手袋の数え方は特殊な語を使う!ペアが前提の助数詞を詳しくご紹介
手袋は寒い季節や作業の際に欠かせないアイテムですが、その数え方について意識したことはありますか?
実は、手袋にはペアが基本となる特別な数え方が存在します。
その数え方は、今までに聞いたことのない初めて聞く語でした。
さらに、手袋を片方ずつ数える場合や、商品として扱うときには、また異なる表現が使われることもあります。
この記事では、手袋の数え方を詳しく追いかけて、それぞれの助数詞がどのような場面で使われるのかをご紹介します。
日常会話で役立つ知識としても、仕事や学びの場での豆知識としても、きっと参考になるはずです。
これを読めば、手袋の数え方に対する理解が深まり、自信を持って使いこなせるようになることでしょう!
手袋の数え方
冒頭で述べたように、手袋は、これからの季節になくてはならないモノですが、その数え方については前回やった靴と違い、皆さん、余りご存知ないのではないですか?
かく言う私も、その数え方の名称を知らんのですよ。
手袋は「双(そう)」で数えます。
手袋は、右手用と左手用が決まっており、「双(そう)」という助数詞にピッタリの道具なんです。
「双(そう)」の旧字が「雙」というもので「隹」+「隹」+「又」でペアを表すのです。
手袋の片方については一枚と数えます。左右がそろうと「手袋一双」と数えます。
ただ、1枚の場合は「片方の手袋」「〇手の手袋」と言った方が普通です。
また、この手袋も靴と同様に、商品になると別の言い方が出来ます。
商品として扱う場合は「一双」を品物としての数として「一点」と数えます。
商品になると、品物となり「双」から「点」に変わるんですね。
「点」という助数詞ですが、たとえば、「展覧会に十点出品した」などと使います。
「双(そう)」の補足
そもそも「双(そう)」とは「ペアで扱われるモノ(前後・左右・男女・雌雄など)を数える」助数詞です。
上述したように「手袋」が「双(そう)」で数える代表的なものですが、他にも、いくつかあるんです。
- ミトンは親指だけが分離し、他の4本の指がまとめられている手袋の一種です。左右が決まっているので「双(そう)」で数えます。
- 剣道で使う籠手も左右が決まっているので「双(そう)」で数えます。
- 変わったところでは屏風があります。六曲一双と呼ばれる対になった屏風で使われます。
軍手やビニール手袋などは左右が決まっておらず、どちらの手にもはめられるので「双(そう)」という助数詞は使いません。
二枚で一組ないし一対と数えることが多いんです。
助数詞「足(ソク)」
さて手を覆うモノの他に、左右の足先まで覆うものを数える助数詞は何でしょうか?
履き物も左右が決まっているので「一双」で良いのでしょうか?
これ、間違いではないんですが、足に履くペアということで「足(そく)」が定着しているんです。
靴下、下駄、草履は言うに及ばず、ビーチサンダルやストッキングやタイツも「一足」で数えます。
さらには、スルメ、蹴鞠の回数なども数えちゃうから日本語はすごいですよね。
これらの内容については、次の記事に詳しいです。
是非是非、上記の記事をご覧になってください。
最後に
手袋の数え方を紹介しました。
うーむ、手袋に数え方があったのか!しかも、その数え方は聞いたこともない「双(そう)」でした。
この数え方って皆さんご存じなんでしょうか?
また、手袋が商品になると、「点」で数えるようになります。商品であれば、皆、同様です。
参考
- 日本の助数詞に親しむ-数える言葉の奥深さ-(東邦出版)
- 国語の授業では教わらない数え方辞典(幻冬舎)
- 数え方の辞典(小学館)
※思えば、「数え方」の記事も増えてきています。
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