、声が大きい人が多いですよね。
自分がこの意見に賛同できるか判断すればいいです。
植物の名前は良くない
これ、植物は「散る」「枯れる」につながるから名前に良くないというモノです。
個人の意見であり、何ら根拠はないんですよ。
そう、根拠のない「いいがかり」です。
木へんの漢字を名前に持つ方は、過去も含めて星の数ほど存在してます。
さんずいの漢字をつけると「水難に会う」から名前に良くないという論法と一緒です。誰も統計は取っていませんし、全く根拠のないデマと同じなんです。
同じ理由で、「木へんの漢字」が良くないというのがありました!
■「木へんの漢字」名前が良くないは、たくさんアップ済です。
- 橙は名前に良くない漢字?否定的意見に60爺の見解を述べています
- 椋は名前に良くない漢字?否定的意見に60爺の見解をぶつけていきます
- 楓は名前に良くない?そんな理由を掘り出し私の見解を述べてみます
- 柊は名前に良くない?そんな噂を全部取り出し私の見解をまとめてみた
- 柾は名前に良くない?蔓延している酷い言いがかりがりを除外する大特集
- 杜は名前に良くない?そんな杞憂を全身全霊で取っ払う大特集です
どの記事でも、上述したように「根拠のないいいがかりに近い」という理由で問題がないという結論にたどり着いています。
従って、この理由に気を取られる必要はないですね。
辛の字が入っている
漢字の「つくり」に「辛」が入っているから良くないという理由です。この理由を持ち出す人が言うセリフを下記に示します。
- 名前に「辛い(つらい)」を入れるのはダメでしょ。
- 「辛い(からい)」が入った字なんか名前に付けるなんておかしい。
このように、漢字を構成する一部の漢字を切り取って、名前に良くない理由にするのは、ネガティブな理由を挙げる人の常套手段です。
過去に書いた記事でも、「止」がある(凪)、「非」がある(緋)なんてのがありました。
これも、個人の好みではないでしょうか。
こういうのは、前述の「植物の名前は良くない」もそうなんですけど、自分と名付けられた子供本人が気にしなければいいだけです。
ちなみに、蘊蓄を少し。
「辛」と漢字は、ナイフの類の刃物を描いた象形文字なんです。
刃物→モノを切る→「断ち切る」「刺激を与える」というイメージが生まれたんです。
ここから、「梓は材質が軟らかくて切りやすく、いろいろな用途に加工できる木」を示してますので、「つらい」とか「からい」は全く関係ないんです!
その漢字の正しい意味を知れば、間違った指摘を受けても何ら問題がありません。
名前に濁点が入るのは良くない
なぜ、濁点のある名前はダメなんですかね。音が濁るから?
既に紹介した「楓」でも、同じ理由が挙がっていました。
これも、迷信の類でしょう。「我が家の名字には濁点のある名前は合わない」なんていう思い込みと思われます。
こちらも、根拠がありません。
つまり、こういうことを言う方は、自分の意見を述べているだけなんです。つまり、各個人の感情・嗜好、即ち、好き嫌いの部類なんです。
こちらも、人の意見に惑わされず、自分の判断で決定しましょう。
梓を名前に使う時のポイント
この章では、梓を名前に使う場合のポイントについて述べていきます。
始めに、「梓」の基本情報(読み方・意味等)から見ていきましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
画数 | 11画 |
音訓 | シ(日本語だけ)あずさ |
意味 | ①ノウゼンカズラ科キササゲ属の落葉高木。中国原産。キササゲ。②版木。また、それで印刷すること。③姓の一つ。 (日本語だけ)あずさ。カバノキ科カバノキ属の落葉高木。ミズメ。ヨグソミネバリ。 |
日本語だけの意味・用法 | (名付)あずさ |
梓(あずさ)は、可愛い響きと力強い意味で人気の漢字です。
「あずさ」という名前は、昔からある名前ですので、「梓」一文字の名前は古風な感じが出ますね。
他の漢字を組み合わせれば、華やかさ・可憐さもイメージさせることも可能でしょう。
どんな願いを込められるかを見ておきます。
漢字の意味とイメージ | 名前に込める願い |
---|---|
固く丈夫な木材や弓の材料に使われていた意味から、しなやかさ・強さが感じられる | 1.丈夫で元気に育ってほしい 2.しなやかさ・強さを兼ね備えた人になってほしい |
木を出版に使っていたことから、本や文学など知的・文化的で落ち着いたイメージ | 文才のある人に |
しなやかさ・強さや知的なイメージから、他の願いを考えることも出来そうですね。
それでは、「梓」を使った名前を見ていきましょう。
- 男の子の名前:貴梓(たかし)、梓真(あずま)、聡梓(さとし)
- 女の子の名前:梓(あずさ)、梓乃(しの)、梓音(しおん)
この漢字、どちらかというと、女の子向けの漢字だと思います。
なお、「梓」については、「木へんに辛で梓」で記事をアップ済です。
上記、「読み方・意味・名付けのポイント」の他に、書き順・梓はどんな植物なのか等も解説していますので、合わせてご覧になってください。
最後に
今回は、「梓」が名前に良くないかどうかをみてきました。
今回の否定的な意見も、他の漢字にもあるような「部首である木へん」「濁点がある」など、一目いいがかりではと思える内容が半数を越えました。
いつも言いますが、万人が認める完璧なモノは存在しませんので、意見は違憲として拝聴し、その意見の妥当性を見極めるしかありませんね。
その見極めに私の見解が力になればと思います。
ちなみに、梓って花言葉がないみたいです。そこで、60爺なりに想像しまくってみました。
※気づけば「〇名前良くない」の記事も増えてきました
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