碧は名前に良くない?その理由を全部挙げて真相を追いかけてみた

碧(あお)という漢字は、美しい自然を彷彿とさせるイメージや深い青緑色の美しさから、名前に用いられることが多い漢字です。

しかし、一部では「碧を名前に使うのは良くない」という意見や噂が広まっていることをご存じでしょうか?

このような意見は本当に根拠があるのか、それとも単なる迷信に過ぎないのでしょうか?

本記事では、「碧」という漢字を名前に使うことがなぜ良くないとされるのか、その理由をいっぱい取り上げて、その内容を徹底的に掘り下げてみます。

また、碧が持つポジティブな影響についても触れ、肯定的な側面と否定的な側面をバランスよく紹介することで、読者の皆さまが正しい判断をするための一助となる内容を目指します。

どうか、最後まで、ご一緒にお付き合いください。

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「碧」という漢字の意味と由来

始めに、「碧」の基本情報を見ていただきます。

画数14画
音読みヘキ
訓読みあお・い
意味①あおく澄んで見える石
②あお・い。みどり。あお。色があおい。あおみどり。無色の奥から浮き出すあおみどり色
名付けあお、あおい、きよし、たま、みどり

「碧」という漢字は、上記の意味にあるように、その美しい青緑色を象徴する漢字として知られています。

また、「あおく澄んで見える石」や「無色の奥から浮き出すあおみどり色」を指す言葉であり、自然の美しさや清らかさを表現する漢字として広く用いられてきました。

実際、①の意味では「碧玉(へきぎょく):青い玉、宝石の色」、②では「碧空(へきくう):青く晴れた空。青空。碧天。」「碧水(へきすい):青々と深く澄んだ水。」なんて言葉があります。

その成り立ちや背景を詳しく見ていきましょう。

漢字の成り立ち

「碧」という漢字は、「白」と「玉」と部首である「石(いしへん)」で構成されています。

この場合の「白」は「色が淡い」という意を表しています。

これらが組み合わさることで、「淡く光る玉に似た石」を示す文字となりました。

古代中国では特に翡翠(ひすい)や瑠璃(るり)といった高価な宝石を指すことが多かったと言われています。

歴史的背景と使用例

「碧」という言葉は、古代中国の詩や文学でも頻繁に登場します。
例えば、唐代の詩人たちは青い海や広がる空を「碧」と表現し、その壮大さや美しさを詩情豊かに描きました。

杜甫に次の詩があります。

江碧にして 鳥逾白く
山青くして 花然えんと欲す
今春 看又過ぐ
何れの日か 是歸年ならん

李白も次のような詞が残っています。

余に問う何の意ぞ 碧山に栖むと
笑って答えず 心自ずから閑なり
桃花流水 杳然として去り
別に天地の 人間に非ざる有り

名前に使われる「碧」の印象

現代では、「碧」という漢字は男女問わず使用されている印象です。

自然の美しさや清らかな心をイメージさせることから、親が子どもに「美しく健やかに育ってほしい」という願いを込めて選ぶケースが多いと言われています。

さらに、「碧」はシンプルでありながら洗練された印象を与えるため、男女問わず人気のある名前用漢字の一つです。


否定的な意見と反論

一方で、「碧(あお/へき)」という漢字を名前に使うことに対して否定的な意見も存在します。

その理由は、多くの場合、発音のしづらさやイメージの誤解、さらには読み間違いや意味の捉え方に起因するものです。

ここでは、具体的な否定的意見を掘り下げるとともに、60爺の寸評を添えていきます。

否定的意見60爺の寸評
碧は「石」の字が含まれる含まれるから一つの漢字を分解してマイナスイメージをつけるやり方は全く意味がないです
碧は過去に馬の名前として使われたから過剰な懸念であると考えます
碧は常用漢字ではないため書きにくいから美しい字形と意味を持つため、名前としての魅力を損なうものではありません
碧は口頭での説明が難しいから名前の説明を通じて話題や親近感が生まれることも多く、ポジティブに捉えるべき
碧は性別が不明瞭だから性別にとらわれない名前であることは、むしろ時代に即した特徴です
碧はキラキラネームと捉えられるから珍しい漢字ですが深い意味と美しい響きを持ち、むしろ品格ある名前です
碧は画数が多いからこれも個人の意見ですね。
碧は漢字の認知度が低いからむしろ他と差別化できる個性の象徴だと思います
碧は「へき」と読めるから名前では、ほとんどが訓読み(「あお」「たま」)で用いられるため、実際には問題になりません
碧は「あおい」と読むが、漢字がたくさんあるから他の漢字とは異なる個性があり、混同されるリスクはむしろ少ない
碧は人と被りやすいから名前の魅力や意味が個性を引き立てる要素であるため、被ったとしてもそれはマイナスにはなりません
碧は色が青か緑なのか分からないからその広がりこそが「碧」の豊かな意味と魅力ではないでしょうか
碧は読み方が複数あるから読み方を選べることは、個人の好みや意図を反映させるチャンスです

さて、否定的意見を見ていただいた漢字はいかがですか?

的外れな意見や、個人の感情や意見が多かったように感じましたが、皆さんはどうお考えでしょうか。

それぞれの否定的意見について、もう少し、細かく見ていき、60爺の意見も追記します。

碧は「石」の字が含まれるから

「碧」に含まれる「石」には、硬い・冷たいイメージ、墓石や障害物(石につまずく、重石など)を象徴することがあるので、名前に良くないという理由です。

これって、「碧」を構成する漢字を取出してマイナスイメージをあおるやり方です。
はっきり言って何の意味もありません。

「碧」という漢字には、美しさや純粋さ、広がりを感じさせるポジティブな意味合いが多く、十分に魅力的な漢字です。

こういうネガティブな理由は意に介する必要は全くないですよ。

碧は過去に馬の名前として使われたから

古くから馬には自然や美しさを象徴する漢字が名付けられる習慣があり、「碧」もその一例です。

特に、戦国時代や近世では馬が財産や戦力の象徴であり、立派な馬に「碧空」や「碧嶺」といった名を与えることで価値を高めていました。

そのため、「碧」を馬の名と結びつける人もいるようです。

しかし、よく考えてみると、「碧」が馬に使われた背景には、その美しさや力強さを讃える意味があり、むしろ高貴で良い印象です。

さらに、現代では人名と馬名が混同されることは稀で、馬に使われたことを理由に否定的に捉えるのは過剰な懸念と言えます。

「碧」は美しい自然を象徴する素晴らしい名前です。

碧は常用漢字ではないため書きにくいから

「碧」は常用漢字ではないため、日常的に使われる機会が少なく、「石」や「青」を組み合わせた複雑な構造から、書きにくいと感じる人もいます。

また、特に手書きの場面では、正確に書ける人が限られるため、名前としての扱いにくさを指摘されることがあります。

しかし、これは、あくまで個人の感情、意見ですね。

「碧」は確かに画数が多いですが、美しい字形と意味を持つため、名前としての魅力を損なうものではありません。

また、現代では手書きよりもデジタル入力が主流であり、スマホやパソコンでは簡単に入力可能です。

「碧」のような個性ある名前は、むしろ人に強い印象を与え、魅力的です。

碧は口頭での説明が難しいから

「碧」という漢字は画数が多く、「王へんに白で下に石」といった説明が必要なため、初見では正確に伝わりにくいとされます。

また、常用漢字でないため認知度が低く、特に初対面の場などではスムーズに説明できないという声もあるようです。

しかし、「碧」は確かに説明が必要な場合がありますが、それは唯一無二の個性や美しい意味を持つ名前の特権とも言えます。
さらに、名前の説明を通じて話題や親近感が生まれることも多く、ポジティブに捉えるべきです。

難しいからこそ印象に残りやすく、「碧」は独自性と美しさで人々の心に響く名前です。

碧は性別が不明瞭だから

「碧」という漢字は中性的な響きを持ち、男女どちらの名前にも使われるため、性別が特定しにくいと感じる人がいます。

また、「碧」は自然の美しさや清らかさを象徴するため、性別に偏らないイメージを持つことも要因です。

「碧」が性別にとらわれない名前であることは、むしろ時代に即した特徴です。
中性的な名前は多様性を尊重する現代社会において評価され、男女どちらにも似合う普遍的な魅力を持っています。

また、名付ける際に読み方(例:「あおい」「みどり」「たまき」など)を工夫することで、性別を強調することも可能です。

碧はキラキラネームと捉えられるから

「碧」は常用漢字ではなく、やや珍しい印象を持つため、一部ではキラキラネームと捉えられることがあります。
また、「あおい」「たまき」などの読み方も多彩で、個性的な名前としての特徴が強調されることで、派手な印象を与える場合があるようです。

「碧」は「青く澄んだ宝石」や「自然の美しさ」を象徴する由緒正しい漢字であり、安易にキラキラネームと分類するのは誤解です。

珍しい漢字でも深い意味と美しい響きを持つ「碧」は、むしろ品格ある名前です。

さらに、読み方をシンプルにすれば、派手さよりも上品さが際立ちます。

キラキラネームは、漢字に勝手な読み方を作ることが原因です。どんな漢字でも起こりえますので、「碧」という漢字を一方的にキラキラネームと断じるのは誤りです!

碧は画数が多いから

「碧」は14画と画数が多い漢字であり、手書きでの記入に時間がかかるため、実用性の面で名前に不向きだと考える人がいます。

特に日常的な場面や子どもの学習時に、書き間違いや書く手間が増えることを懸念する声が挙がることがあります。

画数が多いことは、「碧」の持つ美しさや奥深い意味を強調する要素です。むしろ、手書きの際にじっくりと書くことで漢字の魅力が際立ちます。

また、現代では多くの場面でデジタル入力が主流であり、画数の多さが問題になる機会は減少しています。
「碧」はその美しい意味と印象的な形で、名前として特別な価値を持ちます。

この意見も、個人の思い込みの部類ですね。

碧は漢字の認知度が低いから

「碧」は常用漢字に含まれておらず、日常生活で目にする機会が少ないため、馴染みがないと感じる人もいます。
そのため、名前に使われた際に正確に読めない、意味がわからないといった不便さを指摘する声が挙がることがあります。

もし、「碧」の認知度が低いとしても、むしろ他と差別化できる個性の象徴です。
馴染みがない分、名前として使われると人の記憶に残りやすく、特別感を演出できます。

また、「碧」は自然の美しさや清らかさを象徴するポジティブな意味を持つため、名前としての魅力が十分にあります。

この意見も、個人の思い込みの部類ですね。

碧は「へき」と読めるから

「碧」は音読みで「へき」と読むことができますが、この読み方が硬い印象や古風な響きを持つため、名前として不向きだと感じる人がいるようです。
また、「へき」という読みが馴染みが薄く、現代の名前には合わないという指摘もあります。

ただ、名前において「へき」と読む機会は少なく、ほとんどが訓読み(例:「あおい」「たまき」)で用いられるため、実際には問題になりません。

むしろ多様な読み方を持つ「碧」は、名前に柔軟性と個性をもたらします。

碧は「あおい」と読むが、漢字がたくさんあるから

「あおい」という名前は「葵」「蒼」「青」など多くの漢字があり、それぞれ意味や印象が異なります。
このため、「碧」を選んだ場合に他の「あおい」と混同される可能性や、選択理由が曖昧だと批判されることがあるようです。

「あおい」と読める漢字が多いことは、選択肢が豊富で自由な証拠です。
その中で「碧」を選ぶことは、青く澄んだ宝石や自然の清らかさを象徴する独特の美しさを名前に込めることができます。

他の漢字とは異なる個性があり、混同されるリスクはむしろ少ないです。

「碧」は他にない特別な意味を持つ選択です。

碧は人と被りやすいから

「碧」という名前は美しい意味や響きがあり、近年人気が高まりつつあります。
そのため、他の人と被る可能性があるのではないかという懸念が生じることがあります。
特に人気の名前が被ることで、個性が薄れたり、名前に対する特別感が失われるという声もあるようです。

確かに名前が被ることを避けたい気持ちは理解できますが、名前の魅力や意味が個性を引き立てる要素であるため、被ったとしてもそれはマイナスにはなりません。

むしろ、「碧」は美しい自然の象徴であり、普遍的な魅力を持つ名前です。

名前が被ったとしても、それを使う人それぞれに個性や価値を持たせることができ、意味が深い名前であることには変わりません。

碧は色が青か緑なのか分からないから

「碧」は青や緑を象徴する色として使われることが多いため、その色の範囲が曖昧だと感じる人がいます。
青や緑の違いがはっきりしないため、色のイメージが不明瞭で、名前に使うには混乱を招く可能性があるという意見です。

「碧」の色は、青緑の美しいグラデーションを象徴し、自然の多様性や深みを感じさせます。
色が青か緑かを一概に決めるのではなく、その広がりこそが「碧」の豊かな意味と魅力を引き立てます。

また、「碧」は自然界で見られる清らかで美しい色を表現しており、色の不明瞭さがむしろその神秘的で奥深い魅力を増します。

名前として使うことで、豊かな意味を伝えることができます。

読み方が複数あるから

「碧」には「あお」「あおい」「きよし」「たま」「みどり」など複数の読み方があり、どの読み方が適切か分かりにくいという理由で名前に使うことが不安視されることがあります。
読み方が複数あることで、他の人に誤読されたり、名前の意味が伝わりにくい可能性を懸念する声が上がります。

「碧」の複数の読み方は、名前に柔軟性と独自性をもたらします。
読み方を選べることは、個人の好みや意図を反映させるチャンスでもあります。

誤読を避けるために名前に対する理解を深めてもらえば、むしろその多様性が名前に対する記憶に残りやすくなります。

※「名前 良くない」で複数の記事を書いています。いくつかを紹介します。

碧を名前に使うことへの肯定的な意見

「碧」という漢字は、その美しさや深い意味合いから名前として用いる際に、非常に魅力的な要素が多くあります。

既に、反論で述べてきましたが、碧を名前に使うことへの肯定的な意見やメリットについてまとめていきたいと考えます。

美しいイメージとポジティブな意味

碧は「青緑色の輝き」や「自然の美しさ」を象徴する漢字です。
このため、名前に使うことで以下のようなポジティブなイメージが生まれます:

  • 清らかさ:澄んだ水や広がる青空のような、清浄でピュアな印象を与えます。
  • 自然との調和:自然を大切にする気持ちや、環境と共生する願いを込めることができます。
  • 神秘的な魅力:碧はただの「青」よりも深いニュアンスを持ち、唯一無二の存在感を与えます。

例えば、「碧音(あおね)」や「碧翔(あおと)」といった名前は、音の響きも含めて美しく、個性的でありながら柔らかい印象を与えます。

男女問わず使える万能な漢字

碧という漢字は、女性にも男性にも使いやすい点が大きな魅力です。

  • 男の子:「碧斗(あおと)」や「碧真(たまき)」のような名前は、力強さと知的な印象を与えます。
  • 女の子:「碧花(あおか)」や「碧唯(あおい)」は、優雅で繊細な印象を持つ名前です。

このように、性別を問わず幅広い用途で使える点が碧の大きな魅力の一つです。

個性的でありながら古風すぎない

碧は古くから存在する漢字でありながら、現代でも洗練された印象を持ちます。

特に名前として使うと、伝統的な雰囲気と現代的な個性を両立させることができます。

また、読み方が「あお」や「たま」といった一般的な音であるため、漢字の持つ個性と調和が取れた名前に仕上がります。

実例から見る「碧」の魅力

芸能人や有名人の中にも「碧」を名前に使っている方が多く見られます。
実際に「碧」という漢字を名前に持つ著名人の一覧です。

青柳碧人あおやぎ あいと作家
岡本碧優おかもとみすぐプロスケートボーダー
児玉碧衣こだまあおい競輪選手
鈴木碧斗すずきあおと陸上(短距離)
田中碧たなかあおサッカー選手
田中碧たなかあおいアナウンサー
本村碧唯もとむらあおいHKT48
悠木碧ゆうきあおい声優
渡辺碧斗わたなべあおと俳優
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最後に

「碧」という漢字は、美しい自然や深い青緑色を象徴する魅力的な字ですが、名前に使うことへの賛否が分かれることも事実です。

ただ、否定的意見はいっぱいありましたが、吟味するとたわいない意見ばかりだったような気がします。

本記事を通じて、「碧」を名前に使うことの是非を多角的に考察しましたが、最終的には名付ける人の思いが最も重要です。

漢字に込めた願いや愛情がしっかりと伝われば、それが最良の名前になるでしょう。

ぜひこの記事を参考に、自信を持って素敵な名前を選んでください!

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら