七夕の本来の読み方は?織姫彦星伝説との由来、七夕にかかせない笹について
60爺の長女が投稿してくれました
雨が降る機会が多くなった最近は折り畳み傘が手放せません。
もはや、傘が雨除けの守り神みたいなものです。
筆者は晴れ女のつもりです!(多分…)
父曰く「雨男の後継者だ」と言われましたが、「断然断る!」です。んー、思い返すと妹との旅行では高確率で雪を見ていたような…。
それはさておき、7月7日が近づいてきました!
七夕(たなばた)です。願い事をすれば、願いが叶う日ですよ。皆さんは何を願いますか。
七夕もまた中国と日本の文化が合体して生まれた行事です。
また、七夕は「笹の節句」とも呼ばれます。前述に関しては以前の記事を参照願います…。
七夕の本来の読み方
そんな七夕ですが、何故「七」と「夕」で「たなばた」と読むのでしょうか。
不思議でなりませんね。
表題にある、七夕は「たなばた」ではなく本来は「しちせき」と読みます。
「たなばた」は当て字みたいなものですね。
さて、その「たなばた」は本来どの漢字で読まれていたのでしょうか。
「棚機」と書いて「たなばた」です。
これは日本の古い行事で、7月のお盆に祖先の霊を迎えるため、水辺の機屋に乙女たちが機を織り穢れを払いました。
機屋の乙女を「棚機つ女(たなばたつめ)」といい、その織り機を「棚機(たなばた)」といいます。
機織りの乙女、乙姫に通ずるものがありますね。
織姫、彦星の伝説と乞巧奠(きっこうでん)との融合
織姫と彦星の伝説は七夕を語るうえで外せません。
大雑把に言います。
織姫と彦星は共に働き者であったが、結婚した途端仕事をサボりイチャつくだけになってしまいました。
それに対して怒った神様が二人の間に大きな川を作り会えないようにしました。
泣き暮らす織姫を見かねた神様は年に一度だけ会えるようにしました。
この伝説は有名ですね。
ですが、願いを託す行事は中国から古くから行われていた行事、乞巧奠(きっこうでん)が由来となります。
それぞれの漢字に意味があります。
- 乞…願い
- 巧…上達
- 奠…まつる
上記の意味で、織姫は機織りの名手といわれ、彼女のように技が上手くなるように女性達は月明かりのもと針に糸を通して裁縫の上達を願いました。
それが転じて様々な芸事・技術の上達を願いました。
上記の伝説や行事が奈良時代に日本に伝わると宮中で行事として行われるようになります。
五色の糸や金銀の針を飾っていたそうですが、江戸時代には庶民に広まり、短冊や七夕飾りに変化していきました。
七夕に欠かせない笹について
笹の節句といわれていますので、笹をまつるのですが何故でしょうか。
笹は中が空洞なのでそこに神様が宿ると言われています。
それが、七夕の願いを神様に持って行ってくれることに繋がります。
実用的観点から見ると笹には防臭や殺菌効果も高いので、昔の人は竹の水筒を常備したりして活用していました。
クマも、それを活かして、食べて体臭を消して狩りに備えたりもするそうです。
他にも笹は生命力が強く、切られてもあっという間に丈を伸ばします。
筆者も驚いたのですが、近所の竹林を工事の関係で伐採されたのですが、1年くらいだったかあっという間に元通りに伸びていました。
ちょっと脱線しましたが、七夕に使用してもよし、生活に使用してもよしと笹は臨機応変に対応できる植物なんですね。
七夕の願いに物欲、恋愛の願いを書いている皆さん、今年は己の技能を高める願いにシフトしてみてはいかがでしょうか。
因みに筆者は投資と絵とコミュニケーションの技術が飛躍できるよう願ってみようかと思います。
七夕の時期は既に暑さがやって来ている時期ですね。以下の記事もご覧になってください。
夏について考察!夏の期間はいつからか?夏の花や夏の行事、言葉など
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