ubuntu upgrade失敗!デスクトップが立ち上がらない事態に右往左往した話

2025年3月30日

Ubuntuのアップグレードは、新機能やセキュリティ強化をもたらしてくれる一方で、時に思わぬトラブルを引き起こします。

先日、60爺は「wine」をインストール時に思わぬエラーに遭遇し、その対応として最新バージョンへアップグレードを試みたのですが、再起動後に待っていたのは、デスクトップが立ち上げられない旨のメッセージ画面でした。

その画面を前に茫然自失の60爺でした。
「復旧できるのか?」「データは無事なのか?」と焦りつつも、とりあえず見つけたサイトの内容を試してみました。

本記事では、60爺が直面したトラブルの経緯と、最終的にどのような結果になったのか、その先に待っていたのは果たしてどんな結末だったのかを紹介します。

Ubuntuのアップグレードに挑む方々の参考になれば幸いです。

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デスクトップが立ち上がらなくなるまでの経緯

それでは、デスクトップが立ち上がらなくなるまでの経緯をお話していきますね。

悲劇の始まり

そもそもの発端は、寒い日が続くので、暖かい部屋でのブログ記事作成をするのに、ノートパソコンでやろうとしたことです。

ただ、ノートパソコンのOSがubuntuでして、画像の縮小が出来ないことがネックでした。

windowsでは、「縮小専用」という軽くて素晴らしいソフトがあるのですが、ubuntu向けには存在しないんですよ。

たまたま、サイトをうろうろしているときに、なんと、ubuntu上でwindowsソフトを稼働できるwineというソフトがあることを知りました。

wineを使って縮小専用を動かした人もいるようなので、一丁チャレンジしてみるかという気になったのです。
これが悲劇の始まりでした。

最初の躓き

さて、いろいろなサイトで、wineのインストールを紹介しているサイトがありますが、コマンドによるインストールが多いです。

60爺はスキルのない人なので、デスクトップでインストールにチャレンジしてみました。

「wine」と「Q4wine」をインストールすればよいとの情報を得まして実行にかかります。

まずは、ubuntuのソフトウェア管理を起動します。

ubuntuソフトウェア管理の画像

タブの「探す」をクリックします。

探すクリックの画像

検索マークをクリックします。

検索マーククリックの画像

「wine」と入力してソフトの検索を開始します。

wine入力の画像

おおー、見つかりました。「wine」と「Q4wine」がいますね。

検索結果画面の画像

まず、「wine」をクリックします。
すると、「wine」の画面が表示されます。インストールをクリックします!

wineインストールクリックの画像

認証を求められるので、パスワードを入れて「認証」をクリックします。

あれれ?なんか変なエラーが出て来たぞ!

wineインストール時エラーの画像

調べてみると「必須のパッケージを消そうとしている」なんて言ってます。
「Q4wine」の方も「インストール」をクリックすると同様のエラーメッセージが出ます!

Q4wineインストール時エラーの画像

これは困りましたねえ!


対策のためのupgrade

さて、仕方がないので、サイトを巡ってみました。

そこで得たのは、「upgradeをした方がいいのでは」ということです。
実際、似たような事象で「upgradeをしたら治った」なんて記事も、いくつかありました。

そこで、upgradeを実施したのがケチのつけ初めでした。

sudo apt update

まずは、updateしました。全く問題ありません!

sudo apt upgrade

続けて、upgradeです。こいつは、かなりの時間を要します。
まあ、それなりの時間をかけてupgradeが終わりました。

なんとか終わると、初画面が「くらげ」から「王冠」に変わっています。
ただ、ブラウザに出ているタブの日本語が壊れています。

そこで、rebootしてみました。

デスクトップ画面が立ち上がらない

さて、電源が落ちて再起動が開始されました。
少々お時間がかかります。

そして、出てきたのは、なんと次のようなエラー画面でした!

ubuntuデスクトップ立ち上げ時のエラー画像

書かれているメッセージです。

Oh no! Something has gone wrong.
A problem has occurred and the sysytem can't recover.Please contact a system administrator

日本語に訳すと……。

ああ、大変!何か問題が発生しました。
問題が発生したため、システムを回復できません。システム管理者に連絡してください。

ええええー!絶句。何をしたらいいんでしょうか。

リカバリー対策

こうなってしまうと、初心者に毛が生えたような60爺では、もう、どうしようもないです。

再び、ネットに活路を求めますが、全く同一の問題解決にぶち当たるほどついてはいないようです。

その中でも、「oh no! Something has gone wrong.」で検索したところ、次の記事を見つけました。
Linux:この画面が出てやったこと

この記事によると、上記問題発生画面ではデスクトップ環境が立ち上がりませんが、これは、デスクトップ環境にログイン出来ず、通常のGUI作業が全くできない状態を示しているそうです。
しかし、実際はOSが起動出来ていないわけではなく、CLIのOSは裏で起動しているのです。

ですから、次のキーを打つことでCUI環境を立ち上げます。

[Ctl] + [ALT] + [F3]

すると、IDを求められるので、入力した後、パスワードを打ち込んで、CUI操作ができるようになりました。

ここで、上記記事の中の「解決方法その1」を試してみました!

即ち、次のコマンドを打ち込みます。

sudo apt-get update && sudo apt-get dist-upgrade

これ、再び、upgradeで相当な時間を取られました。

時間が凄くかかるので、その間、別作業をやっているといいですよ。

60爺は、ubuntuの復旧は半ばあきらめており、ubuntuの再インストール用にUSB]メモリを買い求めておりました。

upgradeでは、ソフトが次々とupgradeされていきますが、日本語が壊れた行が次々と出てきます。

途中で数回、画面で選択を求められますが、その中の日本語も出てこないので、適当に操作を続けました。
そして、upgradeが終了しました!

一旦、電源を切り、再度、実行開始です。

しばし、待つこと、なんと、入力のID選択画面が表示されました。
ID、パスワードを入力して少々の時間を待つこと、王冠の画像を持つ、デスクトップ画面が表示されたのです。

ubuntuデスクトップの画像

奇跡的にリカバリが出来たようです。

ubuntuのバージョンを見てみましょう。

lsb_release -a

このコマンドを叩くと、バージョンを見ることができます。

No LSB modules are available.
Distributor ID: Ubuntu
Description: Ubuntu 24.04.2 LTS
Release: 24.04
Codename: noble

バージョンは24.04.2に上がっていますね。

なお、60爺は、上記記事の「解決方法その1」でリカバリがかなったのですが、ダメな場合は「解決方法その2」が用意されているので、お試しあれ!

※ubuntuが回復したので、wine及び縮小専用のインストールに再度チャレンジしました。
ubuntuにwineをインストール!縮小専用を登録して画面の縮小を試してみた

※ubuntuの実施作業をすべてまとめた記事がこちらです。
ubuntuのインストールから各種設定まで!実際に試した内容を全部紹介

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最後に

windowsソフトがUbuntuで動かせるwineというソフトを起動するため、奇しくもUbuntuのアップグレードを実行した所、デスクトップが起動しないというトラブルに見舞われました。

「何か問題が発生しました」というエラー画面に愕然となるものの、そのリカバリー方法を探って、エラー画面の裏で起動しているCUI環境で再度のupgradeを行って、何とか事なきを得ました。

本記事では、発生した問題の経緯と、その対処法を紹介しました。
今回は、たまたま見つけた記事に合った一つ目の対処が、ものの見事に大当たりで何とかリカバリが出来ました。

60爺が参考にした記事では、リカバリは失敗し、ubuntuを再度インストールしたとありました。

60爺は、今回の僥倖に感謝し、備忘録としてこの記事を残します。

■思えば「ubuntu」の記事も増えてきました!

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

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Posted by 60爺