鼻をかむ動作に使う漢字は何か?その表記と意味・使い方まで総特集
日常で何気なく行っている動作にも、漢字表記が存在することに気づかされることってありますよね。
例えば、鼻をかむ動作を表す「かむ」にも漢字表記があるのですが、あなたは書くことができますか?
「かむ」は、日常生活で頻繁に出てきますが、漢字は何と聞かれると途端に分からなくなる人も多いのではないでしょうか。
いざ、「鼻をかむ」の「かむ」を漢字で書いてと言われても、自信を持って書ける方は少数派でしょう。
この記事では、そんな鼻をかむ動作の「かむ」に使う漢字は何なのか、その表記と意味・使い方までを総特集します。
語彙力アップにも繋がる情報が満載です。
ぜひ最後まで読んで、「かむ」マスターを目指しましょう!
「かむ」の漢字表記と意味・構成
ここでは、鼻をかむの「かむ」の漢字表記と意味を見ていきます。
かむってどう書くの?
まずは、「かむ」はどういう漢字なのかをお見せします。
擤む
この「擤む」という漢字は日常生活で余り見かけることがないため、初めて見たという方もいらっしゃるかもしれません。
なお、この漢字は環境依存文字です。
このため、環境(パソコン・スマートフォン・ブラウザなど)により、表示される字形が異なる場合があります。
最初に、「擤」の読み方と意味を明確にしましょう。
擤の読み方と意味
擤
画数 :14画
音訓:コウ (日本語だけ)か・む
意味
鼻をつまんで、鼻汁を出す。
日本語だけの意味・用法
(訓読み)か・む
「擤」の意味は、上述のように、ただ、一つなんです。
「擤む」の意味もみておきます。
「擤む」は、「鼻汁を息とともに強く出して取り除く 」事です。
参考:「擤む」とは|goo辞書
特に風邪をひいたときやアレルギーで鼻水が出る際に行う動作になります。
日本語の漢字は多様で、同じ意味を持つ複数の漢字が存在しますが、「擤む」はその中でも特に専門的な表現と言えます。
即ち、「鼻をかむ」以外に「擤む」という表現が使われることがないんですよ。
漢字の読み方を覚えることは日本語の理解を深める一助となります。
これを機に「擤む」という漢字を覚えて、雑学としてなにかの折に使ってみましょう。
擤むの漢字の構成について
この「擤む」という漢字は、何度も申し上げている通り、日常生活であまり見かけないかもしれません。
この漢字は「手へん」に「鼻」を組み合わせた形で構成(よく見ると「鼻」の漢字が微妙に違います。この文字、鼻の旧字体)されています。
この組み合わせにより、手を使って鼻をかむ動作を表現しています。
この方式は「会意」と呼ばれる漢字の構成原理に従っっています。
たとえば、「凪(なぎ)」「躾(しつけ)」のような国字が、この方式で作られているんです。
なお、「鼻をかむ」という表現は、平安時代に書かれた「源氏物語」にも見られるようです。
「擤む」の言い換え
意味や構成を見てきた「擤む(かむ)」について言い換えがあるのでしょうか。
次のような言葉がありました。
擤鼻(こうび):息で鼻汁(鼻水)を吹き出して体外に排出する行為
鼻をかむ行為は、日常生活で頻繁に行われるものであり、特に風邪やアレルギーの季節には重要なスキルです。
正しい「擤み方」とは、ティッシュを片手に持ち、片方の鼻孔を軽く押さえながら、もう一方の鼻孔から優しく息を吹き出します。
この際、強く「擤む」ことで、鼻血や耳の圧力変化を引き起こす可能性があります。
基本的に、鼻汁を出す先は前述のティッシュペーパーが一般的ですが、外国ではハンカチに出すようです。
日本人から見ると、ちょっと汚い感じがしますな。
また、手鼻(指先で鼻の片側を押さえ、鼻息を強く吹き出して鼻をかむこと
)という方法もあるそうです。
もう一つ、「鼻を擤む(かむ)」際の擬音について…。
鼻をかむときの擬音は「ズルズル」や「ブーブー」等、あまりきれいな音ではないので、人前で行うことは日本ではマナー違反ですね。
これらの擬音は、鼻水が流れる音を表現しています。
擤むに関連する情報
「擤む」に関連する他の漢字を見ておきます。
例えば、「嚏(くしゃみ)」や「洟(はな)」が関連する漢字として出て来るでしょう。
これらの漢字は、古くから日本語の中で使われてきました。
例えば、「洟」は鼻水を意味し、「嚏」はくしゃみを表します。
最後に、鼻を構成に葺く漢字をいくつか挙げておきます。
漢字 | 部首 | 意味 |
---|---|---|
鼾 | 鼻部(はな・はなへん) | いびき。ねいき。眠っているときの呼吸。 |
嬶 | 女部(おんな・おんなへん) | かか。かかあ。妻(特に自分の妻)を親しみをこめていうことば。 |
嚊 | 口部(くち・くちへん) | はないき。荒い鼻息。また、いびき。 |
参考:「鼻」を構成に含む漢字
他にも、たくさん花のつく漢字はあるものの、環境依存文字は割愛しています。
最後に
「鼻をかむ」は漢字で「擤む」と書きます。
日常生活ではあまり見かけないかもしれませんが、正しい表記を知ることは重要です。
日本語には多くの漢字があり、それぞれに適切な使い方があります。
この機会に他の日常的な行為に関する漢字も学び、豊かな表現力を身につけましょう。
※思えば、「ある言葉を漢字で書くと?」のカテゴリも記事が増えてきました。
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