上旬とはいつまでをいう?その定義と日付の範囲を徹底的に総特集
「上旬」という言葉は、日常生活やビジネスの場面で頻繁に使われますが、具体的に何日から何日までを指すのかを正確に理解している人は意外と少ないかもしれません。
例えば、月の頭10日程度と考える人や、月初から月半ば(15日)までの期間を指していると捉える人もいます。
しかし、正式な定義やその背景には歴史的な要素が絡んでおり、時代や文脈によっても若干の違いが見られます。
本記事では、この「上旬」とは具体的にいつまでの期間を指すのか、またその定義や使い方にはどのような意味が込められているのかを徹底的に総特集します。
これにより、「上旬」という言葉を正確に理解し、日常生活やビジネスでの適切な使用方法を身につけていただけることでしょう。
どうか最後まで、ご一緒に過ごしてください。
上旬とはいつまでをいう
さて、それでは、上旬とはいつまでをいうのでしょうか?
これは、国語辞典をみると明白ですよ。
上旬とは、月の1日から10日までの10日間のこと
まずは、辞書を見てみましょう。
月の1日から10日までの10日間。初旬。上澣 (じょうかん) 。→下旬 →中旬
上旬(じょうじゅん) とは?|goo辞書
出典:デジタル大辞泉(小学館)
ご覧の通りです。
上旬とは、月の1日から10日までの10日間を指すんですね。
この「上旬」にある漢字「旬」に秘密があります。
「旬」には「十日間。また、それを基準として日数を数えるときのことば」という意味があります。
これ、どかから来たかというと、古代中国において、甲乙平…の十干で日を数えたころ、十日でひと回りするので、これを「一旬」といったからです。
ここから、「上旬」を月の初めの十日間というわけです。
参考:上級漢和辞典 漢字源
上記のgoo辞書にある「初旬」「上澣(じょうかん)」も、同じ内容即ち、「月の1日から10日までの10日間」を指すんです。
それぞれ、辞書を見て確認しました!
「初旬」という言葉は聞いたり使ったりしますけど、「上澣(じょうかん)」は聞いたことがないですねえ。
今回、初めて知ったんですけど、上述したように「初旬」が「上旬」と同じ意味だったんですね。
「初旬」って、もっと、短い期間だとばかり思っていました。
「上澣(じょうかん)」は聞きなれない言葉と思っていたら、中国の唐の時代に、官吏に十日ごとに一日の「休沐日(休息と沐浴のための日)」を与えた制度から来ています。
以上で、「上旬」とは、月の1日から10日までの10日間のことを表すとわかりました。
「上旬」の使い方と実例
「上旬」はビジネスとプライベートどちらでも使う言葉ですが、ビジネスで使う場合は注意が必要です。
この章では、使い方や注意点について述べ、例文も紹介します。
プライベートでの使い方
プライベートであれば、大きなスケジュールを言うのに、「上旬」はもってこいではないでしょうか?
- 3月の上旬ならほとんど空いているよ。久々に一杯やりますか!
- 7月の上旬に海に行きたいけど、まだ早いかな?
- ごめん!6月上旬に足を折っちゃって、まだ、不自由なので参加できないよ。
それぞれの例文に、簡単な解説をします。
- 久しぶりに会う友人へのメッセージですね。3月上旬に飲みに行こうと誘っています。
- 海に行く時期を確認しています。まあ、7月上旬だと、泳ぐには早いかもです。
- お誘いがあったことに対して、骨折を理由に断りを入れてます。時期は大体を述べています。
それぞれ、大まかなスケジュールや、過去の日取りを大まかに言っていることが分かりますね。
ビジネスで使う際の注意点
上旬という表現は、スケジュールや納品等の案内などビジネスシーンでも使う機会の多い言葉です。
日付は確定していなくとも、月の初めの10日間を意識している場合や、その期間をまとめて指したい時に使えます。
但し、上旬等の言葉は、比較的広い期間を指す言葉であるため、相手に誤解を生じないよう、ビジネスで使う際は注意が必要です。
例えば、相手が具体的な日程を求めている際は、上旬という表現は止めて、「7~8日頃」「10日までには」のように、明確に日付を出して答えましょう。
また、相手が上旬が示す期間を知らない可能性もあるので要注意です。
基本的にビジネスでは、具体的な日程を書いて対応した方がいいでしょう。
そんな中でも、ビジネスで使用する例文をいくつか紹介します。
いろいろ注意点を述べましたが、ビジネスにおいて、下記のように「上旬」を使用することは出来るでしょう。
- 3月上旬の枠は、まだ、余裕があります
- 明日、朝までにご注文いただける場合、来月上旬の納品となります
- 次回の経営会議は2月上旬開催の予定です
これらの表現では、ある程度の期間を述べても全然問題ないでしょう。
それぞれの詳細は、追って知らせることで、ビジネス上問題になる点もありませんね。
中旬と下旬
さて、上旬の意味と使い方を見てきたわけですが、上があるなら中、下もあるだろうということで、この章では、「中旬」「下旬」を見ていきます。
さて、上旬の説明を見てきた皆様であれば、「中旬」「下旬」がどこを指すかお分かりだと思います。
その内容を披露します。
中旬は、月の11日から20日までの10日間のこと
下旬は、月の21日から月末までの日数のこと
予想した通りでしたか?
上記の答えを見てお分かりのように、上旬と中旬は、いつの月でも10日間ですが、下旬は月で日数が変わるんですね。
「西向く士」である小の月では、2月は8日か9日のいずれかになります。その他の4、6、9、11月は10日間です。
そして、大の月と呼ばれる1、3、5、7、8、10、12月は11日間となるんですね。
旬は10日を表すんじゃないのと嫌味を言われそうですが、まあ、この位は、広い心をもって許していただけるようお願いします。
「下旬とはいつからいつまで」なのかを記事にしています。
最後に
上旬とはいつまでなのかを確認しました。
月の1日から10日までの十日間を指すことが分かりました。
合わせて、初旬、上澣(じょうかん)という言葉も同じ意味であることが判明しました。初旬は、月初めを指すと思っていたので目からうろこでした。
上旬の使い方も、プライベートとビジネスシーン別に述べておきました。
※気づけば、「言葉の意味」の記事も増えてきています
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