エクセルで数字の連番を打つ方法!誰にでもわかるように丁寧にご紹介
エクセルでデータを入力する際、1から順番に数字を振る「連番」はよく使われます。
しかし、手作業で一つひとつ入力すると時間がかかり、ミスの原因にもなります。
実はエクセルには、簡単に連番を入力する便利な方法がいくつか用意されています。
たとえば、「連番の自動入力」を使えば、ドラッグ操作だけで連番を自動入力できます。
また、「ROW関数」や「SEQUENCE関数」を活用すれば、大量のデータでも素早く連番を振ることが可能です。
本記事では、これらの連番の自動入力や関数を活用する方法まで、初心者を含めたどなたにでもわかるように、手順を画像付きで丁寧に紹介します。
エクセルの効率的な使い方を覚えれば、作業時間の短縮にもつながります。
是非、エクセルで数字の連番を打つ方法をマスターして、作業を円滑に進めましょう!
エクセルで数字の連番を打つ方法
エクセルで数字の連番を打つ方法は冒頭で述べたように複数の方法があります。
- 連番の自動入力
- 四則演算を使う方法
- 関数を使う方法
以上が基本となります。
それでは、複数の方法を紹介するのに連番を振る表を用意しました。

何もない表でご紹介しても良かったのですが、上記の№を設定する前提で実施します。
この表は、「律が名前に良くない?複数ある誤解を解いてその魅力を徹底紹介」で使用した「律が名前にある有名人」がベースです。
それでは、「連番の自動入力」から紹介します。
連番の自動入力
カーソル操作及びオートフィル機能を使って連番を自動的に入れる方法を紹介します。
連番を入れる量が少ないのであれば、この方法を用いるのが一番かと考えます。
実際にやってみて、自分に合った方法を見つけましょう。
そのやり方は、次の4つがあります。
- Ctrlキー+ドラッグ
- 2つの数字を選択してドラッグ
- ダブルクリックで一発入力
- オートフィル活用
それでは、順に紹介していきます。
Ctrlキー+ドラッグ
まず、セルA2に「1」を入れます。

Ctrlキーを押しながらカーソルをセルA2の右下へ持っていくとカーソルが「+」に変わります。


その状態でカーソルをドラッグしたまま、連続データを作最後のセルまで持っていきます。

連続データが作成されました。

あっという間に出来上がりです。
2つの数字を選択してドラッグ
始めに、連続データを入れるセルの先頭A2に「1」、その下のセルA3に「2」を入れます。

入力したら2つの数字データをまとめて選択します。

カーソルをセルA3の右下へ持っていくとカーソルが「+」に変わります。


その状態でカーソルをドラッグしたまま、連続データを作最後のセルまで持っていきます

連続データが作成されました。

こちらも簡単に連続数字を入力できました。
ここでは、2つの数字を使いましたが、3つ、4つの数字を使用しても同じことができます。
ただ、無駄に多くの数字を使っても意味がないため、今回は2つの数字を使うやり方を紹介しました。
ダブルクリックで一発入力
「2つ以上の数字を選択してドラッグ」でやったように、カーソルをセルA3の右下へ持っていくとカーソルが「+」に変わるところまで持っていきます。

ダブルクリックします。すると、連続データが作成されました。

この章の中では、このやり方が一番です!
ただ、このすばらしい入力方法にも弱点があります。
弱点がある!
8行目をクリアしました。

この表で、今回の方法を用いると、空白行の前までしか連番を振ってくれません!

オートフィル活用
こちらは、エクセルの「オートフィル」という機能を使います。
始めに、連続データを入れるセルの先頭A2に「1」を入れます。

次に、連続データを作成する範囲を選択します。この場合、セルA2からセルA14までですね。

ホームのメニューにある「フィル」の右側にある「ⅴ」をクリックします。

表示されるメニューの「連続データの作成」をクリックします。

「連続データ」ポップアップウィンドウが表示されます。
この場合、範囲に「列」や種類「加算」となっています。
また、増分値「1」になっているはずです。
「OK」をクリックします。

連続データが作成されました。

連続データを出すことが出来ましたが、何回もクリックするのが面倒ですね。
「足し算」を使う方法
四則演算にある「足し算」を使う方法です。
セルに式を入れることで、連続データの表示を実現します。
まず、セルA2に「1」を入れます。

次に、セルA3に式「=A2+1」を入力します。

Enterキーを押すと、セルA3に「2」がセットされます。

セルA3の内容をセルA4~セルA14にコピーします。

すると、セルA4~セルA14に連番がセットされます。

このやり方には欠陥というか、更新が入った際、問題が起こります。
弱点がある2!
たとえば、6行目を削除をした場合について説明します。

6行目にカーソルを指定して右クリックし、「削除」をクリックします。

ご覧のように、セルA6~セルA13が「#REF!」というエラーになります。

セルA6が無くなった関係で、新しくセルA6になった内容が壊れて「=#REF!+1」になってしまいました。
新たに、このセルを正しい式に訂正しなければなりません。

この場合、セルA5の内容をセルA6にペーストすればいいんですが、余計な手間が入る訳です。
※足し算については、既に記事を書いています。
関数を使う方法
ここでは、使用する関数として2つ紹介します。
- ROW関数
- SEQUENCE関数
今回のように、縦に連番を振る場合は、ROW関数で十分です。
SEQUENCE関数はExcel 2021 から正式に追加された関数で、もし、横に連番を振りたいのであれば、この関数を使用しましょう。
それでは順に、連番を打つ方法を見ていきましょう。
ROW関数
ROW関数とは、行番号を表示させるための関数です。
この関数を使えば、途中の行の入れ替えや削除が発生しても、自動で数字が修正されます。
上述の足し算でやった時のエラーが発生しないということです。
将来、修正する可能性が高い場合は、ROW関数を使用しましょう。
そうすれば、実際に修正が必要になった際も、連番に対しては何の訂正も必要ありません。
=ROW(参照)
参照に入る値については、次の内容を確認してください。

それでは、ROW関数の設定例を見ましょう。
セルA2に「=ROW()-1」と入力します。

Enterキーを押すと「1」がセットされます。

セルA2の内容をセルA3~セルA14にコピーします。

すると、セルA3~セルA14に連番がセットされます。

SEQUENCE関数
次は、SEQUENCE関数です。
「SEQUENCE」関数は連続する数値を作成する、今回の表題にピッタリの関数です。
構文は以下の通りです。
=SEQUENCE(行数,列数,開始値,増分)
指定した「行数」×「列数」の配列を作成できます。
「列数」「開始値」「増分」は省略可能で、その場合は「1」を指定したものとみなされます。
それでは、やってみましょう。
カーソルをセルA2へ持っていき、メニューにある「fx」をクリックします。

「関数の挿入」画面が表示されます。「関数の検索」に「SEQU」と入力し「検索開始」をクリックします。

「関数名」に「SEQUENCE」が表示されるのでクリックします。

「関数の引数」画面が表示されます。行数に「13」と入力し「OK」をクリックします。

セルA3~セルA14に連番がセットされます。

※60爺の作成したエクセルの記事について、全部まとめた記事を追加しました。役に立つ内容が満載ですので、ちょっとご覧ください。
最後に
エクセルでデータを入力する際、1から順番に数字を振る「連番」の振り方を紹介しました。
ドラッグ操作による連番の自動入力方法(オートフィル機能含む)、足し算を使う方法、関数を使う方法ですね。
全ての項目について手順を丁寧に示しましたので、そのやり方をマスターしていただけたかと思います。
60爺としては、少ない数の連番なら、Ctrlキー+ドラッグで十分かと考えます。
エクセルの効率的な使い方を覚えれば、作業時間の短縮にもつながるので、エクセルで数字の連番を打つ方法はどしどし使ってほしいと思います。
■追記:エクセルをテーマに記事をいくつか書いています
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