怯むとは何か?その意味から読み方・類語・例文までまとめて総特集

2024年9月29日

「怯む」という言葉は、どのようなシーンで使用されるのでしょうか?
そもそも、この「りっしんべんに去る」と書く「怯」に「む」をつけた言葉は何と読むのでしょうか。
その具体的な意味や正しい使い方を知っている方はどのくらいいらっしゃるのでしょうか。

この「怯む」という言葉は、日常会話やビジネスなどでは、それほど使用されることはないと思いますが、その
内容を知っておいても損はありません。
本記事では、そんな「怯む」の意味から始めて、読み方、類語、さらには、例文を挙げて使い方まで、まとめて特集していきます。

是非、本文をご覧になって「怯む」という言葉をマスターしてしまいましょう。

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「怯む」の意味と読み方

「怯む」の意味と読み方から明らかにしていきます。

意味:①おじけづいてしりごみすること②手足がなえること
読み方:ひるむ

「怯む」の意味ですが、たとえば、三省堂国語辞典では、「おそれて、勢いが弱る」と出ています。

広辞苑では次のように出ています。

①麻痺する。しびれる。なえる。
②傷などを受けて、気力がくじける。
③おそれてたじたじとなる。身がすくむ。おじける。

ひるむ|広辞苑

広辞苑では意味が3つあって、それぞれに古典の例が載っていますが、現代では、相手の勢いに押された結果、「こちらの出方が弱くなる」場合に使うようです。

この「怯む」の「怯」ですが、冒頭で述べたように、「りっしんべんに去る」で構成された漢字です。

即ち、「怯」=「心」+「去(しりぞく)」となり、尻込みする気持ちを表す会意文字なんです。

※会意文字:複数の文字のいずれからも意義をとって構成される文字

そして、「怯」には「キョウ」という音読みの他に、「お・じける」「おび・える」「ひる・む」という訓読みもあり、ビビルというイメージがあるんですね。

このイメージから、次のような言葉に使われます。

怯を使った言葉読み意味
怯懦きょうだおくびょうで気の弱いこと。
卑怯ひきょうやり方・心がまえがりっぱでないようす

どちらも、あまりいいイメージのない言葉ですね。

「卑怯者」なんてのは、時代劇でよく出てくる言葉です。

怯むの例文

この章では、今説明した怯むの例文を挙げて、具体的な使い方を見ておきましょう。

  1. あの打ち合わせでは、相手の結構な剣幕に怯んでしまい、散々な目に遭った
  2. その折衝において、彼は相手が怯むとますます強気に出て、こちらの要件を呑ませた
  3. 血を見て怯んでいるようでは、とても、外科医にはなれないよ

3つの例文を挙げました。

簡単に解説しておきます。

  1. 過去に打ち合わせを行った際の苦い思い出ですね。
    相手が、予想外の剣幕だったため、怯んでしまったようです。
    そこで、言いたいことも言えず、結果、ボロボロになってしまったことを述べています。
  2. こちらは、1.とは逆の結果が出たことを述べています。
    折衝中に、こちらの勢いが勝って相手が怯んだようです。
    そこで、彼はますます強気に出て、まんまと、こちらの要件を相手に飲ませることができました!
  3. こちらは、何かの研修で血を見た時の反応です。
    外科医に血はつきものです。
    これで怯んだ人に対し、外科医は務まらないぞと発破をかけておるんですね。

怯むの類語

この章では、「怯む」の類語、どんな言葉で置き換えが可能か見ていきましょう。

  • 尻込み
  • たじろぐ
  • 気圧される

3つの言葉が挙がりました。

それぞれの言葉について簡単に見て行きましょう。

尻込み

意味は、「おじけて、あとじさりする」ことです。

「おじけ」という言葉が「怯む」の中にもありましたね。そういう意味で、怯むの類語といっていいでしょう。

例文を出しておきます。

  • 滝口をのぞこうとして、とんでもない高さに思わず尻込みした
  • 彼は、いざとなるといつも尻込みをするので頼りにならない

たじろぐ

意味は、「相手の勢いに圧倒されて、しりごみする」ことです。

辞書を見ると「ひるむ」という語も見えます。まさしく、怯むの類語といっていいでしょう。

例文を出しておきます。

  • 我々は、どんな威しにもたじろがない
  • 我が軍は、敵方の捨て身の攻勢にたじろいでしまった

気圧される

意味は、「相手の勢いに圧倒される」ことです。

この内容は、怯むと同様のイメージだと思います。ですので、怯むの類語といっていいでしょう。

例文を出しておきます。

  • あの時は、あいつの物凄い剣幕に気圧された
  • あまりに堂々たる門構えに気圧されて、それ以上入るのを躊躇してしまった

最後に

「怯む」という言葉の意味から始めて、その読み方を明らかにしました。

合わせて、怯むの漢字である「怯」そのモノについても、その内容を追いかけました。

そして、怯むを使用した例文を挙げて簡単に解説し、その使い方を具体的に見てきました。

最後に、怯むの類語を挙げましたので、これで、怯むについては完璧にのべることができるでしょう。

※気づけば「言い方・呼び方・読み方」の記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら