車のナンバーにアルファベット!それは何なのか理由を詳しくご紹介
最近、孫が入院している病院に週4回ほど通っています。
余り、運転が好きではない60爺ですが、母親である娘を送り届けなければならないので老骨に鞭打っています。
片道、4~50分ほどですが、それなりに神経は使いますね。
その送り迎えの際に、たくさんの車と出会うのですが、ちょっとした違和感に遭遇しました。
それは、車のナンバーです。ナンバーの中に、アルファベットがある車を何台か見つけたんですよ。
それも、ナンバーの中の「ひらがな」ではなく、分類番号と呼ばれる3桁(昔は2桁)の中にです。
初めて見かけたナンバーの分類番号にあるアルファベットとひらがなの位置にあるアルファベットについて、その理由を詳しく調べてみましたのでシェアしたいと思います。
どうか、ご一緒に内容をご確認ください。
車のナンバーにあるアルファベット
日本の車のナンバープレートの大きさ(中型車)は、横330mm×縦165mmです。
ここから、複数の情報を得ることができます。
乗用車では、上段に「地域名(地名)」と「3桁の分類番号」、下段に「ひらがな1文字(用途)」「4桁の一連指定番号」です。
調べてみた所、車のナンバーにあるアルファベットは、2024年6月現在、次の2カ所にります。それぞれ、理由と共にご紹介します。
- 下段の「ひらがな1文字」:駐日米軍の軍人や職員が使用する車両に使用
- 上段の「3桁の分類番号」:「希望ナンバー制度」における一部の番号が使い果たされたため
これらの箇所に入るアルファベットについて、それぞれ詳しくご紹介していきます。
下段の「ひらがな1文字(用途)」
下段の「ひらがな1文字」にアルファベットが記載されるナンバープレートは、米軍基地が多い沖縄県、横須賀海軍施設及び厚木海軍飛行場がある神奈川県で見かけることが多いものです。
60爺は「Y」を何度か目撃しています。
このナンバープレートですが、今申し上げたように日本全国で見られるものではないらしいのです。
実は、このナンバープレート、「駐留軍人・軍属私用等」に付けるものなんです。即ち、駐日アメリカ軍の軍人及び軍に所属する職員の車両を示しています。
次のpdfの6ページにある「現在のナンバープレートの形状と表示内容」を見てください。
この中では、「駐留軍人・軍属私用等」に付けるものは「EHKMTYよ」となっています。
アルファベットだけではなく、ひらがなの「よ」がはいっていますね。
このナンバープレートに記載されているアルファベットは、それぞれ以下の意味を持っています。
Y:日本国内で調達された個人所有車
E/H/K/M:輸入された私有車、Eは免税のクルマ
T:(道路交通条約の締約国ではない)ドイツなどの車が一時的に輸入されて、向こうの国へ返される車
よ:米軍をやめて軍人の身分がなくなった人
2021年9月時点の情報ですが、これらのアルファベットを持つ車の台数は次のようになっています。
Y:6万台弱
E/H/K/M:190台
T:0台
よ:19台
なんと、ほとんどがYナンバーなんですね。そして、Tのつく車はないんですな!
E/H/K/Mは190台、「よ」に至っては19台しかないですから、もし見つけたらお宝ですね。
参考:クルマの「Yナンバー」は米軍用? 激レアな「よ」「T」ナンバーが存在する理由|くるまのニュース
本日、「ひらがな1文字(用途)」にアルファベット「A」の車に遭遇しました。
軽自動車に対しては「A、B」が交付される
クルマの「A/Y」ナンバーの意味は? 普通車と何が違う?…|車のニュース
駐日アメリカ軍の軍人と家族の私有車のうち、軽自動車のモノでした。
新しい発見だと色めき立ったのですが「ぬか喜び」でした^^;
車のナンバープレートについては、「全く同じ車両番号は実在する」件について記事にしています。
上段の「3桁の分類番号」
この分類番号ですが、次のように桁数が1桁から3桁に増加しています。
- 1950年代以降1桁 → 1967年以降2桁 → 1997年以降3桁
60爺は、分類番号が3桁になっていたのは把握していましたが、数字だけだと思っていたので、アルファベットを見て違和感を覚えたんです。
実は、この「分類番号へのアルファベット導入」ですが、「分類番号」の3桁のうち、下ふた桁にアルファベットを表記できるようになりました。
時期は、2017年1月に国土交通省が施行し、2018年1月からアルファベット入りのナンバーが交付されています。
ホウホウ、2018年1月というと6年半も経っているんですな。
余り車に乗らないこともあり、分類番号3桁にアルファベットを持つナンバーに遭遇しなかったのですね。
それでは、上記に示した『「希望ナンバー制度」における一部の番号が使い果たされたため』について解説します。
アルファベット導入の理由
車をお好きな方なら「希望ナンバー制」はご存知かと思います。
この制度により、ナンバープレートの2段目の「4桁の一連指定番号」を希望で取得できるようになりました。
この「4桁の一連指定番号」ですが、車両を特定する情報なので、1度使用したナンバープレートが使用されることがないんです。
ですので、一部の人気の番号が使い果たされるという問題が発生しました。
この問題を解決するため、上述のように2017年1月から分類番号にアルファベットを使用できるように改正が行われたわけです。
但し、全てのアルファベットを使えるわけではありません。
「B」「D」「O」等、数字と間違えやすいものを除いた10文字です。
- A、C、F、H、K、L、M、P、X、Yの10種類です。
アルファベット付番方法
アルファベットが付くのは、原則、抽選対象の希望ナンバーだけです。
その、付番方法は、次の通りです。
- 分類番号の下2桁を「00」⇒「01」⇒「02」・・・「09」まで順に使用
- 下1ケタ目をアルファベットにして「0A」「0C」「0F」・・・「0Y」まで順に使用
- 下2ケタ目をアルファベットにして「A0」「A1」「A2」・・・「A9」、「B0」・・・「Y0」・・・「Y9」まで順に使用
- 下2ケタともアルファベット
2024年6月現在で2ケタ目のアルファベットに達しているケースはないと思われます。
抽選対象の希望番号は次の2つがあります。
- 全国一律で対象となっているもの(「・・・1」「・・・7」「・・・8」など15種類です。)
- 地域ごとに対象となっているもの
最後に
車のナンバーにあるアルファベットが入っている理由を詳しくご紹介しました。
アルファベットは、下段の「ひらがな1文字」と上段の「3桁の分類番号」に入るんですね。
下段の「ひらがな1文字」は、7種類(うち、ひとつは「よ」ですが)駐日米軍の軍人や職員が使用する車両に使用しました。
上段の「3桁の分類番号」には、「希望ナンバー制度」における一部の番号が使い果たされたために追加されたもので、10種類のアルファベットが使用されることが分かりました。
※「雑談の部屋」の記事はすごい大所帯です!
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