将棋の駒の読み方を成り駒も含めて徹底解説!さあ第一歩を踏み出そう
将棋は日本の伝統的なボードゲームであり、その戦略性と奥深さから多くの人々に愛されています。
現時点(2024年)では、藤井聡太竜王・名人(七冠)という大器が現れ、ブームとして盛り上がっています。
しかし、将棋を始める際に最初に直面するのが8種類もある駒です。
駒の種類や、それぞれの成り駒の名称を知ることで、ゲームの基本をしっかりと押さえることができます。
本記事では、将棋の駒の読み方を略称も含め、成り駒も合わせて詳しく解説します。初心者の方でも分かりやすく提供しますので、ぜひ最後までご覧ください。
これを機に、将棋の魅力に触れてみませんか?
将棋の駒の種類:その読み方と動き方
将棋は日本の伝統的なボードゲームですが、その駒には8種類あり、それぞれ読み方があります。
さらに、相手陣に到達すると、駒を成ることができ、そこで名称が変わります。
この8種類の駒を覚えるのが面倒という方もおられるようです。
ここでは、まずは、それらの駒の種類と名称・略称、成駒の種類と名称・略称を一覧で見てください。
駒の種類 | 名前 | 読み方 | 略称 | 成駒の種類 | 成駒 | 略称 |
---|---|---|---|---|---|---|
王将 玉将 | おうしょう ぎょくしょう | おう ぎょく | - | - | - | |
金将 | きんしょう | きん | - | - | - | |
銀将 | ぎんしょう | ぎん | 成銀 | - | ||
桂馬 | けいま | けい | 成桂 | - | ||
香車 | きょうしゃ | きょう | 成香 | - | ||
歩兵 | ふひょう | ふ | と金 | と | ||
飛車 | ひしゃ | ひ | 龍王 | りゅう | ||
角行 | かくぎょう | かく | 龍馬 | うま |
駒の種類の画像を見ていただければ、文字が書かれているので、どの駒かの判別はつくと思います。
それぞれの駒について簡単な解説をします。
玉将/王将
それぞれ、上述したように「ぎょくしょう」「おうしょう」と読みます。
敵味方それぞれ1枚です。
「玉将」と「王将」の2種類がありますが、その違いは何だろうと疑問が出ますよね。
違いは主に「使用する側」によるもので、玉将は「下位者」が使い、王将は「上位者」が使うとされています。
例えば、プロのタイトル戦では、タイトル保持者が「王将」を使い、挑戦者が「玉将」を使います。
これらの駒の役割は同じで、どちらも将棋の最重要駒です。
なお、棋譜上は、どちらも「玉」で統一して書くそうです。
この駒は、相手方の陣に到達してもなることはないため、裏面に文字はないのです。
金将
金将の読み方は「きんしょう」です。敵味方2枚ずつ、合わせて4枚あります。
金将は、盤上で重要な役割を果たし、攻守両面で活躍します。
金将は、敵の攻撃を防ぐために王将の近くに配置されることが多く、その堅実な動きが特徴です。
また、金将は、玉将と同様に成ることができない駒であり、「成り駒」にはなりません。
銀将
銀将の読み方は「ぎんしょう」です。敵味方2枚ずつ、合わせて4枚あります。
銀将は序盤から中盤にかけて積極的に使われる駒で、特に攻撃の先鋒として活躍することが多いです。
銀将の「成り駒」は成銀(なりぎん)と呼ばれ、金将と同じ動きが可能となります。
桂馬
桂馬は「けいま」と読みます。この駒は、他の駒と違い、独特な動きを持つ駒です。
敵味方2枚ずつ、合わせて4枚あります。
桂馬はジャンプのような独特な動きをする駒で、棋士の中にも桂馬を好きな方が多いようです。
桂馬が敵陣に進入すると「成り駒」となり、「成桂(なりけい)」として使われます。
成桂は金将と同じ動きをするため、攻撃力が増します。
ただ、成桂になると、その独特な動きはなくなってしまいます。
香車
香車は「きょうしゃ」と読みます。最初は、番の四隅に敵味方を合わせて4枚あります。
将棋の駒の中では前進力の強い駒として知られております。
成り駒は「成香(なりきょう)」と呼ばれ、金将と同じ動きが可能になります。
歩兵
歩兵は「ふひょう」と読み、駒の中では、最も多く、敵味方合わせて18枚あります。
将棋の駒の中でも特に重要で、戦略的な役割を果たします。歩兵を効果的に使うことで、対局の流れを有利に進めることができます。
歩兵は敵陣に入ると「と金」となり、金将と同じ動きをします。
なぜ、「と金」というかは、次のサイトをご覧ください。
歩の裏につきましては、「金」もしくは「今(きん)」(かつては「金」と「今」を同じように使っていたという説があります)をくずした形がひらがなの「と」に似ていることから「と金」と呼ばれています。
駒の裏に書かれている文字について教えてください。|日本将棋連盟
金・銀・桂・香の裏側の文字は、「金」の崩し字で、歩の裏の崩し字が「と」に似ていたから、これだけ「と金」と呼ぶようになったのですね。
飛車
飛車は「ひしゃ」と読み、縦横無尽に動けることから「将棋の王様」とも称されます。
そのため、「王より飛車をかわいがり」とか、飛車を取られると泣く子がいたりします。
飛車が敵陣に入ると「成り駒」として「龍王(りゅうおう)」に変わります。
龍王になると、飛車の移動範囲に加えて、斜め方向にも一マス動けるようになり、さらに強力な駒となります。
「角」と合わせて「大駒」と呼ばれることがあります。
角行
角行は「かくぎょう)」と読みます。斜め方向に無制限に動ける特徴を持ちます。
角行は、攻守に渡って活躍するため、戦略上非常に重要な駒です。
成り駒は「馬(うま)」と呼ばれ、角行が相手陣地に進入して成ることで得られます。
馬は、角行の斜め移動に加え、縦横にも一マス動けるため、さらに強力な駒となります。
駒の格言
駒の名称が用いられている格言を、各駒で少々紹介します。
駒 | 格言 | 内容 |
---|---|---|
玉王 | 居玉は避けよ | 居玉は相手から攻められやすく、王手飛車といった手筋も発生しやすいので、避けた方が良い、ということ。 |
金 | 金はとどめに残せ | 相手玉を詰ますために必須となることも多いので、特に終盤ではなるべく温存した方が良い |
銀 | 玉の腹から銀を打て | 寄せる際は、直接の王手より玉将の横に銀を打つとより厳しい攻めになる |
桂 | 桂の高跳び歩の餌食 | 桂をうかつに跳ねると歩で狙われるということ |
香 | 下段の香に力あり | 持ち駒の香を打つ場合、できるだけ下段に打った方が、働きが増えやすい |
歩 | 一歩千金 | 一枚の歩にも大きな価値がある |
飛 | 飛車は十字に使え | 飛車は縦横に自由に動ける駒なので、十字に使うことでその力を十分に発揮できる |
角 | 角には角 | 相手の角の利きは、角を合わせて遮断すると良い |
参考:将棋の格言一覧|将棋口座ドットコム、将棋の格言|ウィキペディア
将棋の格言は多々ありますが、駒に特化した格言をひとつだけ抽出しました。
参考サイトを見ていただければわかる通り、将棋の格言にはたくさんの格言があり、駒に関した格言もたくさん載っています。
興味のある方は、是非、見に行ってください。
最後に
将棋の駒の読み方を見てきました。
将棋を始めるには、ここで紹介した駒の読み方を知ることが第一歩ですね。
駒には8種類ありますが、それぞれの枚数、役割、並べ方が決まっています。
また、敵陣に達するとなることができ、より強力な駒になりますが、種類も増えるので、初心者には覚えるのが大変になっているようです。
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