紘は名前に良くない?そんな理由を抽出し60爺の見解と共に大特集!
さて、今回の記事は、久しぶりに「この漢字は名前よくないのか」シリーズです。
今回の対象は、糸へんに広いで出てくる「紘」ですね。「絋」もあるんですが、こちらは名前には使えないので。
この紘ですが、普段というか、滅多に見かけない漢字です。
熟語を探してもあまり出てこないですしね。
ただ、「ひろ」「こう」と読めるので、この文字を使った名前を持つ方はいらっしゃいます。
そこで、この紘は名前に良くないのか、どんな意見があるのか確認し、例の如く60爺の見解を述べていこうと思います。
最後までお付き合いください~。
紘は名前に良くないのか
紘は名前に良くないのでしょうか?まずは、60爺の結論から見てください。
「紘」の意味に良くないモノはありません!
どうか、安心して名前に使ってください。
紘の持つ意味から、次のイメージを持つことが出来ますよ。
- つな(綱)という意味から、力強さ・たくましさを想像できる
- 広いという意味から、雄大さ・無限の広がりを連想できる
さて、こんな紘ですが、やはり懸念もあるんですね。
皆さんの心配される懸念がいくつかありますので、それらを一覧にしてみます。
合わせて、60爺の見解も述べておきます。
懸念 | 60爺の見解 |
---|---|
似た漢字があって間違われることが多い | 上述した「絋」に勘違いされやすいようですね。日常であまり使わない漢字だからです。 |
戦争の標語だった「八紘一宇(はっこういちう)」に含まれるから | これは事実です。ですが、昔の話を持ち出して良くないというのも、好みの問題ではないでしょうか。 |
糸へんの漢字は夫運が悪いから | 他の糸へんの漢字でも出てきた懸念ですね。根拠のない意見ですので心配ないと考えます。 |
見たこともない漢字なので読みにくくないか | 確かに日常生活では出てこない漢字です。ですが、あまり見かけないことが特別感につながるとも言えそうです。 |
それぞれ心配なさる気持ちはわかるのですが、考え方をちょっと変えることで安心できると思います。
個別の意見について、もう少し、60爺の見解を挙げておきましょう。
似た漢字があって間違われることが多い
これ、ネットを見ていくと実際に被害に遭った方の意見を多数見ることが出来ました。
皆さん、冒頭でも書いた「絋」と間違えるようです。
紘を名前に持つ本人たちも、間違えられるのに慣れちゃってる感じの方もいますね。
この漢字、なかなか珍しいので、大人になった暁には、ここから話が盛り上がることもあると思います。
それに、既に言ってますが、紘って良い漢字だと思いますよ。
こちらの方は、名前が良いと言ってますよ。
戦争の標語だった「八紘一宇(はっこういちう)」に含まれるから
八紘一宇とは、元来は「国の内を一つにする」意でした。これが、「天下を一つの家のようにすること」または「全世界を一つの家にすること」に変わっていったんです。
うーん、ですが、この文言は日本書紀に出ていたもので、元々の記述によれば「八紘為宇」だったんです。
で、いろいろあって「八紘一宇」になったんですが、大東亜戦争でのスローガンになったとされているんですね。
そういうことですので、そんな昔の話を持ち出して「紘」が名前に良くないというなら、ここにある他の漢字(八、一、宇)も同じ理屈でダメになっちゃいます。
ここから考えると、この理屈を言い出す方の個人的な考え方、好みの部類に入るのではないでしょうか。
「紘」時代の意味には悪いモノはないので、名付けに使用しても全然問題は無いと思います。
糸へんの漢字は夫運が悪いから
他の糸へんの漢字でも出てきた懸念ですね。
糸へんの漢字は、夫が早世しちゃうとか言われるからやめた方がいいというモノです。
この手の意見、木へんや草冠は植物なので枯れるとか、さんずいは水の事故に遭うとか言うのと同じで、根拠のない意見でしょう。
名付けをする際、かなりナーバスになるので、普段は笑い飛ばしちゃうような意見でも気になるんですよね。
一旦、心持をリセットすることで、冷静に考えられるようになります。
見たこともない漢字なので読みにくくないか
確かに日常生活ではめったに出会える漢字ではありません。
ですが、あまり見かけないことが特別感につながるとも言えそうです。
さらに、上述してますが、この漢字をベースに、たとえばビジネスなどで話が盛り上がることもあるのではないでしょうか。
ポジティブに考えてもいいと思いますよ。
他にも見かけない漢字と言われているのが次の2つです。
紘を名前に使う時のポイント
この章では、紘を名付けに使用する際のポイントを述べていきます。
始めに、紘の基本情報を見ておきましょう。
基本情報 | 内容 |
---|---|
画数 | 10画 |
音訓 | コウ つな ひろい |
主な意味 | ①ひも。冠のひも②つな。張りわたしたつな③つなを張る④ひろ・い(ひろし) |
名付 | つな、ひろ、ひろし |
この意味から、次のことがイメージできます。上述した内容を再掲します。
- つな(綱)という意味から、力強さ・たくましさを想像できる
- 広いという意味から、雄大さ・無限の広がりを連想できる
また、音読みの「コウ」、この響きは男の子の名前として人気があります。
「コウ」と読む漢字は、「晃」「光」「航」等、多数あるんですが、ちょっと珍しい「紘」を使えば、「紘介(コウスケ)」、「紘太(コウタ)」のような、個性的な名前になります。
これらの考えから、次の名付けが出来ます。
- 男の子:紘大(こうだい)、崇紘(たかひろ)、紘河(こうが)
- 女の子:紘(こう)、千紘(ちひろ)、紘音(ひろね)
紘は、人名用漢字として使えるようになったのは1976年7月ですので、50年近い歴史があるんです。
紘と絋の違い
記事を終わる前に、紘とよく間違われる絋について、その違いを述べておきます。
- 字の形が違う
- 名前に使える・使えない
それぞれについて解説します。
字の形が違う
当たり前の指摘で申し訳ありません。
- 絋=糸へんに「広」
- 紘=糸へんに「厷」
絋の基本情報です。
基本情報 | 内容 |
---|---|
画数 | 11画 |
音訓 | コウ わた |
主な意味 | わた。繭のくず糸を集めて、すきまをあけ、ふんわりさせたわた |
画数も意味も、紘とは違います。唯一同じなのは、音読みの「コウ」ですね。
さらに、絋は「纊」の異体字なんです。
名前に使える・使えない
上述したように、紘は人名漢字で1976年から名付けに使用できました。
しかし、絋は人名漢字でないので名付けに使用できません。
上記、発言小町の中では、紘を絋に間違える人が続出していましたが、実は名前に使えない漢字だったのです。
これら、紘と絋について解説した記事を紹介します。今回、披露した内容の他にも情報が載ってますので、是非、ご覧ください。
最後に
紘は名前に良くないといわれる理由をいくつか抽出して、それに対し、60爺の見解を述べてみました。
良くない理由は4つありましたね。
一番言われたのは、よく似た漢字があり間違われるからというモノでした。
実際、そのような事実がたくさんありました。しかし、それで名前が嫌になった方は少ないようですよ。
紘は壮大な意味を持った良い漢字だと思います。
※気づけば「〇名前良くない」の記事も増えてきました
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