エクセルのSUM関数の結果が0になる!その原因と対処法をくまなく紹介

2024年10月28日

エクセルで作業中、SUM関数を使用して数値を合計した際に、期待した結果が得られず「0」が表示される問題に直面したことはありませんか?
SUM関数は、正しく動作すれば範囲内の数値を自動的に合計してくれる便利な機能です。
しかし、さまざまな要因によって「合計が0」になる現象が発生することがあります。
この記事では、SUM関数の結果が0になってしまう原因と、その問題を解決するための具体的な方法についてくまなく紹介します。
原因をしっかりと理解し、適切に対処することで、今後同じトラブルに見舞われてもスムーズに対応できるようになるはずです。
エクセル初心者向けに役立つ情報を提供していきますので、ぜひ最後までお読みください。

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エクセルのSUM関数の結果が0になる(その1)

さて、まず始めに、「エクセルのSUM関数の結果が0になる」例をご覧いただきます。

事例1の画像

いかがですか。
各科目の合計を取っている表ですが、なぜか「A」さんのみ、合計が0になっています。

このような場合、どのように内容を確認していくかをご紹介します。

  • SUM関数の引数の確認
  • 各引数のデータ形式の確認

大体、この2点を確認することで、「エクセルのSUM関数の結果が0になる」原因を究明できます。

SUM関数の引数の確認

最初に、SUM関数の入っているセルにカーソル(赤矢印)を持ってきます。すると、式の中身(赤枠)を見ることができます。

セルF3の確認の画像

合計するセルの中身は、セルB3~セルE3ですので問題ないようです。
SUM関数がOKなので、次は、各引数を見ていきます。

各引数のデータ形式の確認

セルB3にカーソルを持っていき、セルE3までドラッグします。

各項目の選択の画像

右クリックして表示されたメニューの「セルの書式設定」をクリックします。

セルの書式設定クリックの画像

「セルの書式設定」画面の「表示形式」を見ると「文字列」となっています。

セルの書式画面(文字列)の画像

このセルB3~セルE3に入っている値は、見た感じは「数字」ですが、実は「文字列」だったわけです。

SUM関数では、数字の合計は取れますが、文字列を合計することは出来ません。
そのため、合計が「0」だったんです。

文字列の判断

「A」さんのセルB3~セルE3は、正しく合計の取れている「B」さん、「C」さんと比べると、その見た目で文字列か否かを判断できます。

Aさんの得点の画像

文字列の見分け方は何なのか、下記に紹介します。

文字列の見分け方

・数値が左寄せ
・セルに「緑色の◤」が付く

正しく合計の取れている「B」さん、「C」さんの得点を見ると、「右寄せ」で「緑色の◤」が付いていないことがわかります。

対策の手順

さて、それでは、「A」さんの合計を正しく出してみましょう。
対策は、各文字列を数字に変更することになります。
手順を紹介します。
引数のデータ形式を確認した際に行ったように、セルB3にカーソルを持っていき、セルE3までドラッグします。

各項目の選択の画像2

このとき、左側に出てくる「⚠(△の中に!)Unicode:26A0」のマークをクリックし、表示されるメニューから「数値に変換する」をクリックします。

△+!のメニューの画像

すると、「A」さんの合計が正しく表示されました。

合計が出た表の画像

この時、各セルの「セルの書式設定」画面の「表示形式」を見ると「標準」と変更されています。

各セルの書式設定確認の画像

「文字列」から「標準」に変換されたんですね。


エクセルのSUM関数の結果が0になる(その2)

次に見ていただく、エクセルのSUM関数の結果が0になる例です。

事例2の画像

またもや、「A」さんの合計が0になっています。

しかし、今回は、「A」さんのセルB3~セルE3は、「B」さん、「C」さんのモノと同じで、「右寄せ」で「緑色の◤」が付いていません。

その1で実施したように、SUM関数の引数の確認から行っていきましょう。

sum関数の引数の確認

最初に、SUM関数の入っているセルにカーソル(赤矢印)を持ってきます。すると、式の中身(赤枠)を見ることができます。

セルF3の確認の画像2

合計するセルの中身は、セルB3~セルF3となっています。
セルF3は、合計が入れられるセルですね。即ち、自分自身のセルを指定しています。
これって、「循環参照」の指定となり、計算結果が0となってしまうんです。

実は、このSUM関数を指定する際、次のようなエラーメッセージが発生していたんです。

循環参照エラーメッセージの画像

この時、OKをクリックしたので計算結果が0となったのです。

対策の手順

さて、それでは、「A」さんの合計を正しく出してみましょう。

対策は、SUM関数の引数を正しい値にすればいいだけです。

手順を紹介します。

SUM関数でF3をE3に変更します。

SUM関数の引数変更の画像

Enterキー押下で、正しい合計の値が得られました。

合計が出た表の画像2

エクセルのSUM関数の結果が0になる(その3)

その他に、こんな場合もあるかもです。
ご覧のように、(その2)と同じような結果です。

事例3の画像

その1,2で実施したように、sum関数の引数の確認から行っていきましょう。

SUM関数の引数の確認

最初に、SUM関数の入っているセルにカーソル(赤矢印)を持ってきます。すると、式の中身(赤枠)を見ることができます。

セルF3の確認の画像3

あれれ、ちゃんと合っていますね。

各引数のデータ形式の確認

じゃ、セルを疑ってみましょう。
セルB3にカーソルを持っていき、セルE3までドラッグし、右クリックして表示されたメニューの「セルの書式設定」をクリックします。

各セルの書式設定確認の画像2

「セルの書式設定」画面の「表示形式」を見ると「標準」となっています。

対策の手順

この場合、「計算方法」が「自動」になっているか確認しましょう。
エクセルのメニューにある「数式」(赤枠)をクリックした後、「計算方法の設定」(赤矢印)をクリックします。

計算方法の設定を確認する手順の画像

もし、「手動」になっていたら「自動」にするか、「計算再実行」をクリックしてください。

自動か再計算実行の画像

正しく合計が計算されました。

合計が出た表の画像3

上記で、「計算方法の設定」を手動のままだと、「再計算実行」を押すか、ブックを終了しない限り再計算されないので、基本、自動にした方が初心者にはいいと思います。

※SUM関数については、次の記事でも紹介しています。エラーについても、もう少し、踏み込んでいます。

エクセルの足し算

最後に

エクセルのSUM関数の結果が0になる!その原因と対処法をくまなく紹介ということで、3つの事例を紹介しています。
文字列の項目、循環参照、計算方法が手動の3つですが、SUM関数で合計が0になるのは、これだけ覚えておけば十分です。
また、SUM関数で計算結果がおかしくなる場合も、この内容を覚えておいていただけば対応可能です。
是非、素晴らしいエクセルライフを楽しんでください。

■追記:エクセルをテーマに記事をいくつか書いています

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら