うるう年はいつ来る?なぜ起こる?その理由と計算方法等を全部ご紹介

2024年7月31日

私たちが日々使っているカレンダーには、時折「366日ある年」が登場します。

普段の年が365日であるのに対し、特別に1日多いこの年は「うるう年」と呼ばれています。

4年に一度という印象を持っている人も多いかもしれませんが、実はその周期や仕組みには、少しややこしい決まりがあります。

知らなくても生活には困らないけれど、知っているとちょっと楽しくなる、そんな話が「うるう年」には詰まっています。

この記事では、うるう年がいつやって来るのかを中心に、なぜ起こるのか、その理由や計算方法、未来と過去のうる年の一覧など盛りだくさんにご紹介します。

どうか最後までご覧になってください。

うるう年はいつ?なぜ起こる?その計算方法

うるう年は、通常の「年」と異なり、基本的に4年に1度訪れます。

うるう年はなぜ起こる

これは、地球が太陽を一周する時間が365日よりも約6時間長いことが原因です。

この余分な時間を調整するために、4年ごとに1日を追加し、2月29日を「うるう日」として設定します。

しかし、全て4年ごとに「うるう年」になるわけではありません。

うるう年の計算方法には、次の例外があるのです!

  • 100で割り切れる年はうるう年にはならない
  • 400で割り切れる年はうるう年となる

具体例を見ていきましょう。

  • 1900年、2100年は「うるう年ではない」:100で割り切れるが、400で割れない
  • 2000年は「うるう年」:100で割り切れるが、400でも割り切れる

このように、うるう年の計算は単純な4年周期だけでなく、特別な「例外規則」が含まれています。

うるう年の日数は?

うるう年の日数は、通常の年よりも1日多い366日です。

これは、上述したように、地球が太陽を一周する時間が365日よりも約6時間長いため、その差を調整するために設けられています。

ですから、4年に一度、2月29日が追加されるため、通常の365日より1日多くなるのです。

これにより、カレンダーと実際の地球の運行が一致します。

なお、上述した「例外規則」により、西暦1900年及び2100年はうるう年ではないため、その年の日数は365日です。

うるう年はいつから始まったのか?

うるう年は、紀元前45年に「ユリウス暦」によって初めて導入されました。

当時の天体観測によって1年が365日より約1/4日長いことは(紀元前に)発見されており、それを補正するためでした。

ただ、この「ユリウス暦」は、4年に一度うるう年を置くだけでした。

日本では、明治5年(1872年)に「ユリウス暦」を採用し、現在の「うるう年」の概念が確立されました。

さらに、明治31年(1898年)、1900年はうるう年にしないグレゴリオ暦に再度変更して、世界の暦との違いの1日を避けたのです。

21世紀のうるう年一覧

21世紀のうるう年(2025年以降)を一覧にしました。

2028年2032年2036年2040年
2044年2048年2052年2056年
2060年2064年2068年2072年
2076年2080年2084年2088年
2092年2096年

以上の18回ですね。

計算方法は、上述した「うるう年はいつ、その計算方法」に従っています。

基本的に、西暦年を4で割れれば「うるう年」なので、計算は簡単です。

ただし、例外規定に引っ掛かり、21世紀最後の年である2100年は「うるう年」とはなりません!

うるう年はいつ?過去編

これから先のうるう年を見ていただいたので、今度は、「うるう年はいつ?過去編」と称して、過去に遡ってうるう年をお見せします。

西暦和暦十二支
2024年令和6年辰(たつ)
2020年令和2年子(ね)
2016年平成28年申(さる)
2012年平成24年辰(たつ)
2008年平成20年子(ね)
2004年平成16年申(さる)
2000年平成12年辰(たつ)
1996年平成8年子(ね)
1992年平成4年申(さる)
1988年昭和63年辰(たつ)
1984年昭和59年子(ね)
1980年昭和55年申(さる)
1976年昭和51年辰(たつ)
1972年昭和47年子(ね)
1968年昭和43年申(さる)
1964年昭和39年辰(たつ)
1960年昭和35年子(ね)
1956年昭和31年申(さる)
1952年昭和27年辰(たつ)
1948年昭和23年子(ね)
1944年昭和19年申(さる)
1940年昭和15年辰(たつ)
1936年昭和11年子(ね)
1932年昭和7年申(さる)
1928年昭和3年辰(たつ)
1924年大正13年子(ね)
1920年大正9年申(さる)
1916年大正5年辰(たつ)
1912年大正元年子(ね)
1908年明治41年申(さる)
1904年明治37年辰(たつ)
1896年明治29年申(さる)
1892年明治25年辰(たつ)
1888年明治21年子(ね)
1884年明治17年申(さる)
1880年明治13年辰(たつ)
1876年明治9年子(ね)
1872年明治5年申(さる)
1868年明治元年辰(たつ)

西暦だけでなく、和暦と十二支を添えました。

切れの良い明治元年までを一覧としています。

十二支は、4年ごとなので、子(ね)、申(さる)、辰(たつ)の3つしか現れませんね。

この中には、例外規定に当てはまる1900年と、400で割り切れるため「うるう年」となった2000年が含まれています。

うるう年に関する雑学

うるう年の雑学として、次の2つの項目を見ておきます。

  • うるう年とオリンピック
  • うるう年のほかに「うるう秒」もある

それぞれの項目を見ていきましょう。

うるう年とオリンピック

オリンピックは、4年に一度開催される国際的なスポーツイベントです。

オリンピックはスポーツの祭典として、世界中のアスリートが競い合う場であり、多くの人々に感動を与えます。

オリンピックの歴史は古代ギリシャに遡り、1896年に近代オリンピックが復活しました。

オリンピックの開催年は「うるう年」で、次回の開催も4年後の「うるう年」であることがほとんどです。

2020年(うるう年)に予定されていた東京オリンピックは、新型コロナウイルスの影響で2021年(平年)に延期されたのは記憶に新しいですね。

現在では夏季と冬季のオリンピックがあります。

  • 夏季オリンピックは陸上競技や水泳、体操など多種多様な競技が行われます。
  • 冬季オリンピックではスキーやスノーボード、アイスホッケーなどが注目されています。

ですので、上述したオリンピック=うるう年は夏季オリンピックを指します。

うるう年のほかに「うるう秒」もある

うるう年は「4年に一度」の特別な年で、2月29日が追加されます。

しかし、これ以外にも「うるう秒」という調整が存在します。

うるう秒は、地球の自転速度と原子時計のズレを調整するために追加される1秒のことです。

この調整は不定期に行われ、直近では2016年12月31日に実施されました。

うるう秒の追加は国際地球回転・基準系事業(IERS)によって決定されます。

うるう年と異なり、うるう秒は「いつ」追加されるか予測が難しいため、科学者たちが常に観測を続けています。

最近、「うるう秒廃止」が話題になっていますね。

※うるう日(2月29日)が誕生日の場合について、そこで噴き出す疑問を一つずつ丁寧に解消しています。
うるう年の誕生日ってどうする?特別な日2月29日を詳しくご紹介

※「うるう」の漢字ってどう書くんでしょうか?追いかけてみました。
うるう年のうるうを漢字で書くと?予想外の表記の初めは書き間違い

※「雑談の部屋」の次の記事です。

※「雑談の部屋」の一つ前の記事です。

最後に

うるう年はいつなのかを見てきました。

うるう年は、地球が太陽を一周する時間が365日よりも約6時間長いことが原因で、4年ごとに1日を追加し、2月29日を「うるう日」として設定します。

計算方法は単純で、簡単に覚えるには4で割れる年と覚えればいいでしょう。

100で割れたら「うるう年」ではないけど、400で割れたら省くという例外がありますが……。

夏季オリンピックは「うるう年」開催と覚えても、ほぼほぼ誤りではありませんよ!

※「雑談の部屋」の記事はすごい大所帯です!

この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

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