靴の数え方はペアが前提!商品の場合・個々の数え方も合わせてご紹介
靴は日常生活で欠かせないアイテムでありながら、その数え方について深く考えたことがある人は少ないかもしれません。
一般的に「1足」といったペアを前提とした語で数えますが、実は状況によって異なる数え方が使われることがあります。
例えば、店舗で商品として扱う場合や、靴の片方のみを数える場合、どのような単位が適切なのでしょうか?
この記事では、靴の数え方について詳しく追いかけるとともに、それぞれの使い分けや意味を分かりやすくご紹介します。
日常生活でふとした疑問に答えるだけでなく、知っておくと会話や仕事で役立つ豆知識としてもお楽しみください!
それでは、どうか最後までご覧いただきますように。
靴の数え方
靴の数え方は皆さんご存知だと思いますが、敢えて、確認したいと思います。
靴は「足(そく)」で数えます。
靴は、左右の二つが揃った状態、両足に履けるペアを前提として「一足(いっそく)」となります。
靴と言っても幅が広く、通勤に使う革靴から、スニーカーやハイヒール、スリッパまで含みます。
さて、これらの履き物全般ですが、左右それぞれの数え方は何でしょうか。
左右それぞれは、一個、二個と「個」をつけて数えます。
これ、一つ、二つの「つ」でもいいのではないかとおっしゃる方も出てきそうですが、参考資料にあるように、中央大学教授|飯田朝子殿に従っておきましょう。
ただ、1個の場合は「片方の靴」と言った方が普通とも述べていますね。
また、この靴ですが、商品になると別の言い方が出て来るようです。
商品として扱う場合は「一足」を「一点」と数えます。
商品になると、「足」から「点」に変わるんですね。「文具など合わせて30点を購入した」などと使います。
また、唯一の品物にたいして「一点もの」なんて言い方をしますね。
「足(そく)」の補足
そもそも「足(そく)」とは「両足(先)を覆う、左右が対になっているモノを数える」助数詞です。
今、述べてきたように「靴」を「足(そく)」で数えますが、他にも、この助数詞で数えるものは幅広くあるんです。
平べったい履き物である下駄、草履、雪駄、草鞋やビーチサンダル及びかんじきなどは、上述の条件に全て合致しませんが、数え方は「足(そく)」を用います。
ただ、左右それぞれは「枚」となります。
靴下・足袋は、上述の条件に合致するので「足(そく)」で数え、左右それぞれは、平べったい履き物と同様です。
そして、ストッキングやタイツは、脚全体を覆う衣類ですが、数え方については、この仲間に入ります。
その他、「足(そく)」には面白い使い方があります。
数える対象 | 数え方 |
---|---|
するめを数える | イカ1杯(匹)分の足10本をまとめて「1足」とし、するめ10枚を10足と数える |
蹴鞠の回数を数える | 蹴鞠で鞠を蹴る回数を数える |
両足を揃えて飛ぶ回数を数える | 「一足飛び」の表現で用いる |
スルメの数え方は「俗語」とありました。一般的ではないのかも……。ネットをみても、情報少ないですね~。
蹴鞠は、今や、ほとんど見ないですから、雑学として覚えておいてもいいかもです。
「一足飛び」も聞いたことあるけど、知らない人の方が多いかな。
ペアを表す「双」
「足(ソク)」の他にもペアを表す助数詞があります。それが、「双(そう)」です。
この漢字の旧字が「雙」というもので「隹」+「隹」+「又」でペアを表すのです。
この「双」で数える代表が「手袋」です。
手袋は、片方ずつは1枚(手袋片方)ですが、左右が揃うと手袋一双と数えます。
うーん、この「一双」という数え方は知りませんでした!
昔から手袋を使っていましたが、「一双」という数え方をはじめて知りました。
靴も、この数え方をしてくれれば楽だったんですがね。
他に、籠手や屏風も、この助数詞で数えます。
最後に
靴の数え方はどうするのかを紹介しました。
その数え方はペアが前提の「足(そく)」というモノでしたね。左右両方があって初めて「一足」となるのです。
左右それぞれは、一個、二個と「個」をつけて数えますが、1個の場合は「片方の靴」というのが普通です。
また、靴が商品になった場合は、一点、二点と「点」で数えるようになります。靴でない場合も商品であれば同様ですね。
参考
- 日本の助数詞に親しむ-数える言葉の奥深さ-(東邦出版)
- 国語の授業では教わらない数え方辞典(幻冬舎)
- 数え方の辞典(小学館)
※思えば、「数え方」の記事も増えてきています。
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