日に光で漢字「晃」「晄」!読み方から意味・名前のつけ方まで総特集
日と光という美しい要素を持つ漢字に「晃」及び「晄」があります。
二つの漢字があるんですね。部首は、共に「日」です。
それぞれの漢字にどんな読み方、意味をもつのか、名前に使われることも多い漢字ですが、その背景や成り立ちを深く知る人は少ないかもしれません。
そこで、本記事では、この二つの漢字について、詳細に掘り下げていきます。
晃・晄はどう読むのか、それぞれの意味は何なのか、これらの漢字に違いがあるのか、そして、名前に使用する際の込める願いなどについて追及します。
漢字に興味のある方や、これから名前を考える方にとっても必見の内容ですので、ぜひ、ご一緒に最後までお付き合いください。
日に光で晃・晄!漢字の読み方や全体像をまずはチェック
最初に、晃・晄の意味と読み方や全体像をチェックしましょう。
請の読み方と意味
始めに、「請」の基本情報を見ます。
内容 | 晃 |
画数 | 10画 |
音読み | コウ |
訓読み | ひか・る あき・らか ひかり |
意味 | ①光が四方に広がる出る。②ひかり。 |
参考:上級漢和辞典 漢字源 学研
晃・晄の音読みは、共に「コウ」です。訓読みは、晃にのみ「ひか・る」「あき・らか」「ひかり」があります。
晃・晄共に同じ意を持っているようです。
晃の①の意味に「晃晃(コウコウ):ひかりかがやくさま」という言葉があります。
晄ですが、もと晃の異体字であり、主として人名に用いられるそうです。
ただ、この晄を名前に持っている方を見たことはないですね。
では、この「晃」と「晄」の書き順を見ていきましょう。
書き順は共に、日⇒光と順に書くだけです。特に問題はありませんよね。
もっと詳しく知ろう!請の漢字としての由来や成り立ち
「晃」と「晄」のコアイメージは「四方に発散する」です。
初義は「晃」が「光が輝く」で、「晄」は「明るい」となっています。
解字は「晃」「晄」共に次の通りです。
「光(コウ 四方に発散する)」+「日(日光)」(形声)で構成されています。
形声とは、漢字の六書(リクショ)の一つ。発音を表す文字と、意味を表す文字とを組み合わせて、新しい文字を作る方法。
ここから、「晃」「晄」共に、日光が四方に発散する情景を表し、明るい状況を示しています。
次の章では、「晃」「晄」のつく言葉をみていきます。
「晃」「晄」共にのつく言葉
この章では、「晃」「晄」のつく言葉をみていきたいと思います。
晃・晄のつく言葉 | 読み | 意味 |
---|---|---|
晃晃 | こうこう | ひかりかがやくさま。 |
晃蕩 | こうとう | 明確で広々としている様子 |
晃耀 | こうよう | ひかりかがやく。 |
参考:上級漢和字典 漢字源
漢字源では、「晃」「晄」のつく言葉は、上記の3つしかありませんでした。
全部、「晃」が付くモノで、「晄」のつく言葉は載っていません。
これらの言葉も、三省堂国語辞典では、「こうこう」は同義語の「煌煌」が出ており、「晃晃」は載っておりません。
「こうとう」「こうよう」については、同音異義語はいっぱいあるのに、上記の言葉は載っていませんね。
どうやら、これらは古典に載っている言葉のようですな。
「晄」については、意味にもあったように「人名に用いる字」であるため、この文字を含む言葉がないようです!
次の章では、「晃」「晄」を使った名前及び名字での使われ方をみておきましょう。
名前及び名字での使われ方は
始めに、名前での使われ方をみて行きます。
名前での使われ方は
この「晃」「晄」共に人名漢字なので名前に使うことが出来ます!
しかも、両方とも「日」に「光」で構成されるため、イメージが非常に良いですな。
「日」に「光」が並んでいるので、明るく朗らかな印象があるため、次のような願いを名前に込められるでしょう。
- 陽気で朗らかで、誰にも愛される人になってほしい
- まぶしく輝かしい人生を歩んでいける人になってほしい
- いつも笑顔で周囲の人を幸せな気持ちにさせる朗らかな人になってほしい
ここから、次のような名前が考えられます。
漢字 | 男の子 | 女の子 |
---|---|---|
晃 | 晃(あきら) 晃太(こうた) 晃崇(あきたか) | 晃菜(あきな) 千晃(ちあき) 晃子(あきこ) |
晄 | 晄(ひかる) 晄人(あきと) 正晄(まさあき) | 晄希(みつき) 智晄(ちあき) 晄(あき) |
たまひよの名前ランキングを見てみました。
- 晃:「晃大(こうだい)」が、2015年男の子の名前ランキング81位でした
- 晄:ランキング外
残念ながら、それほど、人気のある漢字ではないようですね。
それでも、「晃」「晄」とも、悪い意味は全くないので、「名前に良くない」なんて心配はありませんから、安心して名付けをしてください。
「晃」が漢字のつくりにある「滉」という漢字があります。
「滉」は、音読みは「コウ」で同じですが、訓読みは「ひろ・い」で異なっています。
漢字の意味としては、「水が果てしなく広がる状況」を表しており、太陽の光を意味する「晃」とは違います。
この漢字について記事を書いていますので、よろしければ、ご覧ください。
次に名字を探してみましょう!
名字での使われ方は
漢字源では、「晃」「晄」の意味の中に、「姓の一つ」という意味がありませんでした。
ということは、中国では「晃」「晄」は姓として存在しないということですが、探してみた所、日本では存在していますね。
まずは、「晃」「晄」の一文字の姓ですが次のような結果です。
内容 | 晃 | 晄 |
---|---|---|
読み | あきら | ひかり |
全国順位 | 87,840位 | 31,012位 |
全国人数 | およそ10人 | およそ100人 |
「晃」「晄」の読みは、それぞれ、「あきら」「ひかり」です。何というか、共に名前のような名字ですね。
全国順位は対照的で、「晃」が87000番台、「晄」が31000番台と差がつきました。
さらに、全国人数は、「晃」さんの10倍の人数が「晄」さんとなりました。
次に、「晃」を名字の一部に含む名字を探しました。
ご覧のように3つの名字が見つかりました。
「晃徳院(あきらとくいん)」は、名字由来netで検索できませんでした。
「晃昇」以外の2つの名字が、全国順位8万番台以降で、全国人数も10人に満たない少数民族でした。
その「晃昇」でさえ、全国順位41,000位、全国人数も「およそ60人」の少なさです。
今度は、「晄」を名字の一部に含む名字ですね。
こちらは、2つの名字が見つかりました。
どちらも、全国順位8万番台以降で、全国人数もおよそ10人という結果でした。
「晃」「晄」とも、人数の少ない希少な苗字なのです。
最後に
「日に光」の「晃」「晄」をみてきました。
「晃」は、何度か見たことがある漢字ですが、「晄」はあまり見かけませんね。
「晄」は「晃」のもと異体字だったなんて漢字源にありましたが、意味はほぼ同じでした。読みに関しては異なっていましたが…。
共に、人名漢字であり、「日に光」という良いイメージなので、名前に向いている感じでしたね。
※思えば、「ごんべんの漢字」の記事も増えてきました
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