祥は名前に良くない?否定的な意見と60爺の見解をガッツリ大特集!
先月、父の祥月命日がありました。96歳の長寿を全うした父が亡くなってから、既に13年の歳月が経っています。
さて、祥月命日のトップにある「祥」ですが、しめすへんに羊と書く漢字です。
60爺的に、この漢字は、おめでたい時などに良く用いられる漢字というイメージがあります。
そのため、名前にも積極的に用いられている漢字ではないかと思います。
しかし、やはり、世の中では、この漢字に対しても「名前に良くない」という否定的意見があるようですね。
そこで、そんな否定的意見を探して、いつもやっているように、この意見を吟味して60爺なりの見解を出してガッツリと総特集しました。
どうか、ご一緒に最後まで、ご覧になってください。
祥は名前に良くないのか
祥という漢字は名前に良くないのでしょうか?
はっきり言って、祥は、名前に使っても全く問題ありません。
「祥」は、「めでたい姿、しるしの表れ」、「めでたいことの前兆」、喪明けの祭りなど、とても良い意味を持つ漢字です。
ここから、「祥」には、「幸運」や「縁起が良い」イメージがありますね。
また、「祥」を使った言葉を見回しても、次のような良い意味を持つモノがたくさんあります。
言葉 | 読み | 意味 |
---|---|---|
瑞祥 | ずいしょう | めでたいことが起こるという前兆 |
祥雲 | しょううん | めでたい雲。吉兆の雲 |
祥気 | しょうき | めでたいけはい |
吉祥 | きちじょう/きっしょう | よいことが起こる前触れ |
さて、このような「祥」なんですが、名前に良くないという意見を探ってみると、複数の意見が見つかりました。
それらの否定的な意見を一覧にするとともに、60爺の見解を述べておきます。
否定的な意見 | 60爺の見解 |
---|---|
吉凶の入れ替わりが激しいのでよくない | 姓名判断で言われる内容ですが、全く根拠がないようです。祥のつく名は、昔からたくさんありますので問題ないと考えます。 |
キラキラネームとなる心配はないか | 他の漢字で言っているように、辞書にない読みを新たに作るとキラキラネームになる可能性があります。そこを理解しておけば、まず、問題ないでしょう。 |
祥(しょう)と名づけた場合、フルネームで「○○きしょう(ex.青木祥)」で、「きしょ」(ある地域で気色悪いの意)となるので良くない | これ、ほとんどいいがかりに近いモノと考えます。ただ、親御さんが気になるのでしたら一考してください。 |
羊を神様にお供えすることから殺生のイメージがあるので良くない | 羊は「形がよい・めでたい」を表しており、示(神)と合わせて、神意がある姿を取って外に現れたものですから、全く見当違いです。気になさらないで大丈夫です。 |
読みにくいから良くない | 祥は縁起の良い漢字で昔から使われています。知らない方には、優しく教えてあげましょう。 |
全部で5つの否定的な意見が出て来ました。
姓名判断や読みにくいなど多岐に渡りますが、根拠は何かというと判然としないモノが多い印象です。
それでは、それぞれの否定的な意見について詳細に見ていきましょう。
吉凶の入れ替わりが激しいのでよくない
この内容は、姓名判断で言われる場合があります。
ですが、その根拠は何かというと、全く思いあたりませんよね。
祥のつく名は、昔からたくさんありますので、全然問題はないと考えますが、もし、姓名判断などでそう言われたら、根拠を確認しましょう。
そこで、その説明がきちんとなされて、なおかつ納得のできる場合は、立ち止まってもいいですよね。
キラキラネームとなる心配はないか
昨今、だいぶ落ち着いてきた感のあるキラキラネームへの心配ですね。
他の漢字でも言っていることですが、自分の感性で漢字の読みを作るとキラキラネームになる可能性はゼロではありません。
キラキラネームは、皇帝(シーザー)、宇宙(こすも)、光宙(ぴかちゅう)などです。
「祥」に「よう(羊から)」なんて読ませるとキラキラネームになりますね。注意しましょう。
・・・「きしょ」(気色悪い)となるので良くない
少し説明が要りますね。
「祥(しょう)」という一文字の名前を付け、例えば苗字が「○○き」(たとえば「あおき」)だった場合、フルネームが「あおきしょう」となります。
すると、「・・きしょ・」が途中にあり、この文字が「ある地域で気色悪いの意」となるので良くないと言っているんです。
これって、考え過ぎというか、ほとんどいいがかりに近いモノと考えます。
良く、考えたなと逆に感心してしまいます!
ただ、60爺は、そう考えますが、万が一、親御さんが気になるのでしたら一考してください。
羊を神様にお供えすることから殺生のイメージ・・・
「祥」は、なるほど、「羊」+「示」で間違いありません。
ただ、羊は「形がよい・めでたい」を表しており、示(神)と合わせて、「祥」は、神意がある姿を取って外に現れたものです。
参考:上級漢和辞典 漢字源
ですから、解釈が全く見当違いです。
殺生のイメージとは何ら関係ありませんので、気になさらないで大丈夫です。
先程のXの内容にもありましたが、的外れなんですなあ。
読みにくいから良くない
60爺は、そう思わないのですが、「祥」が読みにくいと気になさる方がいるようです。
祥は縁起の良い漢字で昔から使われています。もし、知らない方がいらしたら、優しく教えてあげれば済むことです。
ですので、気になさる必要はないと考えます。
yahoo!知恵袋に以下の心配を挙げている方がいました。
子どもの名前ですが、「祥」は読み難いでしょうか?…
引用 yahoo!知恵袋
(ベストアンサーから抜粋)
ご自分の狭い経験から知っている方がメジャーだとか、性別不明だとか、だから不便??だとか思いこんでいらっしゃるそのお友達が、物を知らないという事・・・
ベストアンサーのお方の回答が秀逸です。
上記抜粋した中にもありますが、「自分の経験でモノを言う方」が多いので気をつけましょう。
以上で、否定的な意見に対する60爺の見解を述べました。
60爺は問題ないと思う意見でも、親御さんがどうしても気になるのであれば、そこで一考なさっても良いと考えます。
「祥」を名前に使うポイント
「祥」を名前に使う場合のポイントを簡単に述べておきます。
基本情報
最初に、「祥」の基本情報を見ておきましょう。
画数 | 10画 |
音読み、訓読み | ショウ、さいわい、きざし(日本語だけ)さが |
意味 | ①さいわい。めでたい姿、めでたいしるしの表れ。②きざし。吉凶に関わらず、神の意向や今後の運勢が現れたもの。③弔いの祭りの名。 |
名付け | あきら、さか、さき、さち、さむ、ただ、なが、やす、よし |
参考:上級漢和辞典 漢字源
意味の②ですが、「きざし」の意の場合、吉凶の両面があるんですな。ただ、一般的に、「祥」は吉の場合に使われておるようです。
また、名付けの際の読みがいーーーーぱいありますな。これは知らんかったぞ。
名づけのポイント
以上述べてきたように、「祥」は「めでたい姿」「めでたいことの前兆」など、良い意味をもった漢字です。
そして、「幸運」や「縁起が良い」イメージがあるとも述べました。
ここから、心身に問題の起きない「健康的」な様子から「穏やかである」、「安心である」等の連想につながります。
これらの内容から、次の願いを込めることができるでしょう。
- 幸運な人生を送れる人になりますように
- 幸せに満ち足りた人になりますように
- 心身に問題がなく、与えられた人生を全うできる人になりますように
- 穏やかな性格の人になりますように
以上から、いくつかの名づけの例を挙げてみます。
- 男の子:祥吾(ショウゴ)、祥平(ショウヘイ)、祥真(ショウマ)、祥秀(ヨシヒデ)、祥太郎(ショウタロウ)
- 女の子:祥乃(よしの)、祥佳(しょうか)、祥穂(さちほ)、祥香(よしか)、祥子(しょうこ)
最後に
祥は名前に良くないのか、そんな噂を聞いて、60爺がその内容を調べてみました。
その結果、祥は名前に採用しても全く問題ない漢字ですよね。
むしろ、縁起の良い、素晴らしい文字だと思います。
どんな否定的な意見があるのか見たところ、5つの意見が見つかったんですが、まあ、それぞれに言い分はあるのでしょうが、60爺の見解を述べておきました。
参考にして頂ければ幸いです。
※気づけば「〇名前良くない」の記事も増えてきました
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