翠は名前に良くない?9つの否定的な意見に対し60爺の見解を述べます
以前に、羽に卒で「翠」の漢字の記事を書きました。
この漢字、宝石のヒスイで使用される漢字です。
この「翠」の字は人名漢字であり、名付けにも使用できる漢字なのですが、例によって「名前に良くない」という話があれこれ聞こえてきます。
こういう話を聞くと、ほっておけないたちなので、すぐさま調査に立ち上がりました。
確かにそれなりの数の否定的な意見が出ていますので、それらに対して60爺の見解を述べてみました。
ごゆっくり、ご覧になってください。
翠は名前に良くないのか
いつものように、翠は名前に良くないのかから見ていきます。
名前に使用して全く問題ありません!
「翠」は水辺に生存する「カワセミ」を表す漢字です。
合わせて、「カワセミの汚れのない緑の羽」や、翡翠のような色彩「青緑色」の意も持っています。
また、翠は「卒(ソツ:小さい、小さくまとまる)」と「羽(はね)」で構成された漢字です。
卒(ソツ)は、「細く引き締まる」というイメージを持ち、羽と合わせて「翠」となり、「体形が細く引き締まった美しい鳥」即ちカワセミを指します。
元気に飛び回るカワセミや、カワセミの美しい羽や、翡翠の色彩のイメージから、複数の願いを込めることができるでしょう。
翠には、特に問題のない漢字でしたが、やはり、否定的意見が複数存在します。
どんな意見なのか、次の章で確認します。
翠に対する否定的意見
さて、「翠」は名付けに使っても全く問題ない漢字だとわかりました。
ここでは、名前に良くないという否定的な意見をみて参りましょう。それに対して、60爺の見解も付け加えておきます。
否定的意見 | 60爺の見解 |
---|---|
音読み「スイ」が他の単語の影響を受ける | 「スイ」という読みが「水」「粋」と同じなので、その単語の影響を受けるというんですが、どんな漢字も同じようなことが言えますよね。 |
キラキラネームにならないか | キラキラネームになる条件、即ち、漢字の読みを逸脱したモノにしなければ問題ありません |
古風な印象、現代はシンプルでモダン | この考え方は個人の考え方よると思います。最近は日本ならではの古風な名前が流行っているという人もいますよ |
色彩が影響する | 「緑」の意味を持ちますが、ある文化では受け入れがたい場合があると言いたいようです。うーむ、名付けは日本でやるので、そこまで考える必要はありません |
字画が悪い | 字画14画は凶なので一文字の「翠」は止めた方がいいという意見。流派で異なるので気にしすぎる心配はないのでは。 |
日本語らしくない音 | 翠を使うと日本語の名前らしくない印象を与えるといいます。うーん、音や響きは個人の感性によるものです |
部首の羽が名前によくない | 名前には軽すぎることや鳥や虫は寿命が短いことを気になされていますが、根拠のない意見だと思います |
翠は「メスのカワセミ」だから | ここから、男の子の名前にはそぐわないと言っていますが、そういう考えもあると知っておけばいいでしょう。 |
読み方が分かりにくい | 翠は上述したように画数が多いですので難しい印象はありますね。ただ、名前は覚えてもらえば問題ないモノなので、そこまで深刻に考えることでもないような気がします |
9つの否定的な意見が出て来ました。
中には、一理あるような意見も含まれていますが、明らかに根拠のないモノや、自分の価値観を前面に出している意見もありますね。
一つずつ細かく見ていきたいと思います。
音読み「スイ」が他の単語の影響を受ける
これ、何を言っているかわかりますか?
翠の「スイ」という読みが「水」「粋」と同じなので、その単語の影響を受けるといっています。
ただ、どんな漢字でも同じ読みをする漢字がありますので、全ての漢字が他の漢字の影響を受けることになってしまいますよね。
そこから考えると、この意見は全く見当外れということになります。
キラキラネームにならないか
この意見についての答えは毎回同じです。
キラキラネームになる条件、即ち、漢字の読みを逸脱したモノにしなければ問題ありません!
キラキラネームとは、その漢字にない読みを自分で作ってしまうからです。
翠には、「スイ」「みどり」「あお」「あきら」という読みや名付けで使える読みがありますが、明らかに全く違う読みをつけるとキラキラネームになります。
例をあげると、「翠(あかね)」とか「翠(エメラルド)」などがそうです。
この点に気をつければ、キラキラネームにはなりえませんよ。
古風な印象、現代はシンプルでモダン
翠を使用した名前は古風な印象となってしまい、悪い言葉で言うと「古くさい」、現代はシンプルでモダンな名前が好まれるという意見です。
ウーン、少し、ちょっと言いすぎかなと感じると同時に、個人の好みに傾き過ぎと感じます。
古風な名前が古くさいというのは、個人の考え方よると思います。
最近は日本ならではの古風な名前が流行っているという人もいますよ。
自分は、この名前をどう思うか、様々な意見を参考に考えましょう。
色彩が影響する
翠は、青緑色の意味があります。「みどり」の読みもあります。
みどり=「緑」は、ある文化では受け入れがたい場合がある(たとえば、欧米では余りいい意味がない)と言いたいようです(参考:国ごとに異なる!?「色」のイメージ)。
うーむ、名付けは日本でやるので、そこまで考える必要があるのでしょうか?
60爺は考え過ぎだと思いますが、一つの考え方ではあるので、ご自身で判断してください。
字画が悪い
「翠」の字画は14画です。一文字の「翠」と名づけた場合、凶なのでは止めた方がいいという意見ですね。
ですが、この字画、流派で異なるので気にしすぎる心配はないと思います。
星ひとみ先生の姓名判断では、「翠」の地格は大吉運ですよ。
ちなみに、「翠」ちゃんは、たまひよのランキングで上位に入る人気の名前ですよ!
日本語らしくない音
いくつかのサイトで、この意見がありました。例えば、・・・
その名前全体の響きが日本語の名前らしくない印象を与えることがあります。
名前に翠はよくない・・・・
具体的に名前を出してくれていませんので、どこが悪いのか検証できません。
うーん、音や響きは個人の感性によるものです。これも、個人の意見ですよね。
一般論のように言えるんですが、実は、単なる個人の嗜好を言っている場合があるんですよ。
自分に自信を持って眺めていくと、自ずと回答が出ますので、振り回されないようにしましょう。
部首の羽が名前によくない
翠は、羽へんの漢字ですが、この部首の羽が名前に良くないという意見です。
なぜなら、羽は「名前には軽すぎる」ことや「羽をもつ鳥や虫は寿命が短い」ことが理由です。
これって、余り根拠のない意見ですね。木へんや草冠が植物だから、枯れる、散るにつながるから名前に良くないという意見と同等です。
羽をもつ漢字は、翼や翔など人気のある漢字もあります。気になさる必要はないでしょう。
翠は「メスのカワセミ」
翠には「メスのカワセミ」の意味があるというサイトが散見されます。
これ、漢字源では、翡翠(ひすい)の「翡」に「翡は雄、翠は雌とする説」がありました(「翠」にカワセミの雌という意はないです)。
ここから、男の子の名前にはそぐわないと言っていますが、そういう考えもあると知っておけばいいでしょう。
60爺個人は、「翠」は男の子の名前にあってもいいと思います。
読み方が分かりにくい
翠は上述したように画数が多いですので、読みが難しい印象はありますね。
パッと見、宝石「ひすい」の漢字だとわからない方が多い可能性はあります。
ただ、画数の多い漢字は多かれ少なかれ、その心配はあるでしょう。
名前は覚えてもらえば問題ないモノなので、そこまで深刻に考えることでもないような気がします。
そして、難しい漢字である故に、そこから、会話が始まるなどメリットはあります。
翠を名前に使う時のポイント
この章では、翠を名前に使う際のポイントをみていきましょう。
まずは、漢字「翠」の基本情報から。
画数 | 14画 |
音読み | スイ |
訓読み | みどり(日本語だけ)あお・い |
主な意味 | ①鳥の名。カワセミ科カワセミ属の水鳥。頭は緑色、背は青色。カワセミ。②カワセミの、よごれのないみどりの羽。③みどり。翡翠のような青緑色。よごれない蒼みどりのもの。あおみどりの。 |
名付 | あきら、みどり |
画数は上で見たように14画でした。特に悪くない数字でしたね。
「翠」の意味のトップは「カワセミ」ですね。ここから、「カワセミの羽」、そして、(カワセミの)色彩である「みどり」色とういう意味を持ってます。
名付けのポイントについて見ていきます。
人気の名前
この「翠(すい)」一文字の名前が、たまひよ赤ちゃん名前ランキングで、堂々のランク入りです。
2023年に男女ともランキングの100以内に入っています。
男の子は74位、女の子は、なんと3位ベスト3の一角に食い込みました!
女の子では、2020年95位、2021年30位、2022年16位と年々順位を上げてのベスト3入りです。
願いと名前の例
名付けの際に込める願いですが、「翠」の色の特徴、「ひすい」及びカワセミのイメージより以下が考えられます。
・新緑のように澄んだ、落ち着いた優しい人になってほしい
引用 羽に卒で「翠」!読み方から
・キラキラと輝ける人になってほしい
・何事もイキイキと楽しめる人になって欲しい・・・
トップは、新緑の「みどり」はぐっと落ち着いた印象を我々に与えてくれまところから、そういう印象を持った人に成長してくれるような願いですね。
2番目は、宝石の「翡翠」のように、キラキラ輝く人生を歩んでくれるよう願います。
最後は、カワセミのように、人生を生き生きと楽しんでいけるよう願いを込めました。
下記に、具体的な名付けの候補を挙げました。
- 男の子:翠(すい・あきら)、翠斗(あきと)、翠広(あきひろ)
- 女の子:翠(すい・みどり)、妃翠(ひすい)、翠奈(すいな)
男の子の2,3番目の名前は、読みが「あき」で、本来の読みにはないので恐縮です。
羽に卒で翠について、既に記事を書いております。名前のポイントの他にも、書き順や翠を使用した言葉などの情報があります。是非、ご覧ください。
最後に
翠は名前に良くないというので、確認しましたが、特に問題となる漢字ではありません。
そこで、否定的な意見を確認したところ、なんと9つの意見がありました。
それぞれに対し、60爺の見解を述べましたが、そういう考えもあるなという意見や、個人の好みですよねというモノもありました。
60爺の見解をご覧になり、皆様の判断をお待ちします。
■思えば、「〇名前良くない」の記事も増えてきました
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません