読み方の難しい漢字をクイズ形式で出題!30ある問題をいくつ解ける
漢字は日本語の中でも特に奥深い要素の一つです。
普段見慣れない難読漢字や、読み方が複数ある漢字に出会うと、「これ、どう読むの?」と考え込んでしまうこともありますよね。
本記事では、そんな「読み方の難しい漢字」をクイズ形式でお届けします!
漢字自体はそれほど難しくありませんが、その反面、読み方は「アレレ」と思うものが多いと思いますよ!
60爺が勝手に選んだ30問の問題を用意しましたが、あなたはいくつ正解できるでしょうか?
漢字の知識に自信がある方も、ちょっと苦手な方も楽しめる内容になっています。
ぜひ挑戦してみて、意外な発見や新しい知識を増やしてみてください!
それでは、早速、第1問からスタートです!
読み方の難しい漢字 クイズ形式で出題
冒頭で述べたように、60爺が勝手に選んだ30問の問題を見ていただきます。
漢字自体はそれほど難しくありませんが、読み方は「アレレ」と感じる問が多いですよ!
読み方の難しい漢字をクイズ形式で出題
さあ、60爺が厳選した問題はいかがだったでしょうか?
次の章から、それぞれの漢字について、答えと簡単な解説をしていきます。
各々(おのおの)
「カクカク」とは読みません。「かくかくしかじか」という言葉がありますが、その「かくかく」にもならんのです。
なお、「各」一文字でも「おのおの」と読むのです。詳細は、次の記事をご覧ください。
女郎花(おみなえし)
秋の七草にも含まれる花です。
この漢字も、知らないと読めませんよね。なんて言っても「女郎」+「花」ですから。
この読み方についても記事をアップしています。
木耳(きくらげ)
木と耳で、つなげて木耳となり「きくらげ」となります。そう、茸(きのこ)の仲間ですね。
娘から聞いた笑い話を思い出しました。
娘の友人が『私、くらげはたべられないんだ。だから「きくらげ」も食べたことないんだ』と言ったそうです。
娘が「木クラゲはキノコでしょ」と言ったら絶句していたそうです。
義姉(ぎし)
義理のお姉さんのことですね。「兄の妻」や「夫の姉」が義姉となります。
読み方は「ぎし」となります。同じ「ぎし」でも、「技師」とか「義歯」ではありません。
余り、馴染みのない言葉ですが、この際覚えてしまいましょう。
急逝(きゅうせい)
急逝とは、急に亡くなってしまうこと、すなわち、急死を指します。
今まで元気だった人が、突然死んだ場合などに使用されます。先日亡くなった中山美穂さんも、急逝と言えるでしょう。
急逝は尊敬語ではないので、身内同士やニュースの記事などで用いられます。
供花(きょうか)
供花は「くげ」とも読みます。広辞苑では「くうげ」とも出ています。
通夜や告別式など葬儀で故人に供える花のことです。
供物(くもつ)
供花と同じ「供」という漢字を使用しているものの、この読み方は「くもつ」です。
「供物」とは、葬儀や法要時、故人や御霊前、仏様などに捧げるお供え物のことを言います。
基本的なお供え物として、「香」「花」「灯明」「水」「飲食」の5種類があるそうです。
お葬式で見かける「供物」は果物の詰め合わせや、菓子の詰め合わせが多いように感じます。
海月(くらげ)
海月と書いて「くらげ」と読みます。
クラゲには複数の表記があり、「海月」の他にメジャーなそれは「水母」というのがあります。
マイナーな表記には、「水月」など8つほどの漢字表記があります。
その内容は次の記事に詳しいです。
蓋し(けだし)
この「蓋し」、国語辞典には4つの意味が出てきますが、現代では、国語辞典のトップに出てくる、「物事を確信をもって推定する意を表す」と理解すればいいです。
なぜなら、他の3つの意は、古典で使われるモノだからです。
次の記事では、「蓋し」の読み方から意味、語源、使い方に渡るまでを網羅しています。
是非、ご覧になってください。
東風(こち)
実は、「東風」には、読み方がいっぱいあるんですよ!
- あゆ
- こち
- こちかぜ
- とうふう
- とんぷう
- はるかぜ
- ひがしかぜ
似たような意味が多いんですが、次の記事で、それらの内容を紹介しています。
気になる方は、どうぞ、訪問してください。
老舗(しにせ)
こちらの言葉も、読み方は、この「しにせ」一択だと思っていましたが、実は大きな間違いだったのです。
そちらの読み方は「嘘くさい」と感じたんですが、広辞苑にも載っている正真正銘の別の読み方でした。
次の記事をご覧になって、知識を一段格上げしましょう。
十割そば(じゅうわりそば)
こちらの漢字も、複数の読み方がある言葉です。
他に、「とわりそば」、「とかちそば」があるんです。
どれが主流なのか、サイトを始め、いろいろな観点からチェックしてみた記事を紹介します。
是非是非、目を通してくださいませ!
遵守(じゅんしゅ)
この言葉の意味は、法律や道徳・習慣を守り、従うことです。
この漢字は、「遵」の旁(つくり)に「尊」があるので「そん」と読んでしまい、「そんしゅ」と読む方が多いようです。
正解は上記にある通り、「じゅんしゅ」ですので、お間違えの無いように!!
逝去(せいきょ)
こちらの漢字にある「逝」は既に出てきた「急逝」でも使われていた漢字です。同じ読みをします。
「逝去」の意味は、他人を敬って、その死をいう語ですね。「○○先生が—された」なんて使い方をします。
「急逝」と「逝去」は下記に示すように、全然意味が違います。
- 急逝:突然亡くなることを意味する言葉
- 逝去:亡くなったことを丁寧な表現で言い表す言葉
相殺(そうさい)
こちらの言葉も、「老舗」でも言ったように読み方は、この「そうさい」一択だと思っていましたが、実は別の読み方もあったのです。
別の読み方は「それは間違い!」と感じるモノですが、「慣用読み」即ち、皆で間違えれば怖くないという読み方でした。
次の記事をご覧になって、その理由を確認してください。
代替(だいたい)
「代替」とは、それに見合う他のもので代えること、かわりという意味です。
使用例としては、最近よく聞く話として、「赤字電車を廃止し、バスで代替する」というようなモノがあります。
この「代替」ですが「だいがえ」と誤読する人も多く、広辞苑には「だいがえ」に「代替(だいたい)」の重箱読みとして載っています。
※重箱読み:日本語における熟語の変則的な読み方の一つ。語の上の字を音として、下の字を訓として読む「重箱」(ジュウばこ)のような熟語の読みの総称
重箱読み|ウィキペディア
これ、「替」が「たい」と読む言葉がほとんどないことと関連しているようです。思いつくのは「交替(こうたい)」位です……。
先程の「相殺(そうさい)」もそうですが、日本語がどんどん劣化しているんじゃないかと心配します。
貸与(たいよ)
貸与とは、「金や物を貸し与えること」です。その他にも「返すことを条件として金品の使用を許すこと」があります。
使用例は、「社員にはパソコンとスマートフォンが貸与されます」です。募集の条件に、このような内容があったりします。
この「貸与」は「貸借(たいしゃく)」の「たい」ですね。
他にも、賃貸(ちんたい)や貸付(たいふ)などの言葉があります。
山車(だし)
この漢字、読めましたか。「だし」と読みますが、読み方を知らないと、まず、読めないでしょう。
読み方には、「さんしゃ」もあるようです。
祭礼時に山、鉾、人形、花等の代物を飾りつけて、牛が曳いたり人が担いだりする移動する神座を指します。
別名として、「曳山(ひきやま)」「祭屋台(まつりやたい)」「屋台(やたい)」とも呼ばれます。
貼付(ちょうふ)
この読み「てんぷ」だと思った方、間違いではない(広辞苑にはある)ですが、「慣用読み」なんですよ!
相殺でも出てきましたが、本来の正しい読み方ではありません。
意味は、読んで字のごとく「貼り付けること」です。
重複(ちょうふく)
こちらも「じゅうふく」と読んでしまいますが、これも慣用読みなんです。
間違いではないですが、多くの人が「じゅうふく」というから認めてやろうとなった読みですな!
ビジネスシーンでは「ちょうふく」にしないと恥をかきますので、ご注意を!
「重複」の意味は「複数の物事が重なる」です。
月極(つきぎめ)
意味は「1か月を単位として契約すること」と思っていればOKでしょう。
誤った読み方である「げっきょく」「げつごく」「つきごく」を使っている方が、かなりおるようです。
これらの情報を集めた記事がこちらです。
続柄(つづきがら)
これ、ぱっと見、「ぞくがら」と読んじゃいますよね。こう読んでも誤りではないそうですが、通俗的な読み方のようです。
意味は「血族・血族の関係をあらわす」ものです。
履歴書など、いろいろな場面で出会う言葉ですので、読み方を確実に覚えておきましょう。
名代(なだい・みょうだい)
この「名代」には、二つの読み方があります。
読み方により、その意味は全く異なります。
- なだい:店名や商品名に付けて、名高い、評判が高い
- みょうだい:代理人
これらについてまとめた記事があります。よろしければ、是非、ご覧ください。
他人事(ひとごと)
これ「たにんごと」と読んではいけませんよ。読み方は「ひとごと」です。
意味は「自分には関係のない他人の事、よそさまの事」です。
ただ、最近では、「ひとごと」に加えて「たにんごと」という読みで使われることも多くなっているそうです。
これも日本語の乱れの一環ですかね~!
怯む(ひるむ)
これ、余り見かけない漢字ですので、どう読むのかわからなくなりますね。
この「怯む(ひるむ)」の意味ですが、現代では、相手の勢いに押された結果、「こちらの出方が弱くなる」場合に使うようです。
「怯む」の類語には、「尻込み」「たじろぐ」「気圧される」などがあるようです。
この「怯む」についてまとめた記事が次です。由来なども載せているので、是非、お立ち寄りください。
訃報(ふほう)
正しく読めましたか?
これ、「けいほう」「とほう」と読み間違える方が多くいらっしゃるようですが、読み方は上述の通り「ふほう」です。
人が亡くなった際に届くお知らせのことですね。
今年もたくさんの芸能人の訃報が届きました。
返戻(へんれい)
意味は、返したりもどしたりすることです。
ふるさと納税での「返礼品」とは別の表記です。
保険解約などで発生する戻ってくるお金を「返戻金」と言い、その際に使用される言葉です。
「返礼」でネット検索すると、その手の記事が多数ヒットします。
発疹(はっしん・ほっしん)
60爺は、この漢字「ほっしん」かと思っていました。
実は、どちらもOKのようで、NHKでは限定していない(NHKことばのハンドブック第2版)んですよ。
伝統的な読み方として、大正3年(1914年)の「辞海」という辞書では「ハッシン」とあるんですって。ですから、「ホッシン」の読み方の方が新しいのです。
発足は「ほっそく」のみOKで、読み方としての「はっそく」は間違いです。パソコンでは、「はっそく」でも出すことは可能ですが……。
薬袋(やくたい)
60爺は「くすりぶくろ」かと考えておりました。
この薬袋ですが、歴史を見ると、江戸時代の元禄3年に生まれた「売薬業」とともに「薬袋」も、その形を変えていったんですって。
現在の薬袋は、法律で記載項目が具体的に設定されております。
「薬袋」の記事は既にアップ済です。
老若男女(ろうにゃくなんにょ)
これは、「あらゆる人々を指す四文字熟語」です。
「老若男女」=「老若」+「男女」で構成されているところから、「ろうにゃくだんじょ」「ろうにゃくなんにょ」「ろうじゃくだんじょ」「ろうじゃくなんにょ」と言う読み方が出来ますが、正解は、上述の「ろうにゃくなんにょ」のみです。
なぜ、そうなるかのなぞ解きを次の記事で行ってますので、気になる方は、是非、ご覧ください。
番外編!ちょっと気になる漢字達
さて、クイズ形式で見てきた30の漢字ですが、その他にも読み方の気になる漢字はいくつかあります。
それぞれ、面白い内容です。
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眩光の読み方を大特集!何と辞書にはない面白みたっぷりな言葉だよ
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最後に
読み方の難しい漢字をクイズ形式で出題しました!皆さんは、30ある問題をいくつ解けたでしょうか?
漢字自体は皆、それぞれ難しいモノではなかったはずです。しかし、読み方は、ちょっと難しい。
全問正解できれば胸を張って、ドヤ顔してもらってよろしいと思います。
日本語って、本当に難しいですが、半面、とても楽しいですね。
※気づけば「言い方・呼び方・読み方」の漢字の記事も増えてきました
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