藤井聡太は今何段?肩書に段位がない理由・いくら稼ぐか等を大特集
現在の将棋界は、どなたも認める藤井聡太竜王・名人の1強時代となっています。
なんせ、タイトル戦22連覇でタイトル戦の勝率100%を誇っています。
さらに、並み居る棋士たちを抑え、最年少記録を次々と塗り替え、現在進行中の棋聖戦では最年少永世位の獲得まで視野に入っています。
こんな、藤井竜王・名人ですが、今、何段なんだろうかという純粋な疑問がある方がいらっしゃいます。
はて、藤井竜王・名人がデビューした際、藤井聡太四段と呼ばれていました。
藤井五段、六段、七段くらいまで段付きで呼ばれていた記憶がありますが、現在はタイトル名が肩書になって久しいです。
この記事では、藤井竜王・名人が今、何段なのかを明らかにして、藤井竜王・名人の呼ばれ方の軌跡や最年少記録などを全部まとめて大特集しちゃいます。
じっくり、ご一緒にご堪能下さいませ。
藤井聡太は今何段
藤井竜王・名人は今、何段なのでしょうか?
まず、その疑問にお答えしてから、色々とお話を進めて参りましょう。
藤井竜王・名人は九段です。
藤井竜王・名人の現在の段値は九段です。
日本将棋連盟の棋士の中では最高位の段ですね。
棋士(きし)は、将棋用語としては俗に「将棋指し」「プロ棋士」ともいい、本将棋を職業(専業)とする人のこと。
棋士(将棋)|ウィキペディア
・・・
「(奨励会を卒業して)四段からプロ棋士」という制度が確立していった。
ウィキペディアでは、昭和9年(1934年)頃は、「初段からが専門棋士」だったのですが、現在(2024年6月)は「四段以上(最高位九段)」となっています。
即ち、棋士の段位は四段から九段までの6つの段があるんですね。
藤井聡太竜王・名人は若いですが、既に、将棋界の最高の段位を保持しています。
何で藤井九段と呼ばれないの?
将棋界に詳しくないと、当然、この疑問が出ますよね!
この九段というのは将棋界で言う棋士の肩書のことです。
肩書について、日本将棋連盟の説明を見てみましょう。
棋士の肩書は通常は段位となりますが、タイトル保持者の場合は、「○○竜王」というようにタイトル名が肩書となります。
八大タイトル戦|将棋界について|日本将棋連盟
このように、通常は段位をつけて呼ぶんですが、タイトルを取ると段位の代りに、そのタイトル名をつけて呼ぶんです。
2024年6月18日現在、藤井竜王・名人は、タイトルを8つ持っているので、肩書には段位でなくタイトル名(現状、序列1位である竜王と名人を保持しているので竜王・名人になります)をつけて呼ばれます。
このため、藤井九段とは言わず、藤井竜王・名人と称するのですね。
タイトルの序列については2つの記事があります。
一体、いくらもらえるの
さて、九段の藤井竜王・名人は、一体いくら稼いでいるのでしょうか?
2022年度の賞金ランキング(下記)では、トップで1億8,634万円でした。
へえ、九段って高給取りなんだと思ってはいけません。
将棋の段位と給料って関係していないんですよ。以下の記事をみれば一目瞭然です。
藤井竜王・名人の賞金ランキングで稼いだお金は、タイトルの獲得、棋戦優勝及び対局料で、年間を通して勝ちまくったからなんです。
各タイトル戦の賞金額は次の記事をご覧ください。
X(ツイッター)のつぶやき
X(ツイッター)を見ると、藤井竜王・名人は今、何段なのかというつぶやきが結構あります。
4つの例を挙げましたが、他の皆さんを含め、藤井竜王・名人の段位をご存知ない方が多いようです。
今申し上げた通り、藤井聡太の段位は九段です。
現時点(2024年6月)では、将棋の段位の最高位ですから、もう変わりませんよ~(段位は落ちることがないのだ!)。
藤井竜王・名人の昇段の履歴
藤井竜王・名人は九段でしたが、彼の四段から九段までの昇段の履歴を見ていきましょう。
五段から六段までは、わずか16日、六段から七段までは90日と、2018年は1年間で五段から七段に駆け上がっています。
そして、五段昇段以外は全て最年少記録を塗り替えています。
五段昇段時の記録は、表にあるように歴代2位でした。
トップは、「ひふみん」こと加藤一二三で15歳3ヶ月でしたので、わずか3ヶ月の遅れだったんですね。
さて、将棋の昇段ですが、どうしたら上がるか説明します。
たくさんありますね。
藤井竜王・名人がどうやって昇段したか理由を見ていきます。
- 四段⇒五段:第76期順位戦C級1組昇級
- 五段⇒六段:全棋士参加棋戦(第11回朝日杯将棋オープン戦)優勝
- 六段⇒七段:竜王ランキング戦連続昇級(第30期6組→5組、第31期5組→4組 2年連続昇級)
- 七段⇒八段:タイトル通算2期(第91期棋聖、第61期王位)獲得
- 八段⇒九段:タイトル通算3期(第92期棋聖防衛)獲得
五段は名人戦の規定、六段は一般棋戦の規定、七段は竜王戦の規定、八段及び九段は「その他のタイトル戦」の規定を満たして昇級しています。
さて、最後に最年少記録だった四段、六段、七段、八段、九段の、それまでの記録保持者と年齢、どの位縮めたのかを見ておきましょう。
段位 | 記録保持者 | 年齢 | 縮めた期間 | 更新年 |
---|---|---|---|---|
四段 | 加藤一二三 | 14歳7ヶ月 | 5ヶ月 | 62年ぶり |
六段 | 加藤一二三 | 16歳3ヶ月 | 9ヶ月 | 62年ぶり |
七段 | 加藤一二三 | 17歳3ヶ月 | 18ヶ月 | 61年ぶり |
八段 | 加藤一二三 | 16歳3ヶ月 | 2か月 | 62年ぶり |
九段 | 渡辺明 | 21歳7ヶ月 | 32ヶ月 | 16年ぶり |
おおー、九段以外は全部ひふみん先生の記録だったんですね。
しかも、それらの記録全てが、60年以上破られていなかった記録だったんですね。
凄すぎる!
藤井聡太竜王・名人の肩書
肩書とは、上述の「何で藤井九段と呼ばれないの?」で説明しましたが、棋士の呼び名のことですね。
この章では、現藤井竜王・名人の肩書がどう変わったのか、その履歴を見ておきましょう。
藤井聡太でも七段までは段位で呼ばれていました。
このあと、棋聖を獲得して藤井棋聖になり、すぐさま王位を獲って藤井二冠と呼ばれます。
この時点(二冠獲得)で八段に昇段しましたが、タイトルを保持しているので段位で呼ばれることはありませんでした。
翌2021年、棋聖を防衛しタイトル3期で九段昇段となりましたが、タイトル保持者のため、八段と同様、段位の肩書はなしなんですね。
そして、この年(2021年9月13日)、叡王を獲得し藤井三冠になりました。
さらに2ヶ月後(2021年11月13日)、竜王位も奪取、格式の高さから、肩書が「藤井竜王」となりました。場合によって、竜王の後に()書きで四冠が入る場合があります。
最後に、2023年6月1日名人位を得ることで、藤井竜王・名人が誕生しました。
藤井聡太の今後の肩書
肩書は、現在の「竜王・名人」が最高のモノです。
竜王位、名人位のどちらかを失うと、残ったタイトル名(○○竜王、○○名人)になります。
竜王位、名人位共に失うと、複数冠なら、「タイトル数+冠」、タイトルがひとつなら、そのタイトル名が肩書となる訳です。
そして、全てのタイトルを失うと段位がつく肩書となるんです。
藤井聡太が段位で呼ばれるのは、何年後か想像もつきませんね。
あの羽生善治の肩書が九段になるまで27年掛かりました。ここから考えても、あと30年は、段位で呼ばれることはないのでは…。
藤井聡太のタイトル獲得の歴史
藤井聡太竜王・名人の八大タイトル獲得の歴史です。
序列1位の竜王・名人から、序列8位の棋聖まで、獲得日(タイトル獲得年月日)、その時の年齢、最年少記録についてまとめました。
8つのタイトルのうち、6タイトルで最年少記録を更新しています。
竜王と棋王は最年少記録とはなりませんでした。
この2つのタイトルの最年少記録は共に羽生善治九段が持っています。
- 竜王:羽生九段は19歳3ヶ月0日で、わずか25日差
- 棋王:羽生九段は20歳5ヶ月で3か月差
最後に
藤井聡太竜王・名人が何段なのかという声を聴き、それにお答えしました。
藤井聡太竜王・名人は九段です。
藤井聡太竜王・名人がが段位で呼ばれないのは、将棋界の肩書が理由でしたね。
タイトル保持者はタイトル名が肩書となるため段位が出てくることがないのです。
あの羽生善治九段も27年間段位で呼ばれることはありませんでした。
藤井竜王・名人が段位で呼ばれる日を60爺が見ることはないんだろうと思っています。
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