将棋の女流棋士とは?棋士との違いは?女流棋士になるには?

2019年10月22日

ニコニコ大百科を引くと、以下のように出ています。

公益社団法人日本将棋連盟(以下、将棋連盟)または、公益社団法人日本女子プロ将棋協会(以下、LPSA)に所属している、女性への将棋普及を目的に設けられた女性棋士採用枠に該当する女性の棋士である。
通常のプロ棋士とは異なる制度であり、現在(2019/10/20)に至るまで女性のプロ棋士は誕生していない。

そして、公益社団法人日本将棋連盟で対局料の発生する公式戦に出場できるのは、上記の組織に属する「棋士」と「女流棋士」だけです。

日本将棋連盟には、「棋士の制度(男女の区別なし)」と「女流棋士の制度(女性のみ)」という2つのプロ制度が併存しています。

女流棋士は「女流棋士の制度(女性のみ)」をクリアした女性が名乗ることのできる名称なのです。

スポンサーリンク

女流棋士になるには

研修会から女流棋士へ

女流棋士になるには女流2級になる必要があります(資格取得後、申請等が必要です)。
以下の条件を満たすことで、女流2級の資格を得ます。

  • 研修会でB2クラスへ昇級すること
  • 最初からB2以上のクラスに入会し、入会後48局以上の対局数を満たすこと

アマチュアから直接女流棋士へ

アマチュア出場枠のある下記の女流公式戦で所定の成績を収めた場合に、研修会に入会して所定の要件を満たすことなく、女流2級の資格を得ます。

  • マイナビ女子オープン:本戦ベスト8進出以上
  • 女流王座戦:本戦ベスト8進出以上
  • 女流王将戦:本戦ベスト8進出以上
  • 倉敷藤花戦:ベスト8進出以上
  • YAMADA女流チャレンジ杯:優勝

棋士との違いは

棋士は、奨励会3段リーグを通過した者が名乗れる名称です。

奨励会は、正式名称を「新進棋士奨励会」といい、棋士になるには、ここに入会してプロを目指すのが、通常のコースです。

奨励会の入会には、棋士(師匠)の推薦が必要な他、入会試験に合格しなければなりません。多くの場合、奨励会入会時の段級位は6級です。

所定の成績を収めるごとに、1級あるいは1段ずつ昇級昇段していきます。三段に上がると、半年に1期(1回)行われる三段リーグに入り、上位2名(次点2回で棋士になれるので2名とは限らない)までが四段の棋士となります。

奨励会では、6級でも都道府県のアマチュアトップクラスか、それに近い棋力があると言われます。そのような少年少女のみが入会し、しのぎを削る奨励会ですが、四段になれるのは入会者全体の15%ほどです。非常に厳しい世界です。

女性では、里見香奈(退会)と西山朋佳の2名が奨励会三段に昇段したのが最高で、上述のように、現在(2022/5/3)に至るまで女性の棋士は誕生していません。

女流棋戦

女流タイトル戦は、日本将棋連盟が運営し、所属(日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会)にかかわらず、休場中以外の全ての現役女流棋士に出場義務が課されます。

リコー杯女流王座戦のみはエントリー制を採用しているため、出場を辞退することができます。

マイナビ女子オープンとリコー杯女流王座戦はオープン棋戦のため、女性奨励会員、予選を通過した女性アマチュア選手も出場することができます。

2019年に清麗戦が創設され、女流タイトル戦は7つになりました。番勝負は、八大タイトルにある2日制はなく、全て1日制です。

  • 大成建設杯清麗戦  2019年 清麗   五番 4時間 700万円
  • マイナビ女子オープン  2007年 女王   五番 3時間 500万円
  • リコー杯女流王座戦   2011年 女流王座 五番 3時間 500万円
  • 岡田美術館杯女流名人戦 1974年 女流名人 五番 3時間 非公表
  • 女流王位戦       1989年 女流王位 五番 4時間 非公表
  • 霧島酒造杯女流王将戦  1978年 女流王将 三番 3時間 非公表
  • 大山名人杯倉敷藤花戦  1993年 倉敷藤花 三番 2時間 非公表
  • ヒューリック杯白玲戦  2020年 白玲   七番 4時間 1,500万円

現在のタイトル保持者は以下の2名です。里見香奈が、君臨している格好です。

  • 里見香奈六冠(清麗、女流王座、女流名人、女流王位、女流王将、倉敷藤花)
  • 西山朋佳女王

参考:wiki女流棋士 (将棋)

スポンサーリンク
この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

将棋

Posted by 60爺