木へんに那で梛!読み方から意味・名前の使い方まで総特集
今回は、久しぶりに部首+〇で構成される漢字の記事をアップします。
部首は基本に立ち返って、一番初めに使用した「木へん」を採用します。
このブログでは、紹介している漢字が一番多い部首ですね。
つくりに入る漢字は「那」です。木へんと合わせて「梛」という漢字です。日常、滅多に見かけない漢字だと思います。
それでは、木へんに那と書く梛について、読み方から意味・名前での使われ方までを総特集します。
どうか、最後までご一緒に見ていってください。
木へんに那で梛!漢字の読み方や全体像をまずはチェック
最初に、梛の意味と読み方を明確にしましょう。
梛の読み方と意味
梛
画数 :11画
音訓:ダ(日本語だけ)なぎ
意味
「枸梛(コウダ)」とは木の名。夾竹桃(キョウチクトウ)の別名。
日本語だけの意味・用法
なぎ。木の名。マキ科マキ属の常緑高木。竹柏(チクハク)。
(名付)なぎ
参考:上級漢和辞典 漢字源 学研
上記のとおり、「梛」の音読みは「ダ」で、訓読みはありません。日本語の訓読みに「なぎ」(木の名称)があります。
意味は「枸梛(コウダ)」(キョウチクトウ)という木の名前を使用する際に使います。
この漢字は、「姓の一つ」という意がありません。中国に「梛」さんはいないんですね!
日本語だけの意味に「ナギ」という木を指すとあります。
ナギは、高さ30mに達するモノもあるそうです。
ナギは、「凪」(風がやんで静かな海)に通じるため、上記熊野速玉神社のように御神木として植えられることもあるんです。
凪に関しては、「凪は名前に良くない」かを否定的意見と60爺の見解を対にして記事にしています。
梛の書き順を見てみましょうか。
木と那を順に書きます。5~8の書き順が60爺のイメージ(5のあと8を先に書くのかと思った)とは違いました。
もっと詳しく知ろう!梛の漢字としての由来や成り立ち
梛の解字です。
本場中国の梛は、「那(ナ・柔らかい)+木(き)」(形声)で柔らかい木を示しているんです。
形声とは、漢字の六書(リクショ)の一つ。発音を表す文字と、意味を表す文字とを組み合わせて、新しい文字を作る方法。
上記の意味にある「枸梛(コウダ)」は「キョウチクトウ」という木を指しているようですが、柔らかい木なんですかね。
写真を見る限り、柔らかそうではありますが・・・。
日本の梛は、「那(な)+木(き)」で「なぎ」を表す和製漢字です!
和製漢字(わせいかんじ)とは、中国から伝来した漢字ではなく、日本で作られた漢字体の文字を指し、国字、和字、倭字、皇朝造字などとも呼ばれる。
引用 wiki 和製漢字
上述したとおり、熊野神社では神木とされています。
この梛、この漢字を構成する「那木」とも表記されます。
そして、梛(ナギ)は「なぎ(和ぎ)」に通じるため、神を迎えるための「依り代(よりしろ)=神籬(ひもろぎ)」ともなるんです。
梛はどんな植物か?
海岸域に分布するマキ科の常緑針葉樹です。
名称の由来は、葉の形がミズアオイ科の水生植物コナギに似ているからです。
針葉樹と言いましたが、(写真の)葉を見る限り、そうは見えませんよね。
この葉ですが、夏には深緑色ですが、秋には黄色や赤色に色づくんです。
そして、葉脈が縦方向のみにあるため、丈夫で切れないので「縁結び」や「夫婦円満」の証となり、お守りとして扱われたのです。
梛の木材は、木目が美しく軽量で加工しやすいため、家具や建築材料として利用されます。また、音響機器や楽器の製作にも適しています。
湿地に生息するため、その保護や浄化に役立ちます。
根が土壌を固定する効果もあり、土砂崩れを防ぐ役割も果たします。
最後に花言葉を見ておきましょう。
ネットで見ると、いくつかの説があります。
- ない!
- 「苦難などをなぎ倒す」「縁結び」
- 「慈愛」「色あせぬ恋」
トップは、ナギに花言葉はないというモノです。ネットで検索すると、「花言葉はない」と言っているサイトが散見されますね。
次が「苦難などをなぎ倒す」「縁結び」ですが、前者は神木であるものが転じて出来た、後者が上述した葉の強さから来た花言葉ですね。
最後の花言葉は、ナギの植物としての強さが元になっているのでしょうか。
名前・名字に使われる際のポイントは
この章では、名前・名字に使われる際のポイントを見ていきます。
名前使われる際のポイントは
この漢字「梛」は人名漢字であり、名付けに使用できます。
2004年9月に人名漢字として採用されたため歴史は浅いですね。
既に述べたように、梛は「ご神木」とされ、神社の境内に植えられている所から、次の願いを込められるでしょう。
- 清らかで穏やかん人になりますよう
- 神様に守られて安泰な人生を送れる人になりますよう
また、葉の強さから、「縁結び」や「夫婦円満」の証となったことから、次の願いを込められます。
- 良縁に恵まれますように
こんな「梛」を使った男の子、女の子別の名前を見てみます。
男の子
- 梛(なぎ)
- 梛斗(なぎと)
- 弥梛登(みなと)
読みは、1,2が「なぎ」、3は基本情報にはないですが「な」を使用しています。この「な」は呉音です。
女の子
- 梛沙(なぎさ)
- 玲梛(れいな)
- 梛月(なつき)
読みは、1が「なぎ」、2,3は男の子の項で言った呉音です。
名字に使われる際のポイントは
本場中国では、この「梛」は生として存在しないようですが、日本でもないのでしょうか。
一文字の「梛」という名字を探してみました。
【名字】梛
【読み】なぎ,やし
【全国順位】 35,734位
【全国人数】 およそ80人
参考:名字由来net
この名字存在しました。そして、読みに、「なぎ」の他に「やし」がありました。
順位が35,000番台、人数は80人程度ですね。
都道府県別にみると次の通りです。
都道府県 | 人数 |
---|---|
大阪府 | およそ20人 |
徳島県 | およそ10人 |
和歌山県 | およそ10人 |
京都府 | およそ10人 |
奈良県 | およそ10人 |
参考:名字由来net
大阪府に20人で、他の府県で合計およそ60人と、ベスト5で8割を占めました。
「梛」に他の漢字を付加した名字は次の通りです。
梛木(なき、なぎ)、梛野(なぎの)、小梛(おなぎ)、松梛(まつなぎ)、梛橋(なぎはし)、梛川(なぎかわ)、登梛(となぎ)、大梛(おおなぎ)、草梛(くさなぎ)、梛原(なぎはら)梛良(なぎら)、梛山(なぎやま)、梛尾(なぎお)
梛(なぎ)の他に「梛木」がありました。読みとして「なき」もあるようです。
その他の名字は、皆「なぎ」と読むようですね。
ナギという漢字
このナギですが、どこかで見た記憶があったのでウツウツしていたら、「木へんに花」に、この意味を持っていたことに辿り着きました。
「椛」は3つ意味を持っていて、2番目の意味に「梛」があったんです。
この記事の中で、次のように紹介しております。
②は「梛(なぎ)※」のことなんですが、初めて聞いた名ですね。下記の情報を見てください。また、写真を手に入れましたので載せておきますね。
引用 木へんに花と書いて椛…
この記事では、木へんに花の椛について、読み方から意味・書き順、その他もろもろの情報を取り扱っておりますので、是非、ご覧ください。
また、上述しておりますが、ナギは、「凪」(風がやんで静かな海)に通じるということで、「凪」に関する記事もあります。
梛(ナギ)は神を迎えるための「神籬(ひもろぎ)」ともなるといいましたが、榊も同様だそうです。
榊(なぎ)サカキのことで、「なぎ」ともよばれる。神籬として使われる。
引用 wiki なぎ
榊については、次の2つの記事をアップしていますね。
最後に
木へんに那で梛という漢字を追いかけてみました。
この漢字、本場中国の漢字の他に、日本の「ナギ」を示す国字も存在しています。
この梛の木、熊野神社では神木とされていました。
どんな植物であるかも久々に確認してみました。
※気づけば木へんの記事も増えてきました
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません