歳時記とは何か?このカレンダーで二十四節気・七十二候等全てわかる
最近は、歳時記(さいじき)という言葉を余り聞きませんね。そもそも、歳時記って何っていう方も多いのではないでしょうか?
最近の日本は、四季がうまく回っていないように感じられませんか?
何か、暑さが終わると良い季節が短くて、あっという間に寒くなってしまいます。そして、寒い時期が終わると春が瞬く間に終わってしまい、あっという間に暑くなるんですね。
亜熱帯のような気候で、春秋という良い季節が少なくなってしまったような気がします。
そんなこともあり、歳時記という言葉もすたれてしまったのでしょうか?
今回の記事は、歳時記とは何か、そして、その内容を知るための最適なグッズをお知らせしたいと思います。
是非、お立ち寄りください。
歳時記とは?
まず、最初に歳時記とは何かということをみてみましょう。
歳時記とは?
1年のうち、そのおりおりの自然・人事百般の事を記した書。歳事記。
参考:広辞苑
百科事典も調べてみました。
歳事記とも書く。俳諧の季題,季語を集め,季または 12ヵ月に分けて整理し,さらに解説,例句を加えたもの。現在は季題を分類整理しただけで解説のないものを季寄 (きよせ) といって区別するが,古くはその区別は明瞭でない。
引用 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「歳時記」の解説
Wikipediaによると、こうなっています。
歳時記(さいじき)とは、「歳事記」とも書き、元々、四季の事物や年中行事などをまとめた書物のことだです。
引用 wiki 歳時記
歳時記を知るには
さて、この歳時記を知る手立てなんですが、60爺は次のカレンダーを使っています。
歳時記を知るには?
数年前に出会ったのですが、60爺が非常に気に入って、その年以降毎年購入しているカレンダーがあります。
株式会社シーガル「歳時記カレンダー」
このカレンダーは、二十四節気(にじゅうよんせっき)・七十二候(しちじゅうにこう)だけではなく、月齢・旧暦・潮名・六曜・干支まで出ています。
現在では、11月も半ばになるとインターネットの通販で手に入れています。勤務していたころは、当時の「東急ハンズ」で購入していました。
ネットでは、送料がかかってしまいますが、横浜などへ出かけることを思えば安上がりと考えています。
月々の俳句だとか、季節のお祭りだとか、春夏秋冬の由来だとか、まさに上述した歳時記の内容「四季の事物や年中行事」などをまとめたものが、全て、この中に出てきます。
あと、月々の背景の色付けがすばらしい。なんか、懐かしい感じがする絵と相まって落ち着きますね。
製作は、株式会社シーガルで、大と小があり、60爺はいつも大を購入しています。大は、サイズが、51.5 x 36.4cm(B3判)で、表紙+12枚/壁掛け/月めくり/日曜始まり、ダブルリング製本(終わった月を後ろに回す製本)となっています。
1月の内容をご紹介します。表題部分に出ているイラストです。1月は旧暦で言うと睦月なんですね。
戊戌(つちのえ・いぬ)とあり、俳句が載っています。
次に、二十四節気、七十二候、六曜などを見ていきます。
二十四節気
始めに二十四節気です。
旧暦では月の運用をもとに1年を定めていました。このため、暦の月日は、太陽の位置によって生ずる季節と周期的なずれを生んでいました。
二十四節気(にじゅうしせっき)は、太陽の動きをもとにした1年を24に等分し、一期間が約15日の季節の区分を求めたものです。
この二十四節気を暦と併用して、季節の推移を正しく知るための指標にしていました。
農事の目安にはもちろん利用されていましたが、俳諧歳時記の季語の季節を決める基準にもなっています。
ポピュラーなものは、春分、秋分(春のお彼岸、空きのお彼岸の中日(ちゅうにち)でお休みです)、夏至(昼が一番長い日)、冬至(夜が一番長い日)などがありますね。
立春(他にも立夏、立秋、立冬)なども聞いたことがある方もいらっしゃると思います、「暦の上では春(夏、秋、冬)です」って奴です。その他にも啓蟄とか・・・。
さて、1月の二十四節気は、小寒と大寒ですね。
まずは小寒(しょうかん)。寒さが日増しに加わり、降雪がみられるとあります。来年は1月5日です。
それと大寒(だいかん)。極寒に見舞われるが春の兆しありと出ています。
七十二候
次は、七十二候です。
七十二候とは、古代中国で考案された季節を表す方式のひとつ。二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた期間のこと。 各七十二候の名称は、気象の動きや動植物の変化を知らせる短文になっている from Wiki
古代中国のものがそのまま使われている二十四節気に対し、七十二候の名称は日本の風土に合わせ幾度か修正されたものが伝わっています。
そのため、「雉入大水為蜃」(キジが海に入って大ハマグリになる)のような実際にはあり得ない事柄は変更されています。
さて、1月の七十二候は七日間です。
1月1日 雪下出麦(せっかむぎをいだす) 雪の下に麦が芽を出す頃
1月6日 芹乃栄(せりすなわちさかう) セリが盛んに茂る頃
1月10日 水泉動(すいせんうごく) 泉の水が温かみをもつ頃
1月15日 雉始雊(ちはじめてなく) 雄のキジが、雌を求めて鳴く頃、雉の絵が載っています。
1月21日 款冬華(かんとうはなさく) フキノトウが出始める頃、こちらも、フキノトウの絵が出ています。
1月25日 水沢腹堅(すいたくふくけん) 厳しい寒さで、沢がすべて凍る頃
1月30日 鶏始乳(にわとりはじめてにゅうす) ニワトリが卵を産み始める頃、雄鶏のイラストが美しいです。
六曜
六曜(ろくよう・りくよう)は、暦注の一つで、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6種の曜があります。
今日の日本においても影響力があり、「結婚式は大安がよい」「葬式は友引を避ける」など、主に冠婚葬祭などの儀式と結びついて使用されています。 六輝(ろっき)や宿曜(すくよう)ともいいますが、これは七曜との混同を避けるために、明治以後に作られた名称であります。
あまり、こだわる必要が無いと思いますが、やはり、60爺も日本人ですので、わざわざ縁起の悪い仏滅に祝い事はやりませんね。カレンダーには、下記青丸をつけましたが、六曜が日付の脇に記載されています。
その他のイラスト
その他のイラストとして次の三つが描かれています。
まずは破魔矢です。60爺は、初詣に行った際、御神籤と共に破魔矢を買い求めます。カレンダーには、詳しい解説が載っています。
毛越寺延年は、1月20日に平泉の毛越寺で奉納される歌舞だそうです。
氷餅に関しての話題も載っています。
いかがですか?2月以降も、1月と同様に二十四節気、七十二候、季節の祭りなどがイラストで紹介されています。見ていて飽きませんよ。
60爺も、今回、紹介記事を記述するのに、カレンダーをじっくり見て、よいカレンダーだなと再認識しました。
1月のみ、ざっとご紹介しましたが、このカレンダーが気になるようでしたら、是非、購入してみてはいかがでしょう。
最後に
歳時記とはどのようなモノか見てきました。
日本の気候が少しおかしくなってきましたが、季節季節には、その季節に合った「四季の事物や年中行事」があります。
それらを知ることはなかなか難しいんですが、その歳時記と仲良くなるためのグッズである「歳時記カレンダー」を紹介しました。
このカレンダーを見れば、現在の歳時記を一望してみることが出来ます。二十四節気や七十二候もすぐにわかりますので、中々重宝すると思いますよ。
是非、購入して日本の四季と付き合いましょう。
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