「真」の旧字のパソコン・スマホでの打ち方は?異体字も合わせて確認
漢字「真」の旧字である「眞」は、日常生活ではあまり見かけないものの、古い文書や伝統的な名前、特定の場面で使われることがあります。
特に、書道や和風のデザインなどでは、この旧字が好まれることも少なくありません。
しかし、パソコンやスマホで「眞」を入力したい場合、すぐに表示できず、どうすれば良いのか悩んでしまうことも多いのではないでしょうか。
本記事では、「眞」の旧字をパソコンとスマホで簡単に入力する方法を、手順を交えながら詳しく解説します。
合わせて、真の異体字についても、少し追及してみます。
この記事を読んで、「真」の旧字のパソコン・スマホへの出し方をマスターしちゃいましょう。
真の旧字「眞」
漢字の「真」、「本当に」「うそや欠け目がない」という意がある常用漢字です。
「真意」「真実」などという言葉があり、名前などにもよく使われます。
ただ、この「真」には旧字である「眞」という漢字もあるのです。
旧字とは「旧字体」のことで、1949年:昭和24年に制定された当用漢字字体表以前に使用された漢字の字体です。
眞、画数は真と同じ10画です。
真と眞の書き順は以下の通りです。
旧字である「眞」は人名漢字であるため、名前に使用することが出来るのです。
その他、名字にも「眞」がつく場合もあり、旧字ではありますが、それなりの存在感を持っています。
なお、旧字体を持った漢字はいっぱいあるんです。
以下に、新漢字・旧漢字を一覧化した対照表があるので、興味のある方は、ご覧になってください。
次の章から、パソコン、スマホ及びテプラでの「眞」の打ち方を手順に従って見に行きましょう。
パソコンでの「眞」の打ち方
2つの打ち方を紹介します。
- 文字変換での打ち方
- Unicode(U+771E)を使った打ち方
1.は、ある文字を入力して変換キーを押すことで「眞」を出す打ち方です。
2.は、Unicodeを使って「眞」を出す打ち方です。
後者は、Unicodeを覚えておかなければならないという難点があります。
それでは、それぞれの打ち方を手順を示しながらご紹介します。
文字変換での打ち方
文字変換による「眞」の入力手順です。
- 「まこと」入力
- 日本語で「まこと」と入力します。
- 変換候補から「眞」を探す
- 変換キーを何回か押すと変換候補が表示され、「眞」が見つかったらクリックします。
- 「眞」入力完了
- 「眞」が表示されました。
「しん」と入力して同様の手順で「眞」の入力もできます。
Unicode(U+771E)を使った打ち方
今度は、Unicodeを使用した打ち方です。「眞」のUnicodeは「771E」です。
- 「771え」入力
- 日本語で「771え」と打ちます。
上述のように、「眞」のUnicodeは「771E」ですが、これを日本語で打つため、「771え」となるのです。
- 「F5」キー押下
- F5キーを押します。
変換候補に「眞」が表示されるので選択します。
- 「眞」入力完了
- 「眞」が表示されました。
Unicodeの入力は、コードさえ覚えておけば簡単にできるんですが、コード字体をすぐ忘れちゃうんですよね。
スマホでの「眞」の打ち方
スマホでは、パソコンで行った文字変換で実施できます。
- 「まこと」入力
- 日本語で「まこと」と入力します。
- 変換候補をタップ
- 変換候補を表示するため、「ⅴ」をタップしましょう。
- 変換候補から「眞」を探す
- 変換候補が表示され、「眞」が見つかったらクリックします。
これで、「眞」が表示されます。
スマホでも、難なく「眞」を表示することが出来ました。
テプラでの「眞」の打ち方
テプラ(TEPRA PRO SR300)での「眞」の打ち方を紹介します。
2つの方法があります。
- 文字変換による打ち方
- JISコードを指定する打ち方
それぞれの打ち方を手順に従って、ご紹介しましょう。
文字変換による打ち方
文字変換によって「眞」を表示する方法です。入力する文字は、パソコン、スマホと異なります。
- 「しん」入力
- 日本語で「しん」と入力します。
パソコン、スマホで入力した「まこと」では出すことは出来ません。
- 「変換」押下
- 「変換」キーを押して候補を表示します。
たくさん、候補がありますが、粘り強く探します。
- 「眞」押下
- 「眞」が候補に表れますので、「選択」キーを押すことで表示できます。
JISコードを指定する打ち方
次は、JISコードを指定する打ち方です。
パソコンでのUnicodeを指定する打ち方と似ていますが、テプラ独自の打ち方になります。
- 「シフト」+「あ・ア」キー押下
- 「シフト」を押しながら、「あ・ア」キーを押します。
コード入力画面が表示されます。
- 「6635」入力
- コードに「6635」を入力します。
- 「眞」押下
- 「眞」が候補に表れますので、「選択」キーを押します。
コードさえわかっていたら、こちらの方が簡単ですね。その理方は、次の記事に詳しいです。
真の異体字
さて、真の旧字について見てきましたが、漢字には「異体字」という字体があります。
異体字とは、ひとことでいえば、標準の字体とは異なる字体のことです。
ですから、旧字も異体字の仲間となるのです。
さて本題です。真には、もうひとつ異体字があります。
真
これ、Unicodeの「2F947」で出せます。
パソコンでの表示手順を示しておきます。
- 「2f947」入力
- 日本語で「2f947」と打ちます。
- 「F5」キー押下
- F5キーを押します。
変換候補に「真」が表示されるので選択します。
- 「真」入力完了
- 「真」が表示されました。
このように異体字を出せましたが、変換候補を表示した際、「環境依存」とあるように、使用しているフォントによっては、表示できない場合があるので注意が必要です。
ちなみに、「游ゴシック」では出せますが、「ARゴシック」では表示できません。
スマホでは、表示手段が思いつきません。
本記事を見て、「真」をコピー&ペーストするのが一番早いかと思います。
こちらの記事では、柳の旧字に関して、いろいろと紹介しています。合わせて、ご覧ください。
最後に
真の旧字である「眞」について、その意味や書き順・どこで使用されているのかなどを述べました。
その後に、パソコンやスマホでの表示方法を述べました。
やり方としては、パソコン・スマホ共に、文字変換で表示できることが分かりました。パソコンではunicodeでも出せますが、コードナンバーを覚えるのが難点です。
一番最後に、異体字についても簡単に触れておきました。
※思えば、「漢字の旧字」の記事も増えてきたようです。
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