「にしむくさむらい」知らない人必見!あれを覚える語呂合わせ

2024年7月26日

「にしむくさむらい」という言葉を聞いたことがありますか?

これは、あることを覚えるための便利な語呂合わせです。

このフレーズを覚えることで、そのあることを簡単に理解できるんですよ。

ところが、これを知っている人って昭和の香りがする人達なのかもしれません。

周りに聞き取りを行ったところ、既に死語になっている予感がしてきました。

この記事では、「にしむくさむらい」の具体的な意味と、何が覚えられるのかを詳しく解説します。ただ、現代の人達には不要な知識かもしれませんなあ。

ま、それでも、昔は、こんなやり方で覚えていたのかという雑学として知っていただくのも悪くはないですね。

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「にしむくさむらい」の意味と由来

それでは、始めに、「にしむくさむらい」の意味と由来を見ていただきましょうか。

「にしむくさむらい」は、「西向く士(さむらい)小の月」と言って、カレンダーで小の月を覚えるための語呂合わせです。

カレンダーを見ると、1年を12の月に分け、それぞれの月が30日以下(小の月)または31日(大の月)で構成されます。

しかし、どの月が小の月(30日以下)か大(31日)の月であるかを覚えるのは難しいため、「にしむくさむらい(西向く士)小の月」という言葉が生まれました。

この「にしむくさむらい(西向く士)」は、2月、4月、6月、9月、11月の5つの月を指しています。

これらの月は全て小の月です。

ですから、これに当てはまらない月が「大の月」となる訳です。

それでは、なぜ、「にしむくさむらい(西向く士)」が小の月なのか確認してみましょう。

「にしむくさむらい」

「にしむく」は「二(に)月・四(し)月・六(む)月・九(く)月」を、「さむらい」=「侍」=「士(士農工商の士)」=「十」+「一」で「十一月」を意味します。

「西向く士」

「西」は「二(に)月・四(し)月」を、「向く」は「六(む)月・九(く)月」を、「士(士農工商の士)」=「十」+「一」で「十一月」を意味します。

昔の人々はこの語呂合わせを使って、小の月を簡単に覚えようとしました。

仮に知らない方でも、このフレーズを覚えることで、小の月を覚えることができますよね。

どうやら、現代ではあまり使われないかもしれませんが、歴史や文化を学ぶ上で役立つ知識ではないでしょうか。

この「さむらい」の部分なんですが、上記の説の他に次の説もあるようです。

侍は刀を二本持っており、それを並べた形が「11」に見えるから

60爺は、この説は初耳でございました。

なんと、goo辞書にも載ってましたよ。

西向(にしむ)く士(さむらい) の解説
小の月を覚えるための言葉遊び。二(に)・四(し)・六(む)・九(く)・十一(組み合わせると「士」になる)の各月を表したもの。

西向く士|goo辞書

goo辞書では、語呂合わせではなく、言葉遊びと言っています。


「にしむくさむらい」皆が知っているわけじゃない

そもそも、60爺は、「にしむくさむらい(西向く侍)」、誰でも知っていると思っていました。

冒頭で述べたように、子供たち(30代、3人)に確認したところ、誰も知らないという答えでした。

いやー、ビックリですね。

これも、以前、記事にしている「背広」や「外套」の部類に入っているとは思いもよりませんでした。

でも、yahoo!知恵袋をみても、この言葉、死語になってる可能性がありますよ。

40歳でにしむくさむらいを知らない人いたけどどうなの
知ってるよね

ひなさん|yahoo!知恵袋

私は30代前半ですが、学校では習わなかったです。
父が「西向く○○←(私の名前に変えて)」と教えてくれました。

tykさん|yahoo!知恵袋

下の知恵袋は2007年のモノですから、既に17年経過していますので、年齢的には50前ですね。

昭和だと思いますが、それでも知らないんだ!

X(ツイッター)でも、同じつぶやきが入ってます。

もう一つの小の月の覚え方

「にしむくさむらい」を知らない我が息子、娘に衝撃を受けていたら、嫁さんが別の覚え方を提示してくれました。

我が息子、娘は、それについては覚えており、二重の衝撃!

ここに、その覚え方を記載します。

拳骨の手の甲にできる、下記に示した骨のでっぱりと溝を使います。

げんこつのでっぱりと溝の画像

そして、骨のでっぱり(①)から始めて、溝(②)⇒でっぱり(③)⇒溝(④)⇒でっぱり(⑤)⇒溝(⑥)⇒でっぱり(⑦)まで数えます。

1月から7月を示す画像

この溝に当たる部分の数字の月が「小の月」です。
ですから、2月、4月、6月が「小の月」となる訳ですね。

次は、8月以降の数え方です。

8月から12月までを示す画像

最後に終わったでっぱり(⑧)から始めます。溝(⑨)⇒でっぱり(⑩1)⇒溝(⑪)⇒でっぱり(⑫)まで数えます。

こちらも、溝に当たる部分の数字の月が「小の月」です。
9月と11月が「小の月」となりました。

どうですか、こちらの覚え方も「なるほど」と思わせるものがありますね。

7月まで行った後の切り替えを間違えるととんでもないことになるので要注意ですね。

最後に

「にしむくさむらい」について知らない人はいないかと思ったところ、何と、現在では死語に近いと叩きのめされました。

30代の子供たちは一切知らない言葉でした。

嫁さんも、げんこつの覚え方がメインで、「にしむくさむらい」は「そういえばあったね」の認識でした。

覚えやすいと思うんだけど、現在はスマホなんかが発達してるので不要なのかもと思った次第です。

※気づけば、「言葉の意味」の記事も増えてきています

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

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Posted by 60爺